クレジットカードでのお買い物分は、おおよそ翌月~翌々月くらいまでの指定日に銀行振替(引落)によって支払をするようになっています。
ただ、そんなクレジットカード利用分を様々な理由で払えない……。という状況になってしまい困っている方もいらっしゃるかもしれません。今回はそんなクレジットカードの支払いができないというときに、取るべき解決策を紹介していきたいと思います。
一番ダメなのは、開き直って払えないから仕方ないと何もせずに放置することです。
クレジットカードの利用分を支払わないとどうなる?
まずは、そのまま放置してはらわなかったらどうなるか?ということから説明します。
基本的には、督促の電話などがあり、払うように促されます。
- 遅延損害金(高い金利)が発生する
- 遅延が続くと個人信用情報機関に登録(ブラックリスト)
という問題もセットになります。
遅延損害金は通常の分割払いなどの金利(手数料)よりも高額です。
また、遅延が続くと個人信用情報に異動情報が記載されてしまいます。すると、記録が消えるまでの間は、最短で5年ほど新しくクレジットカードや各種ローンが組めなくなります。
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クレジットカードの利用分が払えない時にまずやるべきこと
まずは最初に利用明細を確認して支払い金額と支払日を確認しましょう。
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それぞれのカード会社ではネット上で明細等を確認できます。オンラインサービスに登録をしていない場合は、クレジットカード裏面に書かれている電話番号から問い合わせができます。
その上で取れる対策は下記のようなものがあります。いずれもどの程度の金額の支払いが必要になっているのか?という程度問題はありますが、問題の解決にはなりえます。
- 定期預金の解約、金融資産を売却して充当する
- 後からボーナス払いや2回払いに変更する
- 低金利で借りられる融資制度を確認する
- 後からリボのような分割払いに変更する
- それでもダメならカード会社に一報を入れておく
定期預金の解約、金融資産を売却して充当する
そのまんまです。
- 定期預金の解約(期間前でも可能)
- 他の銀行預金があればそれを引落銀行に送金
- 株や投資信託などの金融資産があれば売却する
- 生命保険の契約があれば契約者貸付で借りる
などのように資産があれば取り崩してでも返済に充てましょう。
万が一返済できない時のリスクや金利負担を考えたら多少損をしたとしても、定期預金を事前解約したり、株や投資信託を売却してでもお金にしたほうがいいです(含み損があったとしても)。
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上記の記事でも取り上げていますが、クレジットカードの手数料(遅延損害金)は非常に高金利であるため、資産運用よりも圧倒的に返済を優先したほうが効率的です。
生命保険の場合は、保険によっては解約の影響が大きい場合があります。そういう場合は「契約者貸付」といって解約返戻金の範囲内で低金利でお金を借りる仕組みもあります。
後からボーナス払いや2回払いに変更する
これはかなり有効な手段です。
ボーナス一括払いは支払い時期を8月または1月のボーナス支給月にまとめて払うようにするという決済方法です。JCBカードの場合、12月16日~6月15日の買い物は8月10日、7月16日~11月15日のお買い物は1月10日に払う形になります。
支払いを先送りできるだけでなく、「金利・手数料無料」という点も大きな強みです。
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ただし、後からボーナス払いに対応しているクレジットカード会社は少ないです。確認したところ以下のカード会社は対応しているようです。
- VIEWカード
低金利で借りられる融資制度を確認する
借金のための借金は愚策ではあるものの、今回のクレジットカードの支払いができないというのが「一時的なもの」であるのであれば、低金利でお金を借りられるのであれば、他所からお金を借りてクレジットカードの支払いに回すというのは有効です。
- クレジットカードの遅延金や金利よりも安いことが多い
- 個人信用情報に傷がつかない
前述の生命保険の契約者貸付もその一つでしょうし、それ以外にもカードローンを利用するという手もないわけではないです。
もっとも、カードローンの場合は問題の抜本的な解決にはならず、問題の先送りに過ぎない点は重々理解しておく必要があります。
後からリボのような分割払いに変更する
クレジットカード会社では、ショッピングの決済分について「後からリボ」というサービスを大抵の会社が提供しています。
これは一括払いで購入した商品代金を、事後的にリボ払い(リボルビング払い)に変更できるサービスです。
リボ払いにすれば次回以降の支払金額を一定額にすることができます。支払金額は利用金額よって前後しますが、最低数千円~数万円程度に抑えることができるでしょう。
今、クレジットカードの支払いができないという方にとって有効な手段だと考えられる一方で、気になるのは今後の返済です。
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リボ払いは月々の支払いが容易な反面、返済が遅々として進まず、高額な金利負担を続けることになるという問題点があります。
もちろん、支払えないという問題の解決にはなるでしょう。ただし、一時しのぎであるという事は忘れてはいけません。
払えないからといってクレカの現金化などに手を出すのはダメ
ちなみに、さらにダメなのが返済のために高金利の闇金に手を出したり、クレジットカードのショッピング枠の現金化といった方法です。
傷口をさらに広げる結果にしかなりません。
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それでもダメならカード会社に一報を入れておく
すでに、後からリボへの変更期限に間に合わなかった、あるいはその程度で解決できるレベルではないという状況ならどうするべきでしょうか。
こういった場合は、クレジットカードの引き落とし日まで放置しておくよりはカード会社に一報を入れておく方が心証がよいです。
もちろん、遅延はしてしまうのでしょうけど、連絡なしの未払いよりはマシです。
将来にわたっても改善が見込めないなら債務整理
高額な買い物をするなどして一時的な買い物が重くのしかかってきているという、一時的なケースであれば、ある程度、その場しのぎの対応であっても、その後を節制すれば時間が解決してくれる面があります。
一方で、現在の状況が将来にわたっても改善する見込みがない。というケースもすくなくありません。
たとえば、月々の返済額が「収入-生活費」を超えているような場合、これは、生きるために新たな借り入れをしないことには生活できない状態となっています。
こうした状況は正直、収入を増やす手立てがない限りは、いつか必ず破綻します。借金が増えるだけです……。
債務整理というと、すべての資産を失う自己破産というイメージがあるかもしれませんが、収入があるのであれば個人再生手続きなども利用できます。
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