ETCマイレージサービスとは?登録方法、ポイント還元率、有効期限と注意点を解説
ETCマイレージサービスは、ETCカードで高速道路を走る人なら登録しておきたい無料サービスです。
登録したETCカードで対象道路を走ると、通行料金に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントを「還元額」に交換して次回以降の通行料金に使えます。
登録料も年会費もかかりません。
ただし、登録しないとポイントは貯まらず、ETCカードの変更手続きを忘れると新しいカードで走った分のポイントも後から付けられません。
この記事の要点
- ETCマイレージサービスは登録無料、年会費無料です。
- NEXCO東日本、中日本、西日本、宮城県道路公社、本四高速は10円につき1ポイントが貯まります。
- NEXCO系は5,000ポイントを5,000円分に交換すると、実質10%還元になります。
- ポイントの有効期限は、ポイントが付いた年度の翌年度末です。
- 還元額に有効期限はありませんが、730日間ポイントや還元額に動きがないと登録取消しになり、還元額も消滅します。
- ETCカード番号が変わったら登録カード変更が必要です。
- ETCマイレージサービスへ登録すると、条件を満たす走行で平日朝夕割引の対象になります。
ETCマイレージサービスとは
ETCマイレージサービスは、対象道路の通行料金に応じてポイントが貯まるサービスです。
ポイントは還元額に交換でき、還元額は高速道路などの通行料金の支払いに充当されます。
クレジットカード会社のポイントとは別の制度です。
ETCカードの利用でカード会社のポイントが貯まる場合でも、ETCマイレージサービスへ登録していなければETCマイレージのポイントは貯まりません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登録料 | 無料 |
| 年会費 | 無料 |
| 主なメリット | 通行料金に応じたポイント、還元額、平日朝夕割引 |
| 登録単位 | ETCカードとETC車載器を登録 |
| ポイント合算 | 複数ETCカード間の合算はできない |
| 注意点 | ポイント有効期限、カード変更漏れ、長期未利用による登録取消し |
年会費が無料なので、普段はあまり高速道路を使わない人でも登録しておく価値があります。
年に数回の帰省、旅行、出張でも、登録していなければ受け取れたはずのポイントを逃します。
登録に必要なもの
ETCマイレージサービスの新規登録では、本人情報、ETCカード情報、車両情報、ETC車載器情報を入力します。
- 氏名
- 生年月日
- 郵便番号と住所
- 電話番号
- メールアドレス
- ETCカード番号と有効期限
- 車両番号(ナンバープレートの4桁)
- ETC車載器管理番号(19桁)
つまずきやすいのは、ETC車載器管理番号です。
車載器本体、セットアップ申込書、車載器の音声案内などで確認できます。
ETC車載器管理番号の探し方は、次の記事で詳しく整理しています。
登録した車以外で使ってもポイントは付く
登録したETCカードであれば、申込時に入力した車両以外で利用した場合もポイントは付きます。
レンタカー、家族の車、別の自家用車で同じETCカードを使うケースでも、登録カードで走行していればポイント付与の対象になります。
一方で、ETC車載器1台につき登録できるETCカードは1枚が原則です。
同居家族の家族カードや同一事業所の法人カードは、1台の車載器に4枚まで登録できる場合がありますが、ポイントや還元額はカードごとに管理され、合算できません。
中古車を買った場合や車載器を譲り受けた場合は、前所有者の登録が残っていることがあります。
この場合は登録時に「同一車載器管理番号が既に登録されています。」と表示され、別途手続きが必要になります。
ポイントの付き方と還元率
ポイントの付き方は道路事業者ごとに異なります。
多くの読者が使うNEXCO東日本、中日本、西日本、宮城県道路公社、本州四国連絡高速道路は10円につき1ポイントです。
| 道路事業者 | ポイントの付き方 |
|---|---|
| NEXCO東日本、中日本、西日本、宮城県道路公社 | 10円につき1ポイント |
| 本州四国連絡高速道路 | 10円につき1ポイント |
| 愛知道路コンセッション | 100円につき1ポイント+月間利用額に応じた加算ポイント |
| 広島高速道路公社 | 100円につき1ポイント+月間利用額に応じた加算ポイント |
| 福岡北九州高速道路公社 | 100円につき1ポイント+月間利用額に応じた加算ポイント |
NEXCO系と本四高速は、5,000ポイントを5,000円分に交換できます。
10円につき1ポイントが貯まり、5,000ポイントを5,000円分に交換できるため、5万円分走行すると5,000円分が戻る計算です。
| 道路事業者 | 交換単位 |
|---|---|
| NEXCO東日本、中日本、西日本、宮城県道路公社 | 1,000ポイント→500円分、3,000ポイント→2,500円分、5,000ポイント→5,000円分 |
| 本州四国連絡高速道路 | 1,000ポイント→500円分、3,000ポイント→2,500円分、5,000ポイント→5,000円分 |
| 愛知道路コンセッション | 100ポイント→100円分 |
| 神戸市道路公社 | 200ポイント→100円分 |
| 広島高速道路公社 | 100ポイント→100円分 |
| 福岡北九州高速道路公社 | 100ポイント→100円分 |
NEXCO系で1,000ポイントを500円分に交換すると、還元率は5%相当です。
5,000ポイントまで貯めてから交換すると10%相当になるため、失効しない範囲で5,000ポイント交換を狙うのが基本です。
ポイント有効期限と自動還元の注意点
ETCマイレージサービスのポイントには有効期限があります。
有効期限は、ポイントが付いた年度の翌年度末です。
たとえば、2026年7月に付いたポイントは2028年3月末まで交換できます。
2027年3月に付いたポイントも2028年3月末までなので、年度の後半に付いたポイントほど交換期限までの期間が短くなります。
自動還元サービスを設定しておくと、一定ポイントに到達したときに自動で還元額へ交換されます。
ただし、自動交換単位に届かないまま有効期限を迎えたポイントは失効します。
| 道路事業者 | 自動交換単位 |
|---|---|
| NEXCO東日本、中日本、西日本、宮城県道路公社 | 5,000ポイント→5,000円分 |
| 本州四国連絡高速道路 | 5,000ポイント→5,000円分 |
| 愛知道路コンセッション | 1,000ポイント→1,000円分 |
| 神戸市道路公社 | 1,000ポイント→500円分 |
| 広島高速道路公社 | 1,000ポイント→1,000円分 |
| 福岡北九州高速道路公社 | 1,000ポイント→1,000円分 |
高速道路の利用が少ない人は、自動還元だけに任せると期限切れポイントを出すことがあります。
ポイント残高のお知らせメールを受け取り、年度末前にマイページで交換可能ポイントを確認する運用が向いています。
還元額に有効期限はないが登録取消しに注意
ポイントを交換した後の還元額には有効期限がありません。
ただし、730日間、ポイントと還元額に増減がない場合はマイレージ登録が取り消されます。
登録取消しになると、保持している還元額も消滅します。
登録取消しについては事前通知がないため、長期間高速道路を使わない人は注意が必要です。
年に一度も高速道路を使わない状態が続くなら、還元額が残っていないかをマイページで確認しておきます。
ポイントを還元額へ交換して安心するのではなく、還元額を実際の通行料金に使うところまで管理します。
平日朝夕割引も登録が前提
ETCマイレージサービスは、ポイント還元だけの制度ではありません。
NEXCO東日本、中日本、西日本、宮城県道路公社、本州四国連絡高速道路などの平日朝夕割引を受けるにも、ETCマイレージサービスへの登録が必要です。
平日朝夕割引は、対象時間帯、対象道路、月間利用回数などの条件を満たした走行に対して、後日還元額が付く仕組みです。
通勤や定期的な移動で高速道路を使う人は、ポイント還元より平日朝夕割引のほうが大きなメリットになることがあります。
「高速道路をよく使うのにETCマイレージへ登録していない」は、ポイントと割引の両方を逃す状態です。
通勤、通院、帰省、仕事の移動で対象道路を使うなら、先に登録を済ませておきます。
ETCカード変更時にやること
ETCカードの番号が変わったら、ETCマイレージサービスの登録カード変更が必要です。
カード更新、紛失再発行、カード会社の切替、ETCカードの作り直しでは、カード番号が変わることがあります。
変更手続きが完了する前に新しいETCカードで走った分は、後からポイントを付けられません。
インターネットで変更した場合、新しいETCカードは変更完了日の翌日午前0時から適用されます。
書面での変更は10日程度かかります。
カードが変わる予定があるなら、高速道路を使う前にマイページで登録カードを変更します。
ETCカードをこれから作る場合は、年会費、発行スピード、クレジットカード本体の還元率も合わせて比較します。
ETCマイレージサービスが向いている人
ETCマイレージサービスは、ETCカードで対象道路を使う人なら基本的に登録しておくサービスです。
- 高速道路を年に数回以上使う人
- 帰省や旅行でNEXCO系道路を使う人
- 平日の朝夕に高速道路を使う人
- 本四高速や都市高速を使う人
- ETCカードを作ったばかりの人
- 車載器付きの中古車を購入した人
反対に、高速道路をほとんど使わない人でも、登録コストはありません。
登録しておけば、急な旅行や帰省でポイントを取り逃がしにくくなります。
登録後にやっておきたい設定
登録後は、ポイントを貯めるだけでなく、失効を防ぐ設定まで済ませます。
- ポイント残高のお知らせメールを受け取れる状態にする。
- 自動還元サービスを設定する。
- 年度末前に交換可能ポイントを確認する。
- ETCカード番号が変わったら登録カードを変更する。
- メールアドレスを変更したらマイページも更新する。
- 非公式アプリや不審メールからログインしない。
ETCマイレージサービス事務局から、費用請求に関するメールが送られることはありません。
請求、未払い、緊急停止などを理由にログインを求めるメールは、フィッシングを疑います。
ETCマイレージサービスのデメリット
ETCマイレージサービスのデメリットは、登録後の管理が少し必要なことです。
登録そのものに費用はかかりませんが、ポイント有効期限やカード変更を放置すると損をします。
- ポイントには有効期限がある。
- 自動還元の単位に届かないポイントは失効することがある。
- ETCカードが変わったら変更手続きが必要。
- 複数カード間でポイントや還元額を合算できない。
- 730日間動きがないと登録取消しになる。
- 登録カードや車載器の名義条件で手続きが必要になることがある。
このデメリットは、登録しない理由というより、登録後に確認すべき項目です。
メール通知、自動還元、カード変更時の手続きを押さえておけば、管理負担は大きくありません。
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