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銀行口座の普通預金と当座預金の口座種別の違い、それぞれの特徴

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銀行口座には口座種別として「普通(普通口座)」と「当座(当座口座)」の二種類があります。銀行振込をするときなどは「銀行名」「口座番号」に加えて「口座種別(普通か当座か?)」も選択する必要があるようになっていますよね。

この口座種別の普通口座と当座口座にはどんな違いがあるのか?という疑問にお答えしていきます。

銀行口座の口座種別は預金の種類のこと

銀行の口座種別というのは預金の種類のことです。預金の種類は銀行によって様々ですが以下のようなものが代表的です。

  • 普通預金
  • 定期預金
  • 当座預金
  • 大口定期預金
  • 積立定期預金
  • 外貨普通預金
  • 外貨定期預金

このうち、冒頭の「普通」と「当座」というのは「普通預金(口座)」と「当座預金(口座)」のことを指します。
振込の時に「普通」と「当座」が選べるのはこの二つの預金が、預金者からの請求ですぐに出金できる預金だからです。

 

普通の人は「普通口座」しか持たない

普通口座というのは銀行口座の中でももっともスタンダードな口座となります。銀行に口座を開設する場合、通常は「総合口座」という口座を作りますが、この総合口座は「普通預金+定期預金を一緒に管理できる口座」という意味になります。

なお、銀行によっても異なりますが、総合口座の通帳には普通預金、定期預金以外にも、積立定期預金や貯蓄預金なども同じ通帳に記載されているものもあります。

 

当座預金は小切手や手形を使う仕事をしている人(会社)用の口座

一方の「当座」というのは小切手や手形という、お金の支払いが可能になる口座のことです。

小切手や手形は日本では、企業間取引を行う際の支払いなどに利用されることが多い支払い手段です。小切手、手形はどちらも用紙に金額と日付などの必要事項を記入して相手に渡します(振り出すといいます)。

そして、受取人はそれを所定の場所で提示することで現金化できます。相手が現金化した場合、当座預金からその金額が差し引かれます。手形は振り出されたら即時換金可能ですが、小切手は所定期間後に支払うことを約束するものです。

ちなみに、小切手や手形が換金されるときに当座預金残高が不足して引き出せないことを「不渡り」といいます。この不渡りが半年で2回で取引停止処分となり、会社は倒産といわれますね(実際は1回でも倒産する会社は多いですが)。

といったように、当座預金というのはビジネス向けの預金であり、個人で利用するような口座ではありません。

また、口座開設には銀行の所定の審査がありますので、普通の人はおろか、企業であっても規模や業績によって当座預金口座の開設を断られます。

 

普通預金と当座預金のその他の違い

大きな違いは「利子の有無」と「預金保険(ペイオフ)」に関する部分です。

普通預金 当座預金
利子 0.001%(三菱UFJ銀行) 0%
預金保険 1000万円+その利息 全額

普通預金には今はほとんどつかないとは言え、利息が付きます。

一方の当座預金はゼロ%です。利息は付きません。
その代わり、当座預金の場合、預金を預けている銀行が万が一倒産することになった場合でも、預金保険によって当座預金の残高は全額保護されます(ペイオフの対象外)。

たとえば、銀行預金として1億円預けていたという場合、普通預金なら「1000万円+利息が保護され、残りは銀行の残余財産による」ということになりますが、当座預金の場合は「全額が保護」となります。

なお、同じペイオフ対象外の「外貨預金(外貨定期預金)」は逆で「1000万円+利息の保護すらない」という預金になりますので、ご注意ください。

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まとめ。普通口座と当座口座の違い

銀行振込の際に選択する「普通」と「当座」というのは、全く性質のことなる預金口座であるというお話でした。
個人あての送金でしたらほとんどのケースで「普通」となるはずです。

 

以上、銀行口座の普通と当座の口座種別の違いとそれぞれの特徴についてまとめてみました。