NISA口座(少額投資非課税口座)について各証券会社等が力を入れてPRしています。口座獲得のためのキャンペーンなども多く展開しています。
NISAとは、年120万円までの範囲内で購入した株式や投資信託などの売買益や運用益が非課税となるという小額投資を支援する税制上の優遇口座です。
2018年には投資信託の積立投資専用の非課税口座の「つみたてNISA」もスタートしたことから、従来のNISAを「一般NISA」と呼んでいます。
今回はそんな、一般NISAの口座で株式や投資信託を買うときに、どのような商品を買うのがおすすめなのか?という投資商品の選び方について紹介していきます。
そもそもNISAとは?
NISAってそもそも何?という方は以下の記事で制度の基本ルールや仕組み、活用方法などを紹介していますので、まずはこちらから先にご覧ください。
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なお、記事冒頭でも書きましたが、2018年からは投資信託への積立投資を前提とした「つみたてNISA」という別のNISA口座もスタートしています。今回の記事は一般NISA口座でのおすすめ投資商品について説明します。
つみたてNISA口座で買うべき投資信託については以下の記事をご覧ください。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/fund/recomend/14980″]
さて、一般NISA口座では、「国内株式・外国株式(ETFやREITを含む)」や「株式投資信託」が非課税の対象となっています。一般NISAは、つみたてNISAと比較して株式にも投資できるという点が強みとなっています。
NISA口座での投資は5年の長期投資がベース
NISA口座においては「長期投資」をベースに考えるべきです。逆に、NISA口座内での投資に向いていないのは「短期投資」です。
デイトレードや数週間程度で数%~の利益を狙うような短期売買を検討しているならそれはそもそもNISA口座向きじゃありません。
非課税枠はたったの年120万円しかないのであっさり使いきってしまうでしょうし、NISA口座では売買益は非課税となりますが、損失が発生した場合、他の株の利益との間での損益通算ができない仕組みになっているので、積極的売買には向いていません。
デイトレードのような積極的な株取引をしたいという場合は、一般NISA口座ではなく、通常の口座で行うべきでしょう。
非課税期間は5年間
一般NISAの場合、非課税期間は5年間となります。相場が上昇し続けるという前提なら5年間保有して、非課税期間満了まで保有をする長期投資が最も有利ということになります。
分配金や配当金はどう考える?
一般NISA口座では株式の配当金、投資信託の分配金の受け取りも非課税です。
こちらについては微妙な判断もありますが、資産形成を目的にしているなら分配を受けることよりも長期的な資産の成長(再投資・無分配型)の方が複利効果やNISA口座から出金されたお金は非課税で再投資できないことを考えると有利になります。
一方で、資産を取り崩すタイミングに来ている年齢の方は分配金を非課税で受けるという方法も間違ってはいないでしょう。
一般NISA口座での株式投資の銘柄の選び方
基本的には「長期で値上がりが狙えそうな成長割安株」または「安定して高い配当金が見込める成熟企業(分配重視型の場合)」などがNISA口座での投資に向いています。
最長5年の非課税期間が利用できるNISA口座ですから、あまり短期で売却するのはもったいないです。
5年、10年というスパンで保有しても問題が無い会社を買うようにするべきです。新興市場の銘柄などは値動きも大きいうえに数年後どうなっているかもわからないので、基本的にはお勧めしません。
一般NISA口座で高配当銘柄を買う時の注意点
なお、高配当銘柄をNISA口座で買いたいと言う場合には下記の点に注意が必要です。
高配当銘柄を探すとき証券会社などのスクリーニングツールやランキング情報などを参考にして銘柄を探すことになるかと思いますが、下記の点にはご注意ください。
・急激に株価が下落している銘柄ではないか?
株価が下落すると表面上の配当利回りは高くなります。ただ、株価が下がるには業績悪化などの理由があることが多いです。あくまでも配当利回りは過去の配当から計算されることが多く、もしかしたら減配や無配転落があるかもしれませんよ?
・記念配当や特別配当が出てないか?
同じく、記念配当(○周年記念の配当金)などが出ているような場合は表面上の配当利回りが上昇している可能性があります。こうした配当金は次には出ないことも多いので、次回以降利回りが大きく低下することもあります。
一般NISA口座で米国株を購入するメリットと注意点
外国株(米国株・米国ETF)もNISAによる非課税制度の恩恵を受けることができます。米国株に投資ができる証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)はNISA口座内での米国株売買手数料を無料化しています。
国内株に対して米国株の売買手数料はやや高めに設定されていることを考えるとNISA口座での米国株投資にはメリットがあります。また、米国株は日本株と比較しても安定高配当銘柄も多く、インカムゲイン中心の方にもおすすめです。
その一方、一般NISA口座での米国株投資は国内での配当金に対する税金は非課税となりますが、米国本土で10%の源泉徴収がされます。この源泉徴収分は、通常ですと外国税額控除によって日本国内での課税と調整できる仕組みになっているのですが、一般NISA口座では国内の課税がされないため、控除が利用できません。
なので、一般NISA口座での米国株投資の場合、米国現地での10%の源泉徴収分は支払う必要があるという点がデメリットといえます。
一般NISA口座での投資信託の選び方
長期投資を考えた場合、インデックスファンド(日経平均やTOPIXなどに連動することを目的に作られたファンド)がお勧めです。購入時の手数料や信託報酬などのコストも安いうえ、指数連動であればある程度の長期スパンで保有するのも問題ないでしょう。
日経平均株価連動型、TOPIX連動型といった国内型だけでなく、世界中の株や債券、REITなどに連動するような投資信託もありますので、そうした資産で長期的な資産形成という方法がお勧めです。
長期投資の資産成長を考えるなら「無分配型」がおすすめ
特に、長期的な資産の成長を狙って投資信託を買う場合には、「無分配型投資信託」がおすすめです。NISAはその性質上、投資した時の価格が総額120万円までなら非課税です。
その後、基準価額(時価)が上昇しても非課税は続きます。無分配型投資信託は、運用益が複利で運用されるため資産の成長という面で見れば効果的です。
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NISA口座内なら分配金は非課税なので「分配金再投資型の投資信託」と思われるかもしれません。ただし、再投資型の投資信託の場合、分配金が出た時の分配金は非課税となりますが、その分配金を再投資するとき非課税枠を消費します。仮にマックスの120万円非課税枠を使いきっていた場合には、再投資分は課税対象枠での管理となるわけです。
一方の無分配型なら増えた分は単なる基準価額の増加という形になるので税制面から考えて効率的です。
分配型の投資信託をNISA口座で買う時の注意点
分配型のファンドを選択したい場合に絶対にやめておくべきなのが「毎月分配型」です。毎月分配型のファンドは基本的には「元本の払い戻し(特別分配金※)」が行われているため、NISAの非課税期間を無駄に短くするだけです。分配型を選択する場合は年1回分配(せめて2回まで)にしておきましょう。
基準価額を落とさずに安定配当をしている投資信託がお勧めです。
※特別分配金=元本を取り崩して配当している、そもそも非課税。詳しくは「投資信託分配金の税金」をご覧ください。
投資信託なら、つみたてNISAで買うほうがお得?
ちなみに、一般NISA口座で投資信託の購入を考えているのであれば、つみたてNISAの口座で買うほうが良いと思います。
一般NISA
・5年間非課税
・年間120万円まで投資可能
つみたてNISA
・20年間非課税
・年間40万円まで投資可能
このようになっており、つみたてNISAは非課税期間が長いです。まとまった資金をどうしても運用したいという場合は別ですが、そうでないなら、トータルの非課税総額が大きくなる、つみたてNISAで買うほうが有利です。
通常NISAと、つみたてNISAの口座切り替えは可能です。
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NISA口座を賢く活用しよう
いかがでしょうか?NISA口座で株や投資信託を買う時の参考にしていただければと思います。重ねてになりますがNISAの基本は「長期投資によって非課税期間を最大限に活用すること」が最も大切なことです。
あなたの投資、資産運用がうまくいくことをお祈りいたします。
なお、まだNISA口座を開設していないという方は以下の記事も参考になると思います。
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以上、NISA口座で買うべき投資商品の選び方をまとめてみました。
最後になりますが、投資・運用はすべて自己責任となります。個別の投資商品を推奨するものではございませんのでご理解ください。
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