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CFD取引とは何か?取引の仕組みやメリット、デメリットなどをわかりやすく解説

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CFD(Contract For Difference)取引とは、差金決済取引と呼ばれる証券等の取引方法となっています。なかなか聞きなれない言葉かと思いますが、株式や為替、株価指数、原油、金といった様々な投資商品に対して投資することができる投資方法です。

FX(外国為替証拠金取引)はご存知の方も多いかもしれませんが、FXはCFD取引の為替取引のことです。CFDはその取引自由度の高さからヨーロッパでは株取引の多くはCFD取引によって行われています。

今後日本でも広まっていくことが予想されるCFD取引について、その基本的な仕組みや特徴、メリット、デメリットについてわかりやすくまとめていきます。

CFD取引はFXの株式版?

すでにFX取引(外国為替証拠金取引)のご経験があるという方は、CFD取引の仕組みはすごく理解しやすいと思います。FXは為替レートの差金取引(レートの差だけを最終的にやり取りする)という取引ですよね?

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CFD取引はそれが「株式(個別企業の株式)」や「株価指数(日経平均やS&P500など)」、「原油や金といった商品価格」などに範囲が広がったものです。

 

CFD取引の仕組み、差金決済とは何か?

差金決済というのはその名前の通り、差金(金額の差)をやり取りするというものです。

たとえば、株式投資をするケースを考えてみましょう。

 

<<現物取引の場合>>
A会社の株価が現在500円で単元株(取引単位)が1000株という場合、その株を買うには500円×1000株=50万円の代金を用意して証券会社を通じて購入します。この50万円はあなた→売り手に支払われるわけです。

その後株価が550円になったので、1000株を売却したとしましょう。すると代金の55万円が買い手→あなたに支払われます。50万円を支払い、あとから55万円を受け取ったので、5万円儲かりましたね。

逆に株価がが450円に下がったので損切で1000株売ったとしましょう。すると代金の45万円が買い手→あなたにしはらわれます。50万円を支払って、45万円が戻ってきたので5万円損をしましたね。

通常の株の売買はこちらになります。

 

<<差金決済取引(CFD取引)の場合>>
現在のA会社の株価が500円なので、そこで1000株の買いの注文をします。この時、実際にはA会社の株は売買しません。そのため代金の支払いはしません。あくまでも「買ったことにする」ということです。

そのまま株価が550円になったので1000株を売りました。この時になって「売値(550円×1000株)-買値(500円×1000株)=差金(50円×1000株=5万円)のやり取りをします。今回の取引だと5万円の受け取りになります。

逆に株価が450円に下がった場合も同様です。「売値(450円×1000株)-買値(500円×1000株)=差金(-50円×1000株=▲5万円)のやり取りをします。今回はマイナス5万円になるので5万円を支払います。

こちらが差金決済取引(CFD取引)となります。

 

結局、最終的な儲け、損は一緒だけどどう違うの?

通常の株取引も、差金決済取引も結果的には同じことになりました。じゃあ、この二つはどこが大きく違うのか?というと、途中で動くお金がCFD取引は小さいということと、空売り(ショートポジション)が取れるということ、実際には存在しないものも売買できるというの3つ違いがあります。

 

CFD取引なら決済までお金が必要ない

通常株取引(現物株取引)の場合は買うときにはその代金を満額用意する必要があります。500円の株価で1000株なら50万円です。これだけのお金がないと当たり前ですが株は買えません。
一方でCFD取引は、満額ある必要はありません。だって実際には1000株を買うのではなく、「買ったことにする」というだけです。

最終的には決済時に「買値-売値」の差額をやり取りするだけでいいわけです。その時になって初めてお金が必要になるわけです。

ただ、その時にその差額をちゃんと支払えるかどうかはわからないので、その保証のために証券会社(CFD取引業者)に対して「証拠金(保証金)」を預けることになります。

実際には「証拠金」として預けている金額の数倍~数十倍の取引をすることができます。たとえば、5倍のレバレッジを効かせれば、50万円の資金があれば250万円の株取引ができるという事になり、効率的な投資ができます。

その一方で、レバレッジを効かせるということはリスクも大きくなるという諸刃の件ということで、リスク管理は徹底する必要があります。

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もちろん、レバレッジを効かせないという投資をすればリスクは通常の株取引と同じになります。

 

空売り(ショートポジション)が取れる

実際に買うわけではないので、売りから入ることもできます。
たとえばA社(株価500円、1000株単位)があるとします。これを今「500円で売ったことにする」という取引ができます。最終的には後日、「450円で買いなおしたことにする」という形で差額をやり取りすれば、空売りが可能になります。

現物株(通常の株取引)でも信用取引を使えば空売りは可能です(証券会社から株券を借りて、先に売りそれを後から市場で買い戻す)。ただ、CFD取引の場合は「現物を借りる」という必要がないので、空売り可能な商品の種類は多くなります。

 

実際には存在しないものも売買できる

代表的なものに株価指数があります。TOPIX(東証株価指数)は東証一部上場企業の株価を対象にした株価指数(時価総額をベースとした指数)となっています。

TOPIXという数字自体は公示されていますが、TOPIXという商品自体が存在するわけではありません。あくまでも指数です。ただし、CFD取引であればその数字自体を「買ったことにする」「売ったことにする」という形で取引をすることができます。

 

CFD取引のメリット

では、実際にCFD取引を利用して投資をするときのメリットについて紹介していきます。
大きなメリットとしては以下のような点が挙げられます。

  1. レバレッジを利用して効率的な投資ができる
  2. 投資可能な商品の幅が広い
  3. 空売り(ショートポジション)だと金利が受け取れる(オーバーナイト金利)

(1)~(2)については「CFDの特徴」で説明したところと重複するので説明は省略します。
(3)の空売りで金利というのはどういうことでしょうか?

 

CFD取引のオーバーナイト金利とは?

FX取引をしている方なら「スワップ金利」という言葉をご存知の方も多いと思います。売った通貨の金利と買った通貨の金利差をやり取りするというものです。オーバーナイト金利というのはCFD取引のスワップ金利のようなものです。

仕組み的には買い付けのために必要な資金調達のためのコストとなっています。仕組みを細かく説明するとものすごく長くなるので、どんなふうにオーバーナイト金利が発生するのかという事だけを簡潔にまとめると以下のようになります。

  • 空売り(ショートポジション)の投資家が受け取り、買いポジション(ロングポジション)の投資家が支払う
  • 金利は1日ごとに「基準時間」をまたぐことで発生する
  • 金利は投資先の商品によって異なる(ゼロのものもある)

 

CFD取引のデメリットや注意点

続いてはCFD取引を利用するうえでのデメリットや取引時に注意しておくべき点をまとめます。

  1. レバレッジが効かせられるため、リスク管理が重要になる
  2. 買いポジションだとオーバーナイト金利の支払いが必要になる

(1)(2)についてはメリットのところで説明した内容の裏返しとなる部分です。レバレッジについては効率的な投資ができる反面で、相場が思惑と反対方向に進んだ場合には損失が拡大するリスクがあります。

また、売りポジションであればオーバーナイト金利の受け取りができますが、買いポジションなら金利の支払いが必要になってきます。ここは大きなマイナスポイントですね。

 

CFD取引には2種類ある「店頭CFD」と「くりっく株365」

CFD取引は大きく「店頭CFD」と「くりっく株365」という2つの取引方法があります。この違いはFXにおける「店頭FX」と「くりっく365」の違いと同じです。

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それぞれの違いを簡単にまとめると以下のようになります。

店頭CFD取引 くりっく株365
取引形態 相対取引(投資家と業者) 取引所取引
※マーケットメイク方式
投資対象 取引業者によって異なる。くりっく株365よりは幅広いケースが多い。 日経225、NYダウ(米国)、DAX(ドイツ)、FTSE100(イギリス)
投資家保護 分別管理 分別管理
投資者保護基金の対象
オーバーナイト金利 買い手金利>売り手金利
※金利に業者利益が乗っている
買い手金利=売り手金利
※金利に業者利益なし

自由度の高さでいえば、店頭CFD取引の方が高いです。CFD取引を利用して積極的な売買を仕掛けたいという方であれば店頭CFD取引の方がおすすめです。

 

一方でくりっく株365については透明性が高く、投資家保護も充実しています。投資対象が少なすぎる(株価指数のみ)というのは少し残念なところですが、とりあえずCFD取引をやってみるというのであればくりっく株365もおすすめできます。

特に2016年からはマイナス金利政策によってくりっく株365のオーバーナイト金利はゼロという状況が続いています。株の配当金も受け取れるというのも大きなメリットです。積極的な売買だけでなく、長期投資に活かせるというのもくりっく株365のメリットですね。

また、個別株を取り引きされている方が、一時的な相場の値下がりを予想する場合などにCFD取引を活用すれば、リスク回避の取引ができるというのは大きなメリットだと思います。

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店頭CFD取引におすすめのGMOクリック証券

店頭CFD取引は基本的にその業者との直接取引になります。そのため、もっとも重要なのはその取引業者の信頼性だと思います。投資家の財産とCFD取引業者の資産とは分別管理が求められていますが、万が一ということもあります。

そうしたことを考えると、ある程度は規模の大きな、金融取引において経験値の高い証券会社を選ぶべきです。GMOクリック証券は大手ネット証券の中でもFXやオプション取引といった取引に、短期売買系の金融商品に強くCFD取引もおすすめできます。

GMOクリック証券(CFD取引)公式ホームページ

 

くりっく株365におすすめのマネックス証券

くりっく株365の運用でお勧めなのはマネックス証券です。
手数料は初心者も嬉しい業界最安の141円(税別)となっており、 最も低いコストでお取引いただけます。特にCFD取引という新しい取引の中ではやはり、規模感のある証券会社の方が個人的にもおすすめできます。

マネックス証券は大手のネット証券ということもあり、サービス内容はもちろんですが、初心者向けのコンテンツも充実しています。

マネックス証券(くりっく株365)公式ホームページ

 

まとめ。CFD取引は現物との組み合わせに強い

CFD取引の基本や特徴などについてまとめてみました。

CFD取引は株取引などをしている方にとっては現物株投資との組み合わせでも特に力を発揮する取引です。

CFD取引は買い注文の場合、長期投資をするとオーバーナイト金利負担があるためコスト上あまりおすすめできません。

そのため、CFD取引は現物株(現物取引)との「併用」が向いています。たとえば、相場があれてきたときCFD取引を利用すれば「ショートポジション(空売り)」を利用することができます(しかも、少ない証拠金で)。

さらに、CFD取引はショートポジションの場合はオーバーナイト金利を受け取れます。現物株の信用空売りの場合は貸株料が発生するのと比較するとかなり有利です。

そういった意味で、CFD取引は常日頃から使ってもよいですが、株取引などをする方にとっての一つの武器として取引できる環境だけでも用意しておくというのがおすすめです。

 

以上、CFD取引とは何か?取引の仕組みやメリット、デメリットについて紹介しました。