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株の少額取引、小額投資におすすめの証券会社と手数料プランの選び方
昔は株投資をするのであれば、最低売買金額が100万円くらいする銘柄も多く、小額投資は難しかったです。近年では、単元株数(売買単位)の引き下げなどもあり、少ない資金でも株式投資を始めることができるようになりました。
証券会社側もそれに合わせて、株の売買手数料について“小額投資・少額取引”をする人向けのプランも用意するようになっており、小額投資でも低コストで株の売買ができるようになっています。
今回はそんな5万円、10万円、30万円、50万円といったような小額投資におすすめの証券会社とその選び方について紹介していきたいと思います。
目次
株取引における必要投資金額は大きく下がった
株式投資における最低売買金額はここ10年、15年で大きく下がってきました。大きな理由は証券取引所主導による“株の売買単位の統一”があります。
一昔前は株の売買単位は「1000株単位」が主流でした。これだと株価1000円の会社なら、最低売買額は1000円×1000株=100万円になってしまいます。この売買単位を証券取引所(日本取引所グループ)では100株とするように決定しており、2018年10月1日までには移行完了することになっています。
これによって多くの会社は取引単位(単元株といいます)を100株にして売買単位を引き下げました。
また企業行動規範として“望ましい投資単位の水準(5万円~50万円)への移行”も示しています。こちらは上場規則における努力義務ではありますが、株の取引金額の小額化は時代の流れとなっています。
実際の株の最低売買単位はいくらくらいなのか?
たとえば2017年12月26日終値をベースに上場企業3765銘柄の最低売買金額を調査したところ以下のようになっております。
- 5万円以下:381銘柄
- 10万円以下:1018銘柄
- 20万円以下:2079銘柄
- 30万円以下:2771銘柄
- 40万円以下:3144銘柄
- 50万円以下:3354銘柄
大多数の銘柄はすでに50万円以下で投資できるような環境にはなっているわけですね。
証券会社の手数料プランも小額投資向けになってきた
ネット証券の手数料プランは従来、“50万円以下”といったような区分くらいしか設けてこなかった会社もありました。そのため、10万円単位、30万円単位といった投資をする場合は手数料率にするとやや割高な手数料がかかっていたケースもありました。
ところが、2019年現在では多くのネット証券で小額投資の手数料を引き下げる動きが出てきています。将来的には株の手数料を無料化するというように表明する証券会社も出てきています。
1日定額手数料なら50万円以下なら無料とする証券会社が増えた
株の売買金額が一日に50万円以下であれば売買手数料を無料にするという証券会社も登場しています。
“一日の売買金額”なので何度も取引するわけにはいきませんが、毎月少しずつ株を積み立てて投資していきたいというような投資家であれば売買手数料を無料にできるわけです。
- SBI証券、楽天証券、松井証券:50万円まで無料
50万円以下の株の売買手数料を徹底比較(都度手数料プラン)
続いては、手数料が取引の都度発生するタイプのコストについてネット証券各社のコストを比較していきます。
証券・取引金額 | 5万円 | 10万円 | 20万円 | 30万円 | 40万円 | 50万円 |
---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 50円 | 90円 | 105円 | 250円 | 250円 | 250円 |
楽天証券 | 50円 | 90円 | 105円 | 250円 | 250円 | 250円 |
auカブコム証券 | 90円 | 90円 | 250円 | 250円 | 250円 | 250円 |
マネックス証券 | 100円 | 100円 | 180円 | 250円 | 350円 | 450円 |
岡三オンライン証券 | 99円 | 99円 | 200円 | 350円 | 350円 | 350円 |
SBIネオトレード証券 | 80円 | 80円 | 97円 | 180円 | 180円 | 180円 |
また、2017年12月にはSBI証券や楽天証券が50万円以下の手数料を引き下げましたが、現状では株の少額取引になるとSBIネオトレード証券がかなり頑張った手数料を提供しています。
もっと小額、数千円~数万円で株投資をするのに適した証券会社(単元未満株取引プラン)
もっと小額の資金しかない、あるいは小額から株投資をしたいという人におすすめなのは、単元未満株取引というサービスです。冒頭でも紹介したように通常、株は100株を1単元(1取引単位)としてしますが、1単元未満の株数でも株を売買できるようにしているのが単元未満株取引です。
たとえば、株価600円で100株単位の会社の株であれば、通常なら600円×100株=6万円が最低売買単位となりますが、単元未満株取引なら600円×1株=600円から株を売買できるようになります。
ただ、この単元未満株取引は手数料がやや高めであるというのが大きなネックでした。
この流れも2019年になって大きく変わります。
SBI証券系のSBIネオモバイル証券(ネオモバ)が2019年4月にサービスを開始しています。こちらは月間50万円以下の単元未満株取引なら実質的な手数料は月額20円という超低コストを武器に勝負を仕掛けてきました。
従来の単元未満株取引と比較して圧倒的な低コストです。
株の小額投資にはどの手数料プラン・取引プランがおすすめ
ここまで3つの手数料と取引プランをご紹介してきましたが、どれが一番おすすめなのでしょうか?投資家のタイプ別に考えてみましょう。
手数料無料プラン(一日定額手数料)が向いている人
最初に紹介した、手数料無料プラン(一日定額手数料)がおすすめなのは、コツコツと積み立て投資をしていくようなタイプの方に向いています。また、正反対になりますが、一日に何回もあるいは何十回も売買するようなデイトレードをする場合も、手数料テーブルの特性上向いています。
おすすめは前述のように岡三オンライン証券です。ちなみに、当ブログは岡三オンライン証券よりタイアップいただいており、下記のリンクよりキャンペーンコードを取得し口座開設、5万円以上の入金で“もれなく5,000円”がプレゼントされます。
少額取引の都度手数料安いプランが向いている人
つづいて、毎月少しずつ投資をするというよりも100万円、200万円という資金があってそれを小額で売買して売買益を得たいというトレーダータイプに向いています。数日~数週間、数か月といったタイミングで株を売買したいという方向けですね。
一方、前述の通りそれが行き過ぎてデイトレードのような形になるなら、上記の一日定額プランのほうがコスト的に有利です。
都度手数料だとSBIネオトレード証券がお得です。通常の手数料が安いだけでなく、口座開設から2か月は手数料無料。さらに、SBIネオトレード証券よりタイアップを頂いており、下記のリンクから口座開設をするだけで“もれなく2,000円”がプレゼントされます。
単元未満株取引が向いている人
コスト的な優位性はないですが、数百円、数千円単位で株を売買できるので、まずは株取引に慣れたいという方にお勧めです。おすすめはSBIネオモバイル証券ですね。従来の大手ネット証券が提供していた単元未満株取引と違って圧倒的な低コストが売りとなります。
月間50万円以下の単元未満株取引なら実質コストは20円。50万円というと金額が小さく見えるかもしれませんが、単元未満株取引(1株単位)ということを考えると1000円の銘柄を500回売買できるほどの規模です。
小額投資なら圧倒的に強いです。
以上、株の少額取引、小額投資におすすめの証券会社と手数料プランの選び方について紹介しました。皆様の参考になれば幸いです。
執筆者・監修者:ふかちゃん
元証券マン。2004年より個人の金融リテラシー底上げのために投資、節約、キャッシュレス、ポイントなどの活用に関する情報を15年以上にわたり発信するマネー専門家です。
SNS苦手でしたけど最近はtwitterやっています。ぜひ絡んでくださいませ。
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