クレジットカードのポイントで損をする?ポイント目当てのカード利用の注意点

pointクレジットカードを使ってお買い物をする大きなメリットの一つが「ポイント還元」にあると思います。

殆どのクレジットカードは、カード払い(利用金額)に対して一定割合のポイントが貯まるようになっています。

一般的には0.5%~1%程度のポイント還元が行われるのが一般的です。ただ、このポイント目的でクレジットカードを持つとき、使い方次第では逆に損をしてしまう場合もあります。

そんな損をしなくて済むような注意点を紹介していきます。

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ポイント目当てのカード払いで逆に損をする?

クレジットカードでのお買い物でポイント還元というのはカード利用の最大のメリットの一つです。

このブログでも「ポイント還元率の高いクレジットカード」に関する記事が人気です。

ポイント還元率が高いお得なクレジットカードのまとめ
2023-01-31 10:50
ポイント還元率とはお買い物をした金額に対して何円相当のポイントが還元されるのかという指標です。一般的なクレジットカードの場合は0.3%~0.5%程度となっています。つまり1000円
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100円の買い物あたりで何円分の価値があるポイント還元があるのかというものをポイント還元率と呼びます。

仮に1%だとすると100円の買い物につき1円相当のポイントがもらえるという意味です。

一般的なポイント還元率は0.5%程度が多いのですが、いわゆるポイント還元率が高いクレジットカードの場合、2%程度の還元率となっているカードもあります。

ポイント還元があれば、当然現金で買うよりもお得です。現金払いならポイント還元はゼロ、一方でクレジットカード払いならポイント還元があるからです。

ただし、必ずしもポイント還元があればお得という事はありません。ポイント還元目的で買い物をしたとしても、お得にならず、逆に損をしてしまう。そんなケースもあります。

  • 年会費とポイント還元のバランスが悪い
  • 貯めたポイントを使いこなせない
  • ポイントが失効してしまう、有効期限切れ
  • 手数料(金利)による支払いの方が大きいケース

こんなことが考えられます。

 

年会費とポイント還元のバランスが悪い

たとえば年会費が2,000円かかるクレジットカードがあるとします。
その年会費をポイント還元で取り返そうと思ったらどうなるでしょうか?

  • 還元率:年間必要利用額
  • 0.5%:40万円
  • 1.0%:20万円
  • 1.5%:13.3万円
  • 2.0%:10万円

一般的な0.5%程度の還元率のクレジットカードだと年間40万円以上使って初めてカードを使う価値があるという計算になります。

高還元率とされる2%のカードでも年10万円は使う必要があるわけです。このように年会費がかかるクレジットカードの場合は、ポイント還元で得をしようという場合、結構ハードルが高いです。

もちろん、クレジットカードの中には年会費が無料のものも多いので、そうしたカードを利用するようにすれば、ポイント還元分得をすることができます。

 

貯めたポイントを使いこなせない

クレジットカードでポイントを貯めたけど、その貯めたポイントを使いこなせないというケースもあります。

よくあるケースとしては、ポイントの使い道が制限されていて使いこなせないという話です。代表例はANAマイルやJALマイルといったマイル(マイレージ)です。

マイルは特典航空券と交換したら大変お得ではあるんですけど、飛行機に乗る前提になるので、使いこなすのは意外と難しかったりします。マイルが貯まるクレジットカードとしてANAカードやJALカードは人気ですが、結局貯めたマイルを有効的に使えないという可能性があります。

マイルを貯めるのに向いている人、向いていない人。マイルに挫折しないために
2018-08-08 08:08
航空会社のマイル(マイレージ)はポイントプログラムとして非常に人気が高いです。その魅力は、普通に乗るとお高い飛行機に無料で乗れるという特別感でしょうか。それもと、1ポイント(マイル
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他にも貯めたポイントの使い道があまりないクレジットカードもあります。

ただ、最近ではポイント交換サイトなどのサービスも登場しているので、こうしたサービスを使えばポイント交換をすることもできます。

ポイント交換をお得にする基礎知識。交換レートとポイント増量キャンペーンの活用術
2021-06-02 11:03
いろいろなサービスの利用でたまる「ポイント」。こうしたポイントは近年、ポイント間で交換できるのが一般的になっています。また、各サービスでたまるポイントを交換するためのためのポイント
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こうしたサービスも活用していきましょう。

 

ポイントが失効してしまう、有効期限切れ

クレジットカードのポイントはおおよそ2年が有効期限となっているものがほとんどです。カードによっては1年といったように有効期限が短いカードもあります。

さらに、ポイント交換には最低交換数が指定されていることも多く、一定以上のポイントを貯めないと交換すらできないようになっています。

そのため、クレジットカードの利用額が小さく、あまりポイントを貯められないという場合、交換可能な水準に達する前に期限が到来して失効してしまうということもあります。

クレジットカードはポイントの失効(期限切れ)に注意。期限切れの対策はあるか?
2019-10-16 14:18
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特に、あれもこれもお得なカードと思い、複数のクレジットカードを保有しているような方は注意したいところです。

もちろん、ポイントをちゃんと管理できるのであれば問題ありませんが、あれもこれも貯めて、結局使えずに失効させてしまった……。

なんてことにならないようにご注意ください。

 

手数料(金利)による支払いの方が大きいケース

クレジットカードは1回払いであれば、手数料(金利)がかかりません。ただし、分割払いやリボ払い(リボルビング払い)といったような支払いを複数回に分ける場合は手数料(金利)が発生します。

この手数料は年率15%程度と高めです。

分割払いやリボ払いなどを利用してしまうとポイント還元などのお得度は一瞬で消えてしまいます……。

たとえば、10万円のお買い物を分割払いで購入したとしましょう。この時1カ月でかかる手数料は年率15%(月あたり1.25%)となります。これを5分割で購入したとしましょう。

すると必要な手数料は以下の通りです。

  • 8万円×1.25%=1,000円
  • 6万円×1.25%=750円
  • 4万円×1.25%=500円
  • 2万円×1.25%=250円

合計手数料2,500円

一方で10万円のお買い物で貯まるポイント還元は1%のカードで1,000円です。比較して圧倒的に手数料の方が高くなります。

中でもリボ払いは特に返済期間が長くなることで手数料が高くなります。

実は危険なリボ払い 借金地獄への入り口となる危険なカード払い
2022-04-11 07:44
クレジットカードを使うとき、リボ払いにしていませんか? リボ払い(正確にはリボルビング払い)というのは、クレジットカードの支払い方法としてかなり問題があります。もし、
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また、クレジットカードの中にはリボ払い専用のクレジットカード自動リボ払いの設定がされているカードがあったりします。

これらにもご注意ください。

 

ポイントに踊らされないクレジットカードの使い方をしよう

以上のようにクレジットカードのポイントは一見お得に見えても結果的には損をしてしまうケースもあります。

もちろん、ポイントはあったら得ではあるのですが、年会費の負担、有効期限、使い道、その他の落とし穴などにはまって結果的に全然得をしなかった…。

なんてことにならないようにしっかりと確認しましょう。

執筆者・監修者:ふかちゃん
元証券マン。2004年より個人の金融リテラシー底上げのために投資、節約、キャッシュレス、ポイントなどの活用に関する情報を15年以上にわたり発信するマネー専門家です。
SNS苦手でしたけど最近はtwitterやっています。ぜひ絡んでくださいませ。

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