インデックスファンドと呼ばれる投資信託は特定の指数に連動するように作られています。その中でもよく利用されるファンドの一つが世界株式に連動するタイプのファンドです。海外の個別企業に投資をするのは、普通に国内株を購入するのと比較してハードルが高いです。
一方、インデックスファンド(投資信託)であれば比較的手間をかけずに投資できます。近年では世界株式に投資可能なローコストなインデックスファンドも多数登場しています。今回はそんな日本にいながら海外に手軽に投資ができる世界の株価に連動する投資信託を紹介していきたいと思います。
世界の株価に投資ができるインデックスファンド
世界の株価といっても漠然としていますが、様々な指数が作られています。
よく知られている株価指数としては以下のようなものがあります。
・NYダウ工業株30種(米国)
・S&P500種(米国)
・ナスダック総合指数(米国)
・FTSE100(イギリス)
・DAX(ドイツ)
・CAC40(フランス)
・ハンセン指数(香港)
といったように、それぞれの国の株価指数(日経平均やTOPIXのようなもの)があります。ただし、インデックスファンドにおいてはこうした地域ごとの株価指数ではなく、先進国、新興国、全世界株といったように、これらの株価指数をより大きくまとめたような株価指数(ベンチマーク)が利用されることが多いです。
世界の株価のベンチマーク
・MSCI-KOKUSAI指数
日本の外国株投資のインデックスファンドでよく利用される指数です。日本以外の先進国の株価指数となっています。
・MSCIエマージング・マーケットインデックス
新興国株式を対象とした株価指数。21か国が対象でBRICsなどが含まれています。
・MSCI ACWI ex Japanインデックス
日本以外の先進国、新興国の株価指数となっています。
・FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
全世界の大型、中型、小型の株式市場の株価指数。先進国、新興国を含む47か国、8000銘柄で構成されています。
こういったように、一国一国を対象としたものではなく、いくつかの国や地域をまとめたものが投資信託のベンチマーク(基準)として運用されています。
世界の株価に連動するおすすめの投資信託
世界株型のインデックスファンドに投資をするときのコツとしては、「投資信託の選び方と資産配分(アセットアロケーション)の考え方」でも紹介したとおり手数料の安さは重要です。
特に外国株型の投資信託は投資家がよくわらからないという弱みに付け込んでぼったくり価格を設定している筋悪の投資信託も少なくありません。通貨戦略を付けたり、カバードコールを付けたりして複雑にしているものは手数料が高すぎて投資する価値はありません。
シンプルに上記で紹介したような世界の株価指数に連動するように作られているファンドを利用するほうが圧倒的に有利です。
ちなみに、日本で人気が高いのは「先進国株式」「新興国株式」「全世界株式」といった順番になっています。
値動き(リスク)の大きさでいえば「新興国」>「全世界株」>「先進国」となります。ただ、新興国はやはリスクが高い部分があるため、全体の比率としては押さえておくべきでしょう。
単純に資産の中に外国株(海外資産)を入れておきたいというのであれば、インデックスファンドではないですが、以下の最後で紹介するグローバルバランスファンドなども一考の余地があります。
運用会社 | 信託報酬 | 純資産額 | 備考・特徴 | |
---|---|---|---|---|
ニッセイ外国株式 (先進国株式) |
ニッセイ | 0.22% | 457億円 | MSCIコクサイ・インデックスをベンチマークとする、先進国株式を投資対象とする代表的なインデックスファンドです。 |
たわらノーロード先進国株式 (先進国株式) |
One | 0.24% | 79億円 | MSCIコクサイ・インデックスをベンチマークにするインデックスファンドです。ニッセイ外国株式と並び人気の高い外国株ファンドです。 |
eMAXIS新興国株 (新興国株式) |
三菱UFJ国際 | 0.65% | 285億円 | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとするインデックスファンドです。新興国の株式市場に連動します。 |
eMAXIS全世界株 (全世界株) |
三菱UFJ国際 | 0.65% | 62億円 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)をベンチマークとする全世界株式に投資ができるインデックスファンドです。 |
iFreeNYダウ (NYダウ工業株30種) |
大和 | 0.24% | 20億円 | 世界経済は結局のところ米国の動きに左右されるということを考えれるのであれば先進国株式の代わりに米国株に投資をするというのもアリです。 |
グローバルバランスファンド (全世界・バランス) |
セゾン投信 | 0.74% | 1300億円 | こちらインデックスファンドではないのですが、セゾン投信が販売している世界株式+世界債券にバランス投資しているファンドです。信託報酬が安いうえ規模も大きく安定しているので初心者にもおすすめ。 |
※純資産の額は2017年4月4日ホームページ調査時点
最近では、外国株式でも信託報酬0.2%台のファンドが増えてきてうれしい限りです。一昔前の半分以下になってきているわけでかなりのコスト削減につながりますね。
これらのファンドに投資できる証券会社
まずグローバルバランスファンドはセゾン投信の直販投信となりますので、購入できるのはセゾン投信のみです。販売手数料は無料です。
その他のファンドは各ネット証券で購入可能です。販売手数料はいずれも無料です。各社の投資信託保有ポイントサービスにおいては対象・対象外ファンドがあるのでご注意ください。
投信ポイントサービスについては「投資信託の保有ポイント制度でネット証券を比較」で詳しく紹介しています。
購入可否(手数料) | 投信ポイントサービス | |
---|---|---|
SBI証券 | ニッセイ外国株式:〇 iFreeNYダウ:〇 |
投信マイレージの特例対象(0.05%付与) |
eMAXIS新興国株:〇 eMAXIS全世界株:〇 |
投信マイレージ対象(0.1~0.2%) | |
auカブコム証券 | ニッセイ外国株式:〇 iFreeNYダウ:〇 |
ポイント対象外ファンド |
eMAXIS新興国株:〇 eMAXIS全世界株:〇 |
100万円ごとに毎月1ポイント(0.12~0.24%) | |
楽天証券 | ニッセイ外国株式:〇 iFreeNYダウ:〇 eMAXIS新興国株:〇 eMAXIS全世界株:〇 |
ハッピーポイントプログラム 10万円につき毎月4ポイント(0.048%) |
マネックス証券 | ニッセイ外国株式:〇 iFreeNYダウ:〇 eMAXIS新興国株:〇 eMAXIS全世界株:〇 |
ポイント対象外ファンド |
もっともスタンダードといえるニッセイ外国株式(先進国連動)を買うのであれば、ポイント付与の対象となるSBI証券か楽天証券での購入がおすすめといえそうです。
以上、世界の株価に連動するおすすめの投資信託(インデックスファンド)をまとめてみました。参考になれば幸いです。
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