交通費の節約術 PR

ANAやJALなど飛行機のシルバー割引、シニア割引の使い方と航空会社ごとの違いを比較

記事内にプロモーションを含む場合があります

ANAやJAL、その他、スカイマークやエアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーといった航空会社は、高齢者向けの割引優待運賃が用意されています。

ANA、JALに関しては搭乗日の年齢が65歳以上であれば利用することができ、割引率は5割程度となっています。事前予約についての制限があるものの、時間に都合がつけやすい方であればお得な航空運賃でフライトを楽しむことができるようになっています。ぜひ、ルールを理解してお得に飛行機のシルバー割引・シニア割引をご活用ください。

原則として当日空席があれば利用できるシニア割引

シニア割引・シルバー割引のような高齢者向けの優待はスカイメイトや学割のような若年向けの割引と同様に「当日に空席があれば利用可能な特別割引運賃」となっています。

前もっての予約は原則としてできず、当日(一部航空会社は前日)にならないと予約や便の確定ができないという制限があります。また、JALのように、事前予約不可で当日空港に行かないと乗れるか乗れないかわからないというケースもあります。

一方でスターフライヤーのように事前予約ができるケースもあります。

 

JALの当日シルバー割引

まずはJAL(日本航空)から紹介します。JALでは「当日シルバー割引」という優待運賃サービスを行っています。学生向けのスカイメイトの高齢者版ですね。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/savings/13552″]

当日シルバー割引は、搭乗日当日に空席がある場合のみ利用できる割引制度です。利用した当日に空港に行き、乗りたい便に空席がある場合のみ利用することができます。

JALの会員(JMB)に登録していなくても、当日空港に年齢確認が可能な公的書類を持っていけば利用できます。ただ、当日シルバー割引の利用でもJALマイルが貯まるので、当日JAL会員にはなったほうがお得です。

なお、JALカード会員の方はクレジットカード発行時に年齢確認をしているので書類は不要です。

 

事前予約不可なので、当日空港に行かないと乗れるか不明

ただし、たとえば当日の朝に行き、夜の便に空席があったとしてもその時点で予約完了とはなりません。あくまでも一般搭乗の方が優先されてしまうため、当日シルバー割引で便が搭乗が確定できるのは出発前になってからです(ただし、空席が十分にある場合は早い時間帯で搭乗手続きも可能です)。

そういった意味でも、当日の座席数に余裕がない時期や路線の場合、JALの当日シルバー割引は利用しにくい割引となります。最悪、空港にまで行ったけど飛行機に乗れない……なんてこともあり得ます。

 

キャンセル・便の変更

そもそも、事前予約ができないのでキャンセル・便の変更ということが問題になることはありません。万が一、購入後に飛行機に乗れなくなったような場合は、取り消し手数料(430円)と取り消し手数料(路線によって500円~2,000円)が必要になります。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/savings/travel/15943″]

 

ANAのスマートシニア空割

一方で、ANAの場合は満65歳以上の方が利用できる割引運賃に「スマートシニア空割」があります。若年層向けのスマートU25の高齢者版といえる割引制度です。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/savings/13441″]

スマートシニア空割を利用するにはAMC会員(ANAマイレージクラブ会員)である必要があります。ただし、AMCには当日入会も可能となっています。年齢確認のための公的書類が必要になります。

ただし、ANAカード(クレジットカード会員)の方はすでに年齢確認済なので書類は不要になります。

 

オンラインから当日事前予約も可能なのがうれしい

JAL同様に搭乗日当日に空席があれば利用可能です。ただ、大きく違う点は当日であればWEBから予約可能だということです。ANAのWEBサイト上(あるいはアプリ上)から当日の0:00以降、スマートシニア空割での予約が可能になり、当日の便に空席があれば予約可能となっています。

JALのように出発ギリギリにならないと乗れるかどうか分からないということはなく、ネット予約をしてしまえば通常の飛行機予約と同様に確定できます。自宅を出発する前に便を確定できるので、無駄足を踏むことはなくなります。これはかなり大きいところですよね。

 

キャンセル・便の変更

スマートシニア空割の航空券の購入後は払い戻し手数料として430円と取り消し手数料として5%(出発後は100%)が必要になります。また、予約後の便の変更はできません。

 

その他の航空会社の高齢者向けの運賃割引サービス

その他の航空会社でも同様の割引があります。

 

スカイマークエアラインズ:シニアメイト1

60歳以上の方が利用可能です。前日から予約可能です。ただし、運賃はその時点の空席状況によって変動します。予約後の予約変更はできず、キャンセルする場合は払い戻し手数料(500円)+取り消し手数料5,000円が必要になります。取り消し手数料がやや高額なのでご注意ください。

 

エアドゥ:当日シニア65

満65歳以上の方が利用できる割引運賃で、全路線一律12,800円(片道)で搭乗できます。ただし、一部期間中は13,000円、16,000円となります。JAL同様に事前予約はできず、当日空港に行って搭乗手続きをする形となります。

 

ソラシドエア:65歳からのシニア割

満65歳以上の方が利用できるシニア割引です。搭乗日2ヶ月前9:30から当日まで受付が可能となっているので、使いやすさは抜群です。予約変更はできません。購入後のキャンセルは払戻手数料として430円と取消手数料として2,000円~3,000円が必要になります。

 

スターフライヤー:スターシニア

満65歳以上の方が利用可能なシニア割引です。搭乗日当日まで予約可能です。予約の変更はできませんが、当時の予約便より前の便に空席があれば変更が可能です。購入後のキャンセルは払戻手数料として430円と取消手数料として路線により2,000円~6,000円が必要になります。

 

65歳以上の方なら上手にシニア割、シルバー割でお得な旅行を

JALやANAをはじめとした国内の航空会社によるシニア割・シルバー割を紹介してきました。

全国展開をしているJAL、ANAに限って考えれば、基本的に当日予約となります。

当日の予約で大幅な割引が可能となる旅行券(プラン)はあまり多くないので、シニア割が利用できる65歳以上の方にとっては、状況に応じて上手に使えばかなりお得な航空券です。

あくまでも空席がある場合という条件が付くので、絶対に当日に行かなければならないという旅程にはおすすめできませんが、飛行機が取れないなら最悪行かなくてもいい(あるいは、新幹線など他の交通機関で代替できる)というのであれば活用できそうです。

特にANAならパソコンやスマホから事前予約もできるので無駄が少ないです。

 

以上、ANAやJALなど飛行機のシルバー割引、シニア割引の使い方と航空会社ごとの違いについてまとめてみました。