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ペットの病気や怪我に備えるペット保険のメリットとデメリット

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petペット保険は犬や猫といったペットが病気や怪我をした時の医療費を補償する保険です。保険の中でも順調に規模を拡大しており、2014年度は前年比で約2割増と大きく伸びています。ペットを家族と同じように大切にする飼い主が増えていることと、いざ病気や怪我をしたときの治療費は人間とことなり全額自己負担となり、リスクが大きいため保険でカバーしようとする人が増えています。

今回はそんなペット保険について加入のメリットとデメリットなどを中心にこれからペット保険への加入を検討している人向けに紹介していきたいと思います。

ペット保険は人間でいう健康保険のようなもの

ペットが病気や怪我をして動物病院にかかったとき、そこでかかる費用は全額自己負担が基本です。

人間の場合は、公的な健康保険で医療費7割(3割自己負担)がカバーされているため、ペットが病院にかかるとかなり高額な治療費が請求されることになります。

そうした自己負担をカバーするための保険がペット保険です。

加入することで、保険によってことなりますが、治療費の5割〜10割を保険でカバーすることができます。

医療保険のように通院、入院、手術といったようにいろいろな項目ごとに分かれており、それぞれで保険金(上限)が決まっている形になっています。

 

損害保険と少額短期保険会社によるペット保険比較

ペットに対する保険(ペット保険)は大きく「損害保険会社」が提供するものと「少額短期保険会社」が提供するものの二種類があります。ペット保険というジャンルでは大きな差はありませんが、少し違いがあります。

どちらがいいと明確には言えませんが、それぞれを比較すると以下のような違いがあります。

<損害保険会社>
・数年間(長期)に渡る契約が可能
・保険会社の破たん時にも最低保証(80%)がある

  • アイペット損害保険
  • アクサ損害保険
  • アニコム損害保険 など

<少額短期保険会社>
・基本的に1年~2年更新の契約
・保険料は損保に加えて抑えられているケースが多い
・保険会社破たん時の補償がない

  • 日本アニマル倶楽部株式会社
  • ペットメディカルサポート
  • 日本ペットプラス少額短期保険
  • 楽天少額短期保険
  • SBIいきいき少額短期保険
  • イーペット少額短期保険 など

少額短期保険会社の保険は「ミニ保険」とも呼ばれておりいろいろなニッチな保険があります。

 

ペット保険のメリット

ペット保険に加入するメリットは、ペットにかかる高額な治療費用を保険でカバーできるという点がメリットになります。

犬や猫の平均的な寿命は年々伸びているという状況で、高齢の犬や猫などは人間と同じように白内障や心臓病、糖尿病などのように高額な治療費が必要な病気をするリスクが高まります。

このようなリスクを金銭的にカバーできるというのがペット保険の大きなメリットです。

 

ペット保険のデメリット

デメリットはその保険料。保険料はそんなに安いものではなく、ペットが高齢になれば保険料も大きく跳ね上がっていく仕組みになっています。年齢の低いペットの場合はそんなに高額な保険料は必要ありませんが、高齢になりリスクが高くなると保険料はかなり高くなります。

 

ペット保険が普及したことで医療費が増えている

ペット保険の普及したことでペット保険料が高騰しているという点も見逃せません。ペット保険に加入していれば、ペットを病院に連れて行って治療を受けさせることに対する心理的な抵抗が低くなります。そのため、加入者はペット保険に加入していない場合と比べてより多く動物病院にペットを連れて行きます。

それによって医療費が増加、結果としてペット保険会社も保険料を上げるという悪循環に陥ってます。実際、アニコムの調査によると2009年と2014年のペットにかけた医療費は6割増ペットにかける年間支出調査2014)と大きく増加しています。

皮肉にもペット保険という仕組みができたことで、動物病院の利用が増え、結果として家計に占めるペット医療費が大きくなり、それがさらなるペット保険の需要を生み出しているわけです。

 

ペット保険は必要なのか?それとも無駄なのか?

ペット保険大手のアニコムが行った調査では、ペットにかける年間の医療費は増加傾向にあります。そのリスクをカバーする保険というのは確かにもっともな気もします。

その一方で、犬猫などのペットの病気や怪我の治療にかかる費用をカバーするために本当に保険は必要なのか?と言われると個人的には疑問が残ります。アニコムの調査によると2014年の犬の平均医療費は年間で8万912円(ペットにかける年間支出調査2014)です。

あくまでも民間のサービスです。「生命保険・医療保険は「損」をする金融商品」でも書いていますが、保険というのは基本的には加入者が期待値では損をします。

ですから、このくらいの金額であれば期待値上では損をするペット保険に加入するより、全額自己負担であっても預貯金で賄う方が、期待値上はプラスになるはずです。保険は原則として「自分ではまかないきれないリスクをカバーするためのもの」です。

もちろん、8万円という年間の平均医療費は平均ですので病気や治療内容によっては100万円を超えるような治療費がかかるケースもあります。人間の場合と違って高額療養費制度などを使うこともできません。

以上を踏まえると、ペット保険への加入の是非は「ペットは家族なんだからお金はかかってもいいから最大限のケアをしてあげたい」と考えるのであれば加入しておくと安心でしょう。逆に「ペットはペット」と割り切っている方にとっては必要ないかもしれません。

 

以上、ペット保険の必要性や選び方について紹介しました。