タイムズのコインパーキングなどを運営しているパーク24のカーシェアサービスであるタイムズカープラス。国内のカーシェアリングサービスとしては最大級の規模を誇るサービスになっています。
今回はそんなタイムズのカーシェアを1年間実際に私が利用してみて分かったメリットとデメリット、これから入会する人のための活用方法や注意点などをまとめていきたいと思います。
タイムズカープラスとはどんなサービスなのか?
まずは、タイムズのカーシェアについての基本的なところをまとめていきます。
まず、性質的にはレンタカーと似ています。自動車の時間貸しサービスで使った時間に応じて料金を払うようになっています。なので、タイムズはレンタカー事業もやっているので、カーシェアリングとどう違うの?と言われると少し説明が難しいです。
タイムズカープラスの特徴を紹介すると
- レンタカーよりも短時間の利用ができる(長時間利用も可)
- 借りられる場所が分散している
- 料金はクレジットカードで後払いもOK
- アプリだけで簡単に今すぐ予約できる
といったところが挙げられるでしょうか。
タイムズのカーシェアを使ってよかったところ(メリット)
特に私が魅力的に感じたのが「短時間の利用ができる」「借りることができる場所が分散している」「アプリだけで今すぐ空き状況を確認して予約できる」というところです。
車を持つよりも諸経費を抑えられる
これは「カーシェアリングを検討している方へ。カーシェアのメリット、デメリットと業者比較。」でも紹介したように、タイムズに限った話ではなく、カーシェアリング全般にいえる話ですね。自動車は保有で様々なお金がかかります。
車両価格はもちろんですが、車検費用、税金、保険料、ガソリン代、駐車場代金など……。もちろん、車を毎日何時間も使っているという人は別なのでしょうが、私のように週に数時間程度というのであれば、無駄もいいところです。
「家計見直しや節約に効果的なのは固定費の削減!」でも紹介したように固定費である車両費用・維持費用をカーシェアリングなら使った分だけの変動費に変えることができるというのは大きなメリットです。
なぜなら、お金を節約したいという時は、自動車に乗らないというように努力することで付の支出を減らせるからです。車を所有している場合は「駐車場代」「車検代」といったコストは保有しているだけでもかかってしまうので減らせません。
固定費を変動費にするメリットは「支出を自分の医師でコントロールできる」という意義があります。
台数は正義。都市圏なら近くに借りられる場所が多い
正直、カーシェアリングは借りたいときに借りれる車があるという事が大切なので、規模は大切です。そういった意味で、全国にコインパーキングを持ち、その資産を活かしてカーシェア用の車を配備しているタイムズは強いです。
出張や旅行などで地方に行ってもアプリを開いて確認すれば近くにタイムズで借りることができる車の位置がわかり予約までできてしまいます。
この旅先や出張先でも気軽に特別な手続き無く普段と同じ手続き簡単に車が借りれるというのは大変魅力的です。後述しますが、法人会員なら月の会費も無料なので、出張する人がいる会社なら出張要員の分だけでも会員になっておくと便利です。
実際に使った時間だけの課金なので合理的
あとは、タイムズのカーシェアは予約した時間分だけじゃなくて実際に使った分だけってのもいいところですね。予想よりも早く終わったといったケースでもその分料金が安くなるってのはいいです。
ちなみに、料金にはガソリン代も含まれています。
クラス | ショート料金 | 距離料金 |
---|---|---|
ベーシック (デミオ、プリウスなど) |
206円/15分 | なし |
プレミアム (Audi、MINIなど) |
412円/15分 | なし |
メニュー | パック料金 | 距離料金 |
---|---|---|
6時間パック | 4,020円 | なし |
12時間パック | 6,690円 | 16円/走行km |
24時間パック | 8,230円 | |
アーリーナイトパック(18:00~24:00) | 2,060円 | |
レイトナイトパック(24:00~翌9:00) | 2,060円 | |
ダブルナイトパック(18:00~翌9:00) | 2,580円 |
タイムズカープラスのデメリット・注意点
デメリットというか注意点としては「使わなくても月会費がかかる(個人会員)」という点と「拠点の近くにステーションがないと使い勝手が悪い」「チャイルドシートは無い」「NOC(ノンオペレーションチャージ)がある」というところでしょうか。
使わなくても月会費がかかる(個人会員)
タイムズカープラスの個人会員は下記の通り月会費がかかります。もっとも、基本料金分は無料利用料金として扱われるので、実際に毎月カーシェアを利用するのであれば、特に問題はありませんが、使わない月があればその分は無駄になります。
大学生の方なら学生プランが使えますし、法人であれば法人プランとして基本料金は無料になるので事実上の使った分だけという事になります。
プラン | 基本料金 | 無料利用料金 | 特長 | 内容・条件 |
---|---|---|---|---|
個人プラン | 1,030円 | 1,030円 | タイムズカープラスの基本プランです。 | 個人のお客様ならどなたでもお選びいただけます。 |
家族プラン | 1,030円 | 1,030円 | 1人分の月額基本料で、ご家族全員がご利用いただけます。 | 運転免許証に記載された名字もしくは住所が同一であることが条件となります。(会員カードはご家族ひとりずつ発行されます。) |
学生プラン | 無料 | 0円 | 入会月から4年間の月額基本料金が無料となります。 | 日本国内の学校法人の学生であることが条件となります。(学生証のコピーが必要です。)また、4年経過後には自動的に「個人プラン」に移行となり、月額基本料が発生いたします。 |
法人プラン | 無料 | 0円 | 月額基本料が無料のプランです。 | ご入会の際には簡単な審査があります。 |
拠点の近くにステーションがないと使い勝手が悪い
タイムズのカーシェアリングのステーションが拠点の近くにあるかどうかは利便性に大きく影響します。一般的には自宅や学校、会社(勤務先)などになるでしょうが、ここからどのくらい近くにステーションがあるかで利便性が大きく変わります。
また、一か所だけしかないという場合は、そこの車が利用されていたら借りることができないので注意が必要です。
さらにいえば、タイムズのカーシェアリングのステーションは結構頻繁に新設されるだけでなく、廃止されることもあります。私は会社の近くにあったステーションが廃止されてしまい、少し歩かないといけないようになってしまいました……。利用状況などを加味しての話なのでしょうが、全体的にステーション数が近くに少ない場合は注意したほうがいいかもしれません。
チャイルドシートは標準装備じゃない
タイムズカープラスの車両にはジュニアシート(目安として4歳以上)はありますが、それ未満の乳幼児向けのチャイルドシートは準備されていませんし貸し出しもしていません。
0歳児~3歳児を載せるのであれば、自分で持ち運び可能なチャイルドシートを用意しておく必要があります。
乗り捨てができない
レンタカーの場合、別途費用がかかりますが、乗り捨て(ワンウェイ)も可能となっています。カーシェアリングもそうしたことができればいいのですが、現時点ではタイムズのカーシェアリングで乗り捨ては不可です。
※ごく一部の限られた区間間(伊丹空港-関空間)に限り乗り捨てができるケースがあるそうです。
NOC(ノンオペレーションチャージ)がある
NOC(ノンオペレーションチャージ)というのは、タイムズのカーシェアで何らかの事情により車がつかえない時間(損害)が生じたときに支払う罰金的なものです。タイムズカープラスだとNOCは通常2万円で自走不可の場合は5万円が発生します。
ちなみに、1回309円を支払えれば事故時のNOCや実費等の費用が免除される補償サービスもあります。運転に自信がない方や長距離を移動する時などは付帯してもいいかもしれませんね。
車を所有でなく、足としてしか考えないなら最適
仕事や旅行でもそれなりにタイムズカープラスを利用した上での感想として、車を足としてしか考えないなら、タイムズカープラス(カーシェアリング)の方がローコストとなるケースが多いはずです。
私の過去1年の利用金額は平均で月3万円くらいでした。会社の近くの駐車場代だけでも2万円は超えているという事を考えると圧倒的に経済的だと思います。ちなみに、1日平均2時間使ったとしても月の費用は5万円弱です。
これは駐車場代はもちろん、ガソリン代、自動車保険料、税金もすべてコミコミの価格になります。車を足としてしか考えないのであれば、もっとも合理的な選択の一つになるのではないかと思います。
以上、タイムズカープラス(カーシェアリング)のメリット、デメリットをまとめてみました。
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