ソニー銀行の評判とメリット、デメリット。金利や手数料、口座開設の流れまで解説

大手ネット銀行のソニー銀行を紹介します。ソニー銀行はソニーフィナンシャルホールディングスのネット専業銀行で、ソニーバンクと呼ばれることもあります。

ネット銀行の中では「資産運用」や「資産管理」に力を入れた銀行となっているのが特徴的です。MoneyKit(マネーキット)と呼ばれるサービスサイトを用意しており、積立預金や外貨積立といった運用商品だけでなく、目的別に預金(貯金)を管理できるソフト面のサービスも提供しています。

今回はそんなソニー銀行の特徴や評判、具体的なサービス内容などを他のネット銀行と比較しつつ紹介していきます。

>>ソニー銀行公式ホームページ

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ソニー銀行に対する総合的な評価と評判

総評としてソニー銀行は貯金用の銀行に適した銀行として紹介されることが多いです。

実際に資産運用や資産管理系のサービスは多いのですが、それだけではなく、普段の日常用の銀行としても十分に活用できるうえ、特筆すべきは、外貨周りのサービスが近年は充実しているという点も高く評価しています。

外貨預金をたんなる投資という視点ではなく、貯金した外貨預金を実際に使うという出口の部分までソリューションを提供しているのが大きな特徴です。

日常用、貯金用、海外旅行用、投資用と幅広く利用できるオールマイティーなネット銀行です。

  • 日常のATM手数料を節約したい
  • 将来のいろいろな目的のために貯金したい
  • 海外旅行に行く予定がある

 

ソニー銀行の特徴的なサービスを徹底分析

ソニー銀行の銀行関連サービスについてまとめてみました。各種手数料や預金関連サービス、キャッシュカード、ローン回りなどをソニー銀行ならではのサービスや他の銀行との違いなどを比較しながら紹介していきます。

  • ATM手数料・振込手数料
  • 預金関連サービス(普通預金、定期預金、外貨預金)
  • キャッシュカード・デビットカード
  • カードローン・住宅ローン
  • ソニー銀行の優待プログラム

 

ATM手数料・振込手数料

多くの方にとって銀行に対して支払う可能性がある手数料でもっとも頻度が高いものがATM手数料と振込手数料の二つではないかと思います。この二つの手数料はできれば「無料」で抑えていきたいところです。各ネット銀行ではこの二つの手数料は無料ないしは、条件付きで無料としているところが多いです。

特にネット銀行は自前の支店(店舗)を持たないことからATMも持っておらず、セブン銀行ATMやイーネットATMといったコンビニATMなどを使って入出金を行うことになるので、この辺りのコストは馬鹿になりません。

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上記の記事でもまとめていますが、ソニー銀行はネット銀行全体をみても手数料周りは結構優秀です。

 

ATM手数料は月4回まで無料

ソニー銀行のキャッシュカード(デビットカード)が使えるATMは以下の通りとなっています。

  • セブン銀行ATM
  • イオン銀行ATM
  • イーネットATM
  • ローソンATM
  • ゆうちょ銀行ATM
  • 三菱UFJ銀行ATM
  • 三井住友銀行ATM

月間利用回数の合計4回まで手数料無料です(それ以降は100円(税別)の手数料がかかるようになっています)。

対応しているATMも多く、月4回無料ならほとんどの方にとってATM手数料は無料にできるはずです。対応しているATMの数も多いです。

 

振込手数料はソニー銀行同士は無料。他行あてでも月1回~2回は無料に

ソニー銀行から振り込みをするときの手数料について紹介します。
まず、ソニー銀行同士なら回数制限もなく手数料は無料です。

一方で他行(他の銀行)に振り込みをするときは月1回無料となります。ただし、Sony Bank Wallet(入会金・年会費無料)というキャッシュカードにブランドデビットカードが付帯したカードを作成している場合は無料回数が1回増えます。さらに、ClubS(クラブエス)というソニー銀行の優待プログラムで上位ステージとなると振込手数料の無料回数が増加します。
※デビットカードやClubSについて詳しくは後述します。

他のネット銀行については所定の条件を満たした場合(預金額など)、とされていることが多い一方で、無条件で月1回~2回の振込手数料が無料になるのはかなり大きいです。

 

預金関連サービス(普通預金、定期預金、外貨預金)も豊富

ソニー銀行は冒頭でも資産運用・資産管理に力をいれている銀行と紹介したように預金関連サービスは豊富です。

特に、ネット銀行(ネット専業銀行)の中では唯一、積立預金に対応しているという点は大きいです。やはり貯金は積み立てからといいますし、実際に積立預金は効果的です。

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預金金利の水準についてはネットバンクの中で標準的な水準といえそうです。金利キャンペーンは頻繁に行われているのでそうしたタイミングで定期預金を活用するのがおすすめです。

 

目的別貯金箱を作ることができる

ソニー銀行では預けている預金をMoneyKitというサービスサイト上で目的別貯金箱として分けて管理することができます。

  • 海外旅行用資金
  • 自動車買い替え用
  • マイホーム購入頭金

上記はあくまでも一例です。
預金や貯金をする目的は皆さんそれぞれでしょうが、預金を目的別に管理していくことができます。

 

おまかせ入金サービスでソニー銀行に自動貯金

さらに、ソニー銀行では「おまかせ入金サービス」という他行からの自動入金サービスにも対応しています。ソニー銀行以外でもネット銀行を中心に提供されているサービスですが、毎月一定金額を別の銀行から自動的に入金してもらうというサービスです。

たとえば、お給料が振り込まれる銀行から、毎月3万円をおまかせ入金サービスでお金を動かしてソニー銀行に積立預金するといったような貯金法にも使えそうです。

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外貨預金は対応する通貨が豊富、マイナー通貨も

ソニー銀行で預金できる外貨預金は以下の通りです。メジャー通貨以外にもかなりのマイナー通貨も扱っています。

  • 米ドル
  • ユーロ
  • 英ポンド
  • 豪ドル
  • NZドル
  • カナダドル
  • スイスフラン
  • 香港ドル
  • ブラジルレアル
  • 人民元
  • 南アランド
  • スウェーデンクローナ

外貨預金について、私は投資や運用目的であれば否定的です。ソニー銀行は外貨預金を扱っている銀行の中ではかなり手数料が安いほうにはなりますがそれでもFXなどの他の外貨運用手段と比較すると高コストだからです。

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ただ、ソニー銀行の外貨預金はおすすめしています。その理由は外貨預金の「出口」が用意されているからです。具体的には海外旅行でソニー銀行で貯めている外貨預金を使ってそのまま決済ができるようになっています。詳しくは「Sony Bank Wallet(デビットカード)」のところで紹介します。

 

Sony Bank Wallet(ブランドデビット付キャッシュカード)が秀逸

ソニー銀行では通常のキャッシュカードとは別に、Sony Bank WalletというVISAブランドデビットカードを申し込むことができます。ブランドデビットカードはVISAのクレジットカードが使えるお店で、キャッシュカードを使って即時決済が可能なカードです。

ソニー銀行以外にも最近では多くのネット銀行や都市銀行、地方銀行でブランドデビットカードが発行されており、認知度も上がってきているのではないでしょうか。

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さて、このソニー銀行のSony Bank Walletには以下の大きな特徴があります。

  • (国内利用)デビットカード決済額の0.5%~2.0%をキャッシュバック
  • (海外利用)外貨預金の残高から直接支払い可能(手数料無料)

このように、国内利用の場合は高い還元率のデビットカードとして、海外ではソニー銀行で預金している外貨預金を使ったお得な決済が可能になっているわけです。

特に外貨預金を使った決済では手数料不要なので必要になるのは外貨預金をするときの手数料だけになります。米ドルの場合、片道8銭~12銭なので1ドル110円とした場合の手数料率は0.1%程度ということになります。

クレジットカードなどでの外貨決済の場合は1%以上の手数料がかかるのが普通ですので、海外でのお買い物時にかかる手数料を1/10以下にすることができます。

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ちなみに、Sony Bank Walletは世界のVISA加盟店で利用できるので使えないというケースも少ないはずです。

 

ソニー銀行の住宅ローンは低金利のローンが人気

ソニー銀行ではカードローン(個人向けローン)や住宅ローンのサービスも提供しています。
特に住宅ローンについては、ネットバンクの中でも金利も安く設定されており、住宅ローン総合ランキング等でも上位に入っている人気の銀行となっています。

参考:ソニー銀行の住宅ローンの評価・評判

 

ソニー銀行の優待プログラム“ClubS”

ソニー銀行では2017年より、ランク別の優待プログラムである“ClubS(クラブエス)”というサービスを開始しています。

  • ステージなし
  • シルバーステージ
  • ゴールドステージ
  • プラチナステージ

の4段階制となっており、ステージが高くなるほど「Sony Bank Walletのキャッシュバック率アップ」「振込手数料の無料回数増加」「外貨預金の為替手数料の割引」といった優待を受けることができるようになっています。

ステージなし シルバー ゴールド プラチナ
Sony Bank WALLET
キャッシュバック
0.5% 1.0%
(0.5%上乗せ)
1.5%
(1.0%上乗せ)
2.0%
(1.5%上乗せ)
Sony Bank WALLET
海外ATM利用料無料回数
0回(110円/回) 月1回 月3回 月5回
振込手数料
(110円(税込)/回)
無料回数
Sony Bank WALLET
あり
月2回 月4回 月6回 月11回
Sony Bank WALLET
なし
月1回 月3回 月5回 月10回
為替コスト 米ドル15銭 米ドル12銭 米ドル10銭 米ドル8銭
外貨定期預金金利 優遇なし 米ドル+0.01%
豪ドル+0.03%など
米ドル+0.02%
豪ドル+0.06%など
米ドル+0.03%
豪ドル+0.09%など

Sony Bank Walletのキャッシュバック率アップや振込手数料無料回数の増加は魅力的です。特にゴールドステージ以上ならキャッシュバック率は1.5%となり、いわゆる高還元率とされるクレジットカードのポイント還元率を大きく上回るようになります。

ポイント還元率が高いお得なクレジットカードのまとめ
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その一方で、ステージ条件はやや厳しめです。

シルバーステージ 以下を一つ以上で達成で判定
・月の総残高が300万円以上
・外貨預金積立額が5万円/月以上
・投資信託の積立額が5万円/月以上
ゴールドステージ 月末の外貨預金残高+月末の投資信託残高が500万円以上
プラチナステージ 月末の外貨預金残高+月末の投資信託残高が1000万円以上

※ソニー銀行の住宅ローン契約(残高)があれば1ランクアップ

300万円の預金残高で達成可能なシルバーステージ以上だと外貨預金または投資信託という投資商品の購入が必要になってきます。ゴールド以上だと500万円~とかなり厳しいです。

ちなみに、投資信託の購入や残高でもOKですが、投資信託については商品ラインナップなども考えると基本的にはネット証券での購入をお勧めします。

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投資信託への投資において一番注意したいのは手数料です。投資信託が同じならどこで買っても一緒。と思っている方が多いようですが、実は販売会社(銀行や証券会社など)によって同じ投資信託で
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ソニー銀行の口座開設の流れ

ソニー銀行の口座開設はペーパーレスのオンライン申し込みが便利です。
以下の公式サイトから口座開設の手続きをペーパーレスで行えばネット申し込みだけで口座開設の手続きが完了します。

銀行の口座開設に必要な本人確認書類(運転免許証等)については、口座開設申込後にソニー銀行から送られてくるキャッシュカード(Sony Bank Wallet)を受け取るときに、郵便局員に対して提示する形になります。
そのため、書類の受け取りは必ず本人が行う必要がある「本人限定受取郵便」です。

キャッシュカード(Sony Bank Wallet)が届いたらすぐに口座を利用可能です。同封の書類にオンラインサイト(MoneyKit)にログインするための情報も記載さ入れているので無くさないようにしましょう。

>>ソニー銀行公式ホームページ

 

以上、ソニー銀行についての評価や評判などをまとめてみました。

執筆者・監修者:ふかちゃん
元証券マン。2004年より個人の金融リテラシー底上げのために投資、節約、キャッシュレス、ポイントなどの活用に関する情報を15年以上にわたり発信するマネー専門家です。
SNS苦手でしたけど最近はtwitterやっています。ぜひ絡んでくださいませ。

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