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SuicaとPASMOの違いを比較。どちらを使うのがお得なのか?

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suica-pasmo首都圏の交通系電子マネーとしてはJR東のSuica(スイカ)と、関東の私鉄やバス会社が主に加盟するPASMO(パスモ)の二種類があります。関東圏で公共交通機関に乗る機会がそれなりにある方はどちらかのカード(電子マネー)はお持ちのことかと思います。今回はそんなSuicaとPASMOも違いを徹底比較していきます。

それぞれに違いはあるのか?どちらを使う方がよりお得なのか?などSuicaとPASMOの違いを分かりやすく紹介していきたいと思います。

交通機関を利用するための切符という機能面では同じ

SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーは相互利用を行っており、基本的にそれぞれの区間でどちらも使えます。JR東の山手線でもPASMOを使って乗車することができますし、東京メトロ有楽町線の西武鉄道の電車に乗るときにSuicaで乗車可能です。
ちなみに、PASMOでJR九州の在来線に乗ることもできます。

 

ポイントプログラムなどの特典では違いがある

切符としての価値は一緒でも、ポイントプログラムなどの付加サービス面を考えると違いがあります。実際にSuicaとPASMOの違いを知りたい、比較したいというのであれば、こうした特典での違いを考えるべきでしょう。

 

厳密にはSuicaとPASMOではなく、Suica(JR東)と東京メトロ、東急、小田急の比較

SuicaとPASMOという2つの交通系電子マネーですが、たんなる電子切符としての利用という意味ではなく、ポイントなどの特典で比較する場合にはSuicaとPASMOという対立軸ではなく、JR東(Suicaポイント)・東京メトロ(メトロポイント)・東急(TOKYUポイント)・小田急(小田急ポイント)という4つ巴での比較という考え方が正しいです。

あくまでもポイントサービスなどの特典を提供しているのは各鉄道会社になるためで、首都圏における電子マネーと紐づいたサービスと考えた場合にはJR東、東京メトロ、東急、小田急によるサービスで比較する必要があります。

 

首都圏交通ICを比較するうえで重要な3つの要素

Suica(JR東)やPASMO(東京メトロ、東急、小田急)といった電子マネーのお得さを比較するうえでは「乗車でたまるポイント」「電子マネーの利用でたまるポイント」「チャージ(オートチャージ)でたまるポイント」の3つで考える必要があります。

 

乗車でたまるポイント

要するに電車やバスなどの交通機関に乗車・利用することでたまるポイントです。こうした乗車ポイントはそれぞれの電子マネーを管理する鉄道や路線を利用した場合にポイントがたまるようになっているので注意が必要です。どこでもいいというわけではありません。
ですから、特定の路線をよく利用するかどうかが重要です。ちなみにSuicaには乗車ポイント制度がありませんので、あくまでもPASMOの中での比較となります。

 

電子マネーの利用でたまるポイント

SuicaやPASMOなどの電子マネーは店舗や自販機などで理由できるようになってきました。こうした店舗での利用でもそれぞれの電子マネーの加盟店で利用することで一定のポイント還元を受けることができる場合があります。

 

オートチャージでたまるポイント

交通系電子マネーで得をしたいというのであれば、この「オートチャージ」を忘れてはいけません。非常に重要な要素です。

オートチャージというのは、現金で交通系電子マネーにチャージするのではなく、クレジットカードを利用して電子マネーにチャージをするということ。特定のクレジットカード経由の場合、電子マネーへのチャージでもポイントがたまる場合があります。

これに乗車や利用でたまるポイントも考えると二重にポイントをためることができるといことになります。

 

Suica(Suicaポイント)

SuicaポイントはSuicaポイントプログラムに登録をすることで利用可能になるポイントサービスです。お手持ちのSuicaのID記号をSuicaポイントプログラムに登録をすることでポイントがたまるようになります。言い換えると、いくらSuicaを利用しても登録をしないとポイントは一向にたまりませんのでご注意ください。

乗車ポイントがないので、あくまでも駅ナカやJR系の駅ビル、提携店舗での利用が前提となるポイントですが、ビックカメラSuicaカードでのオートチャージでのポイント還元率が1.5%と高いので、乗車ポイントはゼロでも意外と魅力的といえます。

なお、Suicaポイントについては「Suicaポイントの仕組みと上手な貯め方、使い方、有効期限などのまとめ」の記事でももっと詳しく分析しています。

 

乗車ポイント

Suicaを使って交通機関を利用した場合にポイントは貯まりません。

 

電子マネー利用(ショッピング)ポイント

ポイント対象店舗はJRの駅ナカ、駅ビル、KIOSK、NewDays、駅ナカの自販機のほか、コンビニ(スリーエフ)、スーパー(Ario、イトーヨーカ堂)、書店(紀伊國屋書店)などが挙げられます。ポイント還元率は0.5~1.0%程度です。

 

オートチャージ(クレジットカード利用時)のポイント

JR東のクレジットカードであるビューカードと一体化したSuciaの場合はオートチャージが利用でき、チャージの際にビューサンクスポイント(クレジットカードのポイント)をためることができます。たとえば、Suica一体型の「ビックカメラSuicaカード」の場合、1000円のチャージごとに6ビューサンクスポイント(1.5%還元相当)がたまります。

Suicaをメインに使うならこのビックカメラSuicaカードかJALカードSuica(発行はViewカード)があります。

>>ビックカメラSuicaカード公式ページはこちら
>>JALカード公式ホームページはこちら

 

PASMO(メトロポイント・東京メトロ)

東京メトロ+PASMOでたまるポイントです。メトロポイントを貯めるにはTo Me Cardという、東京メトロのクレジットカード一体型PASMOを作成するし、メトロポイントPlusへの登録が必要になります(無料)。

クレジット機能なしのカードでポイントを貯めることはできません。貯まるポイントは「メトロポイント」で、東京メトロ乗車やPASMOを使ったお買い物で貯まります。

魅力的なのは乗車ポイント。平日2~20ポイント、土日祝日なら6~40ポイントが1回の乗車でたまります。東京メトロは東西線、銀座線、日比谷線といったように首都圏を広域にカバーしているため、外出が多い方なら一日に何度もポイントをためることができます。

 

クレジットカードの種類

大きく4種類あります。

To Me CARD PASMO 一般:年会費無料
To Me CARD PASMO PRIME:年会費2000円(初年度無料・翌年無料条件あり)
ANA To Me CARD PASMO JCB:年会費2000円(初年度無料)
To Me CARD PASMO ゴールド:年会費10000円

カードの種類によって乗車ポイントやPASMOをお買い物で利用したときのポイント付与率などが変わってきます。

 

乗車ポイント

東京メトロ乗車1回あたり平日2~20ポイント、土日祝日6~40ポイントがたまります(定期券対象エリアのみの利用時はポイントがたまりません)。貯まるポイントはTo Me Cardの種類によって変わってきます。乗車でポイントをためるには「メトロポイントPlus」の登録が必要です(無料)。

 

電子マネー利用(ショッピング)ポイント

PASMOが利用可能なお店では買い物可能です。自動販売機は100円(税込)で1ポイント、店舗での利用は200円につき1ポイントたまります。

※年会費無料の一般カードは買い物特典なし
※ゴールドカードはポイント2倍

 

オートチャージ(クレジットカード利用時)のポイント

ToMeCardでのオートチャージ、1000円につき0.5%相当のポイントを貯めることができます。なお、このとき貯まるポイントはクレジットカード会社のポイント(JCBのOkiDOkiポイントなど)となり、メトロポイントに交換することができます。なお、メトロポイントに交換せずに別の用途に利用することもできます。

 

PASMO(TOKYUポイント・東急)

東急系のPASMO一体型クレジットカードであるTOKYU CARD ClubQ JMB PASMOのPASMOで乗車、利用、オートチャージでポイントがたまります。

特に強みといえるのが店舗利用でしょう。東急系列の商業施設は多いのでこうしたお店でポイントがたまるのは魅力的です。オートチャージのポイント還元率が1%と高いうえ、ショッピングで+0.5%の合計1.5%還元は魅力ですね。

また、JALカードと提携したカードもあるので、東急系の電車とJALをよく利用する方には特にお勧めできそうです。

 

乗車ポイント

乗ってタッチTOKYUポイントの専用端末にタッチすれば10TOKYUポイント(1日1回)がたまります。ちなみに、乗ってタッチTOKYUポイント専用端末は渋谷ヒカリエや東急スクエア、東急百貨店などの店舗にも設置されています。必ずしも乗車しなくてもいいというのは魅力的かもしれませんね。

 

電子マネー利用(ショッピング)ポイント

加盟店利用で200円につき1ポイント(0.5%)。東急ストアや東急百貨店、東急ハンズ、東急スクエア、渋谷ヒカリエ、渋谷109など加盟店の数は多いので東急系列を利用する方はお得です。

 

オートチャージ(クレジットカード利用時)のポイント

TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOならオートチャージ1000円につき10TOKYUポイントがたまります(還元率1%)。
このほかにも「JALカード TOKYU POINT ClubQ」もおすすめです。こちらはJALのクレジットカードになりますが、オートチャージ200円につき1マイル(JALマイル)が貯まります。

>>TOP&ClubQカード公式ホームページ

 

小田急ポイント(OPクレジット)

メトロポイントと同様に電子マネーの利用(ショッピング)では一切ポイントがたまりません。乗車回数によって乗車ポイント還元率が変わってくるので小田急線沿いで利用が多い方にお勧めです。

 

乗車ポイント

小田急線の乗車回数に応じて運賃に対して3~7%分のポイント付与(月10回以下の乗車は0%還元)

 

電子マネー利用(ショッピング)ポイント

なし

 

オートチャージ(クレジットカード利用時)のポイント

OPクレジットカードでのオートチャージ200円につき1小田急ポイントがたまります(還元率0.5%)。

 

どの交通系電子マネーがお得なのか?

関東首都圏の交通系電子マネーとして「Suica」と「PASMO」を比較するときはどの路線を利用するか?どのお店を利用するか?選択するべき電子マネーも大きく変わってくることになりそうです。

 

JR系列でのお買い物で電子マネーを使っている

Suica+ビューカードのオートチャージが有利になります。電子マネーとしてのポイント還元とビューカードのオートチャージ(クレジットカードのポイント)の組み合わせだと2%程度と高い還元率となりますね。

 

東京メトロに乗車する

東京メトロに乗車するならメトロポイント(To Me CARD PASMO一体型)が有利です。

ただし、乗車1回あたりのポイントになるうえ、定期券利用区間は加算対象外になりますので、定期利用が中心ならあまりメリットはありません。

利用するカードによって年会費が違うほか、乗車ポイントも違ってきます。営業外回り中心でメトロをよく使うといった方は年会費がかかってもゴールドカードのような乗車ポイントが高いカードの方がお得かもしれません。

仮に東京メトロに毎日2回電車に乗るとしましょう。平日20日、土日祝日が10日と仮定した場合、月間にためることができるメトロポイントを計算してみましょう。

年会費無料の一般カードの場合は20×2×2+10×6×2=200ポイントです。

平均運賃を200円とした場合、乗車回数は60回なので合計料金は12,000円と考えて、メトロポイントのオートチャージのポイント還元率を0.5%とすると620ポイントがもらえ、合計で820ポイントです。

ただし、メトロポイントはカードの種類によっても変わります。たとえばANAマイラーの方に人気の高いソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)の場合は平日5ポイント、土日祝日が15ポイントたまります。同じ計算をすると月間で500ポイントにになります。ゴールドなら月間で1600ポイントです。

一般:200P+620P=820P
ソラチカ:500P+620P=1120P
ゴールド:1600P+620P=2220P

逆に、東京メトロより東急や小田急の利用がある人はそれぞれのカードをPASMO一体型のクレジットカードを持っておくとお得にあります。

 

複数持ちってどうなの?

一方でSuicaとPASMOを複数持つのはどうなのか?という考えもあります。小田急もメトロもよく使うというならSuica+PASMO(メトロ)+PASMO(小田急)といったように3枚持ちになってしまいます。

交通系電子マネーはいずれも「チャージタイプ」です。そのため、複数のカードに同じような性質の電子マネーを分けておくのは面倒ですし、使い分けのたびにカードを出すのも面倒ですよね。

なので、最終的には「どれを自分が一番使うのか?」ということを中心に考えるようにしましょう。このページでまとめているSuicaとPASMOの違いを確認し、自分のライフスタイルでの利用方法を考えるようにしましょう。

また、すべてを電子マネーにする必要もないと思います。
たとえば、JRでの買い物でSuicaを使っているという人はSuicaで買い物するのではなく「ポイント還元率が高いお得なクレジットカードのまとめ」で紹介しているようなポイント還元がいいクレジットカードを利用するようにして交通系電子マネーはPASMO(東京メトロ)に絞るといった考えもアリでしょう。

上手に電子マネーとクレジットカードを使い分けていきましょう。

以上、SuicaとPASMOの違いを比較。どちらを使うのがお得なのか?というお話でした。