投資信託 PR

ゆうちょ銀行の投資信託、NISAやiDeCoをゆうちょで買うのはアリかナシか

記事内にプロモーションを含む場合があります

多くの方に身近な金融機関である、ゆうちょ銀行。最近では、ゆうちょ銀行内で投資信託などに関するパンフレット、場合によってはセミナーなども開催しているケースがあるようです。

また、iDeCo(イデコ)やNISA、つみたてNISAに関してもゆうちょ銀行内で取り扱いを行っており、ゆうちょ銀行も投資信託には力を入れていくようです。

今回はそんなゆうちょ銀行で投資信託投資、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を始めるメリット、デメリットを紹介していきます。

ちなみにアイキャッチのキャラは、ゆうちょの投資信託キャラクター「ますますくん」です。

結論、ゆうちょで投資信託を買うのは情弱の極みですし、NISAやiDeCoも使う価値はほとんどありません。

ゆうちょ銀行における投資信託への投資、窓口購入はNG

ゆうちょ銀行では投資信託を購入することができます。

ゆうちょ銀行に限ったことではありませんが、マイナス金利政策によって日本の金利水準は大きく下がっており、銀行も収益を上げるために、いわゆる金利ビジネスではなく、投資信託の販売などの“手数料ビジネス”にも力を入れています。

それ自体は悪いことではありませんが、実際にゆうちょ銀行の取り扱い投資信託を見てみると少し残念なことがわかります。

以下は、ゆうちょ銀行の公式ホームページ内で紹介されている、販売金額ランキングです。

ファンド名
販売手数料
信託報酬
スマート・ファイブ(毎月決算型)
【愛称:なし】
2.16% 1.08%
リスク抑制世界8資産バランスファンド
【愛称:しあわせの一歩】
1.08% 0.7452%
JP4資産バランスファンド(安定成長コース)
【愛称:ゆうバランス 安定成長コース】
1.08% 0.4968%
JP4資産バランスファンド(成長コース)
【愛称:ゆうバランス 成長コース】
1.08% 0.4968%
ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)
【愛称:なし】
2.7% 1.6416%
JP4資産バランスファンド(安定コース)
【愛称:ゆうバランス 安定コース】
1.08% 0.4968%
HSBCワールド・セレクション(安定成長コース)
【愛称:ゆめラップ安定成長】
1.62% 1.2204%
東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)
【愛称:円奏会】
1.62% 0.9072%
新光日本小型株ファンド
【愛称:風物語】
3.24% 1.728%
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
【愛称:なし】
3.24% 1.188%

買ってはいけないファンドの見本市みたいな状況です。いずれも販売手数料が高いファンド、かつ非効率な分配型が多いです。

ちなみに、こうしたランキングは“投信の営業マンがファンドを売りやすくするためのツール”です。ランキング上位がいいファンドとは限らないのでご注意ください。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/12963″]

 

非効率は毎月分配型、隔月分配型が多数ランクイン

最近では毎月分配型ファンドの非効率性などが多く知られるようになってきて、純資産を大幅に減少させている中で、上位10ファンドの4ファンドが毎月分配型、4ファンドが隔月分配型です。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/446″]

また、いずれも販売手数料並びに信託報酬は高めです。というか、今の投資信託の主流はノーロード(販売手数料無料)です。

 

株式型ファンドも高コストな、なぜそれ売る?というファンド

たとえば、日本の小型株に投資をするという“新光日本小型株ファンド【愛称:風物語】”は販売手数料3.24%で信託報酬(年間の管理費)は1.728%もかかります。

同じようにファンドオブザイヤー2017年で多くの投資家に支持された“ひふみ投信”は販売手数料は無料で信託報酬も0.98%です。圧倒的なコスト差があります。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/fund/recomend/14800″]

 

ネット専用販売商品には悪くないものもあるけど店頭はダメダメ

その一方で、ネット専用販売商品(ゆうちょダイレクトでのみ購入可能な投資信託)に関しては悪くない投資信託もあるんです。

たとえば、ネットであればeMAXIS(TOPIX)のような国内株に投資をするファンドがあり、販売手数料無料、信託報酬も0.36%です。

そんなファンドがあるのに、リアル(店頭)では同じニーズのお客様に対しては大和 ストック インデックス 225 ファンド(販売手数料:2.16%、信託報酬:0.52%)を売るわけです。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/690″]

 

ゆうちょ銀行のiDeCo(イデコ)とNISA・つみたてNISA

ゆうちょ銀行の投資信託に絡めて、iDeCo(個人型確定拠出年金)とNISA・つみたてNISAについても説明しましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の年金資産を投資信託等で運用するという節税口座です。掛金が全額非課税になる、投信の運用益が非課税といった税制上のメリットが大きな制度です。

もうひとつのNISA・つみたてNISAは小額投資が非課税となる制度です。NISAは株や投資信託、つみたてNISAは投資信託のを使って投資をすることができ、運用益が非課税となります。

 

ゆうちょ銀行のiDeCo(イデコ)

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/1348″]

iDeCo(個人型確定拠出年金)の口座は一人一口座となります。複数の金融機関(運営管理機関)で積み立てることはできません。その金融機関選びにおいて重要な要素は二つです。

  1. 手数料
  2. 取り扱い投資信託の種類とコスト

です。ゆうちょ銀行の場合、金融機関によって差がある運営管理機関手数料は月額255円となっています。これは……高いです。

正直言ってこの時点においてゆうちょ銀行で個人型確定拠出年金はするべきではありません。

運営管理機関手数料については、無料とする金融機関も少なくない状況です。実際に扱っている投信自体もコストが高いので、おすすめしません。iDeCo口座を検討しているなら以下の記事で比較していますので参考にしてください。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/5790″]

 

ゆうちょ銀行のNISA・つみたてNISA

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/tax/7237″]

ゆうちょ銀行もNISA、つみたてNISAの両方に対応しています。

通常のNISAに関しては株式投資ができないゆうちょ銀行に口座開設する意味はなく、それなら証券会社に口座を作るべきです。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/1761″]

一方でつみたてNISAの場合は投資信託の毎月積み立てとなります。
つみたてNISAに関しては、対象となる投資信託が金融庁によって厳選されており、既存のゆうちょ銀行の通常取扱ファンドの多くが条件を満たさないため(笑)、あたらしく、つみたてNISA専用ファンドとして導入しています。

普通にこのファンドを窓口(ネット)でも売れば、といいたくなりますが、そうすると店頭での手数料収入に響くので“つみたてNISA専用ファンド”として導入したんでしょうね……。

つみたてNISAのファンドについては決して悪くはないと思います。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/12744″]

 

ゆうちょ銀行の投資信託についてまとめてみました

全体的にゆうちょ銀行に対して批判的な内容になっていますが、その通りです。

特に、窓口がひどいです。どうしても毎月分配型ファンドを売ってやるし、ちょっと知恵をつけてインデックスファンドを買いたいという人には手数料が超割高なものを売ってやるという強い意志を感じます。

ゆうちょ銀行の唯一の良心(?)だったノーロードのインデックスファンドであるeMAXISシリーズについても、つみたてNISAの開始に伴い終売です。

民営化されたとは言え、多くの人(特に高齢者)にとって身近な金融機関であるゆうちょ銀行だからこそ、国民の金融リテラシーを高めるためにもしっかりとしてほしいところです。現在のところは金融リテラシーの低い層をカモにしている金融機関という印象しかないです。

 

投資信託を買うなら、ゆうちょ銀行はまずお勧めできません。