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クレジットカードとデビットカードの違いを比較、それぞれのメリット、デメリット

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VisaやJCBなどのクレジットカードブランドのデビットカード。銀行預金(普通預金)の残高の範囲内においてVISAやJCB加盟店で即時決済が可能なカードとなっています。

ネット銀行を中心に発行されていましたが、近年では都市銀行や地方銀行などでも発行が相次いでいます。このデビットカードは前述のようにJCBやVISAなどのクレジットカード加盟店での支払いにつかえるわけですが、そもそものクレジットカードとの違いはどのような点があるのでしょうか。

両者にメリット、デメリットが存在しますが、今回はクレジットカードとブランドデビットカードについてそれぞれの特徴を比較していきたいと思います。

デビットカードは2種類ある

ちなみに、デビットカードには昔からあるJ-DebitというタイプのデビットカードとVISAやJCBなどのクレジットカード国際ブランドを使ったブランドデビットカードの二種類があります。

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今回の記事は後者の「ブランドデビットカード」を中心に紹介します。特に断りがない限りはデビットカード=ブランドデビットカードと呼んでください。

 

クレジットカードとデビットカードの違いの一覧比較表

クレジットカードとデビットカードの違いを表にまとめてみました。特に違いが大きなところについては赤太字にしています。

クレジットカード デビットカード
年会費 カードにより異なる。 カードにより異なる。
決済方法 カードの提示・サイン(一部サインレス)・暗証番号入力 カードの提示&サイン(一部サインレス)・暗証番号入力
支払い方法 後払い 即時決済(普通預金口座)
分割払い 可能(分割時は手数料がかかる) 不可
カード発行審査 あり なし
利用限度額 事前に定められた与信枠の範囲内 銀行に預けられている金額が上限で個別に設定も可能(1日上限額など)
ポイント 0.5~2%程度のポイントが付く ポイントが一切つかないものもあるが、ポイントが付与されるものもある
その他特典 カードにより異なる。 カードにより異なる。
カードの発行会社 クレジットカード会社(セゾンカードや楽天カードなど) 銀行(ソニー銀行や楽天銀行など)

ということで、違いとしている部分をもう少し詳しく見ていきましょう。

 

支払いサイクルが違う。クレジットカードは後払い、デビットカードは即時払い

大きな違いは支払いのサイクルです。

クレジットカードの場合、「締め日」と「支払日」があり、それぞれのカードごとに設定されているタイミングで支払いが行われます。

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たとえば、JCBカードの場合、毎月15日締め、翌月10日払いとなっているようです。
これは9月16日~10月15日までの支払い分を11月10日に支払うという格好になります。なので、実際にお買い物などでクレジットカードを使った日から数えると1か月くらいのズレが生じることになります。

一方でデビットカードの場合は支払いをしたその瞬間に銀行口座から支払い分が拘束されます(マイナスされます)。そのため、後払いではなく今すぐ払いということになります。

そのためクレジットカードは事実上、利用額を一部カード会社から借りているという形になります(1回払いを選択していれば利息(手数料)はかかりませんが)。

 

デビットカードは分割払い・リボ払いが使えない

デビットカードは前述のように「今すぐ払い」になりますので、クレジットカードのように分割払いやリボ払い(リボルビング払い)といった支払回数を分割するような支払はできません。

デメリットのように感じる方もいるかもしれませんが、クレジットカードの分割払いやリボ払いはかなり高額の手数料(利息)が発生することになりますので基本お勧めしません。
特に、リボ払いについては構造的にかなり危険です。詳しくは以下の記事もご一読ください。

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クレジットカードは当然審査あり!でもデビットカードは審査不要

クレジットカードの場合、最初にも書いたように「後払い」であり「借金」になります。
カード会社からすればその人がその支払いをしてくれないと損をすることになります。だから審査が必要になります。

  • 年齢
  • 職業
  • 職種
  • 年収
  • 過去のクレジットカード等の利用歴

などが見られます。特に仕事が安定しているか、収入が一定以上あるか、過去にクレジットカードやローンで事故歴(遅延や不払い)がないかなどを調べます。特に、事故歴があると絶望的です。

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この他にも、審査が厳しいクレジットカードなどだと正社員で勤続年数3年以上といったような次元の審査をしているようなところもあります。

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一方で、デビットカードは審査がありません。
理由は単純で「今すぐ払いなのでとりっぱぐれるリスクがない」からです。デビットカードの場合、その銀行に預けている普通預金残高を超えての支払いはできません。もししようとしてもエラーになります。

そのため、何らかの理由でクレジットカードを持てない人や、18未満の方でもカードを作ることができるというのはデビットカードの大きなメリットといえそうです。なお、デビットカードは一般に15歳以上(中学生は不可)というような発行基準になっていることが多いようです。

 

利用限度額の違い。クレジットカードは信用、デビットカードは預金残高

そのカードで決済可能な上限金額の考え方も違います。
クレジットカードについてはカード会社が独自に判断するあなた(カード会員)に対する信用の大きさです。

  • クレジットカードの利用履歴(クレヒス
  • カードのグレード(一般カードとゴールドカード)
  • 年収や職業等の属性

上記のような項目が勘案されて決まってきます。限度額を増やしたいのであれば利用実績を積み上げたり、カードのランクをアップさせるなどが必要になります。

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一方でデビットカードはそうした与信は行われません。今すぐ払いなので、預金口座にある範囲ならそのままOKになります。ただし、銀行によって1日の利用限度額、1回当たりの利用限度額などが設定されていることもあります。

また、セキュリティの観点をみても、デビットカードの支払可能額は一定の範囲で制限をしておくべきです。

 

ショッピング保険などはクレジットカードが充実

たとえば、クレジットカードにはカードで買い物をした商品が一定期間内に破損した場合には損害を補償してくれるショッピング保険や、カードが不正に利用されたときには盗難保険によって被害が補償されるようになっています。

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こうした仕組み自体はデビットカードにも存在しています。その一方で保険内容やその充実度はクレジットカードのものには及ばないというのが現実です。

また、以下の記事でも紹介したようにデビットカードの不正利用に対しては一部問題点も指摘できます。クレジットカードとデビットカードのどちらが保険面で強いか?と問われたらやはりクレジットカードのほうが強いです。

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デビットカードが向いている人はどんな人?

以上がクレジットカードとデビットカードとを構造的な違いとなります。それでは、クレジットカードではなく、デビットカードを作る方、使うほうが向いている人はどういう人なのでしょうか?

 

クレジットカードが作れないけど、カード払いがしたい人

デビットカードはその特性上、審査がありません。また15歳以上(中学生除く)なら未成年でもカードを作れるという点が大きな魅力です。

クレジットカード番号による支払いは特にネット通販やオンラインサービスの利用を考えるとそれが「前提」となっているようなものも多いです。クレジットカードが作れないと、そうしたサービスを利用できない、あるいは代引き手数料や振込手数料などの無駄な手数料を支払うことにもなりかねません。

そうしたときに、こうしたデビットカードは役立つことでしょう。

 

浪費癖がついている人はデビットカードが向いている

クレジットカードは後払いという形式になっているため、どうしても使ったお金について把握がしにくくなります。
そのため、浪費癖がある人は一度クレジットカードの利用をやめてみるというのも一つの手だと思います。

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その代わりにデビットカードを使うようにすれば、ほぼ現金と同じように利用できるのでおすすめです。ポイント還元率が高いデビットカードもあるので損はありません。

 

銀行ならではの外貨決済に向いているデビットカードもある

デビットカードは発行体が「銀行」なので銀行関連サービスとつながっているデビットカードもあります。

他にも、たとえば、ソニーバンクウォレット(ソニー銀行のブランドデビットカード)や住信SBIネット銀行が発行しているVISAデビットカードは外貨預金からそのまま外貨決済が可能といったような独自のサービスが付帯しています。

海外旅行に行ったときにクレジットカードで決済するよりも預けている外貨預金で支払いをするほうが手数料を考えてもお得なケースがあります。

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デビットカードは「現金」と「クレジットカード」のいいとこ取り

全体でみるとデビットカードは「現金」による支払いをしたいというニーズにクレジットカード払いの特典であるポイント還元やショッピング保険などの特典が利用できるようになったものです。

クレジットカードによる支払いは事実上の借金なのでたとえ1回払いであってもしたくないという人にとってはブランドデビットカードの普及は福音となっていることでしょう。

 

その一方で、クレジットカードを作ることによる特典や付帯サービス等については、全体的にクレジットカードのほうがお得なものが多いというのも事実です。クレジットカードが作れる人にとって、ブランドデビットカードはあくまでも補助的な存在にしたほうが良いかもしれません。

 

以上、クレジットカードとブランドデビットカードの違いを比較、それぞれのメリット、デメリットについてまとめてみました。