ろうきん(労働金庫)とは?銀行や信用金庫との違い、メリット・デメリットを徹底解説
ろうきん(労金)=労働金庫は労働組合(労組)や生活協同組合(生協)が相互に資金を出し合う形で作られている協同組織の金融機関です。
一般的な銀行が株式会社(営利企業)であるのに対して、労働金庫は労働金庫法という法律に基づいて会員のために運営されている非営利組織となっています。1950年に岡山と兵庫で設立されたのが日本初のろうきんであり、「労働者のための金融機関」として長い歴史を持っています。
協同組織という枠組みでは「信用金庫(信金)」や「信用組合」に似ていますが、対象者や設立目的が明確に異なります。今回はそんな労働金庫の仕組みや他の金融機関との違い、口座を開設するメリット、デメリットなどを詳しく紹介していきます。
労働者のための金融機関、ろうきん
労働金庫を利用できるのは、労働組合や生活協同組合の組合員、および営業地域内に居住または勤務している一般の勤労者です。
昔は労働金庫の会員(労組や生協)自身やその構成員でないと利用できないケースもありましたが、現在は勤労者であれば基本的には口座開設などが可能となっています。
地域のための非営利金融機関としては「信用金庫」や「信用組合」「JAバンク」などがあります。信用金庫が「地域の中小企業や個人」を対象にしているのに対し、労働金庫は「労働組合・生協」を会員としており、勤労者の生活支援を主な目的としている点に大きな違いがあります。
| 労働金庫 | 労働組合・生活協同組合が会員。会員や勤労者の生活支援のための非営利金融機関。 |
|---|---|
| 信用金庫 | 地域の人や中小企業を対象にした非営利金融機関。預金は誰でも可能ですが、融資は会員が対象です。 |
| 信用組合 | 信用金庫よりも小規模な企業や営業地域内の個人が対象。原則として組合員のみが利用可能です。 |
| JAバンク | 農業協同組合。主に農業従事者のための金融機関です。 |
全国にある「ろうきん」の口座開設やサービス内容
全国には13の労働金庫があり、各ろうきんがカバーしているエリアに居住ないしは勤務している勤労者であれば、どなたでも口座開設が可能です。預金のみの利用や一部の小口ローンであれば、基本的には無条件で利用できます。
ただし、各種ローンの金利優遇など、より有利な条件で取引をする場合は、労働組合か生協の組合員であるか、あるいは出資金(最低1,000円程度、金庫により規定あり)を支払い「個人会員」となる必要があります。
全国13のろうきん一覧
- 北海道ろうきん:北海道
- 東北ろうきん:青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
- 中央ろうきん:茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県
- 新潟ろうきん:新潟県
- 長野ろうきん:長野県
- 静岡ろうきん:静岡県
- 北陸ろうきん:富山県・石川県・福井県
- 東海ろうきん:愛知県・岐阜県・三重県
- 近畿ろうきん:滋賀県・奈良県・京都府・大阪府・和歌山県・兵庫県
- 中国ろうきん:鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
- 四国ろうきん:徳島県・香川県・愛媛県・高知県
- 九州ろうきん:福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
- 沖縄ろうきん:沖縄県
出資金を払うと「出資配当」がある
個人会員として出資金を払った場合、出資額に応じた配当が受け取れる場合があります。
配当率は各ろうきんの業績によって変動するため固定ではありませんが、たとえば北海道ろうきんの過去の実績では、普通出資に対する配当金が年4%となった年もあります。長年にわたって配当を行っている金庫も多く、会員になるメリットの一つと言えます。(最新の配当率については各ろうきんのディスクロージャー誌等をご確認ください。)
実はATMの使い勝手がいい(コンビニATM無料)
ろうきんは、キャッシュカードを使ったATM取引のコストを抑えやすい点も大きな魅力です。
ろうきん自身のATMはもちろん、提携するコンビニATMの手数料が無料になるサービスが充実しています。たとえば中央ろうきんの場合、イオン銀行、ローソン銀行、イーネット(ファミリーマート等)のATMによる入出金手数料は全時間帯で無料です。セブン銀行ATMに関しても、7時〜19時の時間帯であれば引出手数料が無料となります(時間外や即時キャッシュバック等の条件は各金庫により異なります)。
ネット銀行などでよく見られるコンビニATMの無料利用サービスですが、ろうきんでも同様に活用することが可能です。
給与振り込みがあると、振込手数料もキャッシュバック
多くのろうきんでは、給与振込口座として指定することで、他行への振込手数料が一定回数(例:月3回まで)実質無料になるサービスを提供しています。
振込時に一旦手数料が引き落とされ、後日(翌月20日など)預金口座にキャッシュバックされる形式が一般的です。各種手数料の優遇条件は各地域のろうきんによって異なるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。
個人向けのローンの種類が多い(会員種別で優遇あり)
ろうきんは営利を第一の目的としないため、個人向けローン全般において金利が低めに抑えられているのが特徴です。
- カードローン
- 住宅ローン
- リフォームローン
- 教育ローン
- カーライフローン(マイカーローン)
- フリーローン
- 福祉ローン
- 有担保フリーローン(不動産担保型)
無理な貸付を行わないため審査の基準はしっかりとしていますが、カードローンなどの無担保ローンにおいては金利面で選択肢の一つになります。
また、ローンを利用する際、自分が「労働組合の組合員」「生協の組合員」「一般の勤労者」のどの会員種別に該当するかによって、適用される金利や優遇幅が異なります。組合員であればより低い金利で借り入れができるケースが多いため、ご自身の勤務先に労働組合がある場合は事前に確認することをおすすめします。
住宅ローンも組合員なら大きなメリット
民間銀行の住宅ローンもサービスが多様化していますが、ろうきんの住宅ローンも労働組合や生協の組合員であれば大きな金利優遇を受けられる場合があります。会員資格によっては、一般的な民間銀行よりも有利な金利条件となるケースも少なくありません。
さらに、ろうきんは全期間固定金利型の「フラット35(ろうきんフラット35)」も取り扱っており、団体会員を経由して利用することで優遇金利が適用されるなどのメリットが用意されています。
ろうきんで始める資産形成(新NISA・投資信託)
近年、資産形成の手段として注目を集める「新NISA」制度ですが、ろうきんでも対応が進んでいます。
「ろうきんダイレクト(インターネットバンキング)」等を通じて、オンラインでNISA口座の開設や投資信託の購入が可能です。給与振込口座として利用しながら、同じ金融機関でスムーズに積立投資などの資産形成を始められるのは便利なポイントです。ただし、成長投資枠での個別株投資には対応しておらず、投資信託のみの取り扱いとなる点には留意してください。
ろうきんのデメリットは預金金利?
ろうきんの預金金利は、一般的な都市銀行などと同等水準であることが多く、預金金利に特化した一部のネット銀行と比較すると見劣りする場合があります。
しかし、日銀の政策金利引き上げなどに伴い、ろうきんの定期預金金利も上昇傾向にあります。たとえば、一部のろうきんが提供するネット専用の定期預金では、1年もので0.475%、5年もので0.650%といった金利(2025〜2026年時点の例)が設定されているケースもあります。都市銀行と同等水準ではあるものの、以前ほどの低金利ではなくなってきています。
ろうきんはどんな人に向いている?
労働金庫(ろうきん)は、給与振込口座としての利用や、コンビニATMを活用した日常的な入出金など、普段使いの金融機関として非常に優秀です。
お勤めの会社に労働組合がある方や、生協の組合員となっている方であれば、ローン金利の優遇や振込手数料のキャッシュバックなど、さらに多くの恩恵を受けることができます。
「ろうきん」という名称から一部の人しか使えないイメージを持たれがちですが、実のところ勤労者であれば広く利用でき、金融機関としてのスペックも高い選択肢と言えます。
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