多くのクレジットカードでは入会者を増やすために様々なキャンペーンを実施しています。
クレジットカード発行で○○プレゼント、××ポイント進呈、キャッシュバックなどなど。そんなクレジットカードを入会特典やキャンペーン狙いで作成して、それが終わったらすぐに解約するというのは問題ないのでしょうか?
今回はそんなキャンペーン目的、入会特典目的でクレジットカードを作り、そしてすぐに解約をするというときの注意点についてまとめていきます。
クレジットカードの解約自体はいつでも可能
まず、前提としてクレジットカードの解約自体はいつでもできます。携帯電話の契約のように〇年縛りといったような保有期間の制限はありません。カード裏面にかかれた電話番号に電話をして解約したいと告げるだけでOKです。
手続きが終わったら、カードにハサミを入れて処分してくれといわれるだけです。
ただし、年会費がかかるクレジットカードの場合、期間中で解約したとしても月割りのような形で返金してもらうことはできません。
キャンペーン目的等でクレジットカードを作ったときの注意点
とりあえず、作ったカードはいつでも解約できるわけですが、解約するときには次のような点に注意が必要です。
- カードのポイントは失効する
- キャンペーンの内容によっては解約=無効となるものもある
- 公共料金等の支払いをカード払いにしている場合、変更手続きが必要
- 分割払い、リボ払い等の残高がある場合は一括返済が必要
- 家族カードやETCカードも同時解約となる
特に注意するべき項目は太字にしてる二つですね。
ポイントは失効するので先に使うなり交換するなりする
まず、カードのポイントは失効します。
たとえば、三井住友VISAカードの入会キャンペーンがあったとして、入会で1000ワールドプレゼント(三井住友カードのポイント)がもらえるというものだったとしましょう。
ポイント受け取り後にカードを解約した場合、キャンペーンでもらえたポイントは失効してしまいます。そういったケースではポイントは消費するか、別のポイント等に交換が完了してから解約するようにしましょう。
キャンペーンの内容によっては解約=無効となるものもある
入会キャンペーンや入会特典の中には○○時点でカードを所有していること。といった条件が付いている場合があります。そのため、解約のタイミングによってはキャンペーンへの申し込みや特典自体が無効になってしまうような場合があります。
キャンペーン目的で入会、解約をする予定の方は、これらのキャンペーン・入会特典の適用条件やタイミングなども確認しておきましょう。
公共料金等の支払いをカード払いにしている場合、変更手続きが必要
解約するつもりでカードを作った場合に、そういった設定をしている可能性は少ないですが、カードの中には光熱水費をカード払いにすると○○プレゼント。みたいなキャンペーンも多いので、注意喚起しておきます。
たとえば、電気料金をクレジットカード払いにしている場合で、カードを解約した場合、電力会社に連絡をして支払い方法の変更の手続きをしないと、滞納扱いになってしまいます。最悪、公共料金を止められる可能性もあるのでご注意ください。
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分割払い、リボ払い等の残高がある場合は一括返済が必要
クレジットカードを解約した場合、期限の利益を喪失します。
たとえば、12万円の商品を買って3回払い(4万円×3回)という買い物をしていた場合、カードを解約すると一括での返済を求められます。
家族カードやETCカードも同時解約となる
クレジットカードを解約すると、そのカードに付帯しているすべてのカードが使えなくなります。たとえば、家族カードやETCカードなどをそのカードに連携して発行している場合は両方とも無効となります。
なお「クレジットカードを限度額オーバーで利用したらどうなる?」でも紹介していますが、ETCカードについては実は有用性のチェックを行っておらず、有効期限しか見ていないので解約後もゲートを通れてしまいます。
解約後にそういったことをすると、後々大問題となることもあるのでご注ください。
入会特典目的だけでクレジットカードを作ることは問題か?
倫理的な問題はあるかもしれませんが、やっても問題はありません。別にそうしたことが禁止されているわけではないからです。
一方で、デメリットもあります。
- 短期入退会をしたカード会社の心証はやっぱり悪い
- 個人信用情報機関に記録が残りカードが作りにくくなる
短期入退会をしたカード会社の心証はやっぱり悪い
当然ですけど、キャンペーンや入会特典を設定しているクレジットカード会社は「そのカードを使ってほしいから」キャンペーンをやっているわけです。
あきらかな“特典、ポイント目当て”のような行動をとるユーザーはコスト要因でしかないわけですから当然好印象は持たないはずです。
個人信用情報機関に記録が残りカードが作りにくくなる
クレジットカードなどの金融取引に関する情報は「個人信用情報機関」と呼ばれる機関で一部が管理され、他の金融機関も参照できるようになっています。
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クレジットカードの入退会を繰り返すと、それだけ個人信用情報がたっぷりと乗ることになります。たとえ解約したとしても当面は記録が残ります。
そうした記録が多いと、新しくクレジットカードの申し込みをしようとすると「この人は入会特典(ポイント)狙いの常習犯だな」と判断されて新しくカードを作れなく(作りにくく)なります。
以上、クレジットカードの入会特典・キャンペーン・ポイント狙いで、すぐに解約する注意点についてまとめました。
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