スマートEXとエクスプレス予約を徹底比較!EX-ICカード廃止など変更点も解説
JR東海(東海道新幹線)、JR西日本(山陽新幹線)の利用において2017年9月に開始された「スマートEX」。現在は九州新幹線にも対応区間が拡充されており、手持ちの交通系ICカード(Suicaなど)とスマートフォンを利用することで、まるで在来線のようにスムーズに新幹線に乗車できるようになります。
iPhoneのApple Payを利用すれば、交通系ICカードも含めてスマホ一つで新幹線に乗車可能です。今回はそんなスマートEXの使い方やその具体的なメリット、デメリットについて解説します。さらに、既存の新幹線乗車サービスである「エクスプレス予約(EX予約)」との違いや、2026年以降に予定されているEX-ICカードの廃止などの最新の変更点も比較・紹介していきます。
スマートEXの使い方。事前準備と会員登録
まずはスマートEXの「会員登録」をする必要があります。
必要なものはクレジットカードと交通系ICカードです。交通系ICカードがなくても登録自体は可能ですが、その場合は券売機で新幹線の乗車券・特急券を発行する手間がかかってしまうため、スムーズに乗車するために交通系ICカードも用意しておきましょう。
スマートEXにおすすめのクレジットカード
登録できるのは「VISA、MasterCard、JCB、AmericanExpress、DinersClub」の国際ブランドクレジットカードです。日本で発行されている主要なクレジットカードならほぼすべて利用できるということになります。
スマートEXでは乗車券や特急券の支払いは登録したクレジットカードからの決済となりますので、基本的にはポイント還元率が高いカードを登録しておくのがお得です。
さらに言えば、国内旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードで支払うようにしておけば、スマートEXで新幹線等に乗車した際の移動中の事故や、宿泊先での万が一のトラブルを補償してくれます。
ポイント還元率と旅行保険のどちらを重視してもよいと思いますが、日常的な利用が多い方はポイント還元重視での選択をおすすめします。
スマートEXに登録する交通系ICカード
首都圏の方ならSuicaかPASMOが一般的です。それぞれの違いについては下記の記事でもまとめているので参考にされてください。
もちろん、首都圏以外の地方で普及している交通系ICカードでも利用可能です。
- Kitaca
- manaca
- TOICA
- PiTaPa、ICOCA(関西圏)
- はやかけん、nimoca、SUGOCA(九州圏)
また、まだこれらの交通系ICカードを持っておらず、iPhoneを利用している方なら、モバイルSuicaとApple Payを組み合わせることで、発行手数料なしで即座にSuicaを作ることができます。
スマートEXに会員登録、もちろん無料
会員登録はスマートEXの公式サイトから行えます。パソコン、スマートフォンのどちらからでも手続き可能です。
クレジットカードを登録して会員IDとパスワードを設定します。その後で、交通系ICカードのID番号を登録します。番号はカードの裏面に記載されています。以下は各ICカードのID番号の頭文字の目安です。
- Suica(JEで始まる17桁)
- PASMO(PB)
- Kitaca(JH)
- manaca(TP)
- TOICA(JC)
- PiTaPa(SU)
- ICOCA(JW)
- はやかけん(FC)
- nimoca(NR)
- SUGOCA(JK)
これで登録が完了します。スマートEXのIDとパスワードは予約時やアプリ設定時に必要になるので忘れないように管理してください。
EXアプリをスマホにインストールして予約可能に
スマートEXはパソコンのブラウザからでも予約可能ですが、専用アプリを利用する方が圧倒的にお手軽です。
新幹線の予約アプリは「EXアプリ」です。
こちらをスマホにインストールしておきましょう。先ほど登録したIDとパスワードでログインすれば、すぐに新幹線の予約が可能になります。
スマートEXのメリットはその便利さ
スマートEXは「新幹線に劇的に安く乗りたい」というよりも、「圧倒的に便利に乗りたい」という人向けのサービスです。
きっぷ売り場で並ぶ必要がなく、チケットレスで直接改札を通過できる
このスムーズさが最大のウリです。観光シーズンや連休中などは新幹線のきっぷ売り場や自動発券機に長蛇の列ができることも珍しくありません。そんな大行列をしり目に、アプリを使ってサクっと予約をし、手持ちの交通系ICカードまたはApple Payなどでスマートに新幹線に乗り込むことができます。
スマートEXは新幹線料金がどのくらい安くなる?
運賃に関しては、駅の窓口などで正規料金で購入するよりも200円安くなります。601km以上の区間だと往復割引が適用されますが、こちらも通常の往復料金より200円の割引となります。
割引額が200円という点はスマートEXの弱点とも言えますが、窓口に並ぶ時間を節約できる利便性の高さを考えれば、十分に利用する価値があると感じられるはずです。
年会費1,100円(税込)が必要だけど割引も大きいエクスプレス予約(EX予約)
スマートEXと同じように、東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線で利用できる乗車サービスとして「エクスプレス予約(EX予約)」があります。
エクスプレス予約はスマートEXよりも割引額が大きい料金プランが多数用意されているのが最大の特徴です。一方で、利用するには年会費1,100円(税込)が必要になるなど、利用開始へのハードルはスマートEXよりもやや高くなっています。
少しわかりにくいと思うので、エクスプレス予約とスマートEXの違いを表にまとめました。(※料金は通常期ののぞみ普通車指定席の目安です)
| エクスプレス予約 | スマートEX | |
|---|---|---|
| 年会費 | 1,100円(税込) | 無料 |
| 利用方法 | 交通系ICカード等で乗車 (※EX-ICカードは順次廃止) |
手持ちのクレジットカードと交通系ICカードを登録して乗車 |
| 対象区間 | 東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線 | |
| 東京-新大阪料金 (正規:14,720円) |
13,620円(1,100円お得) | 14,520円(200円お得) |
共通しているのは利用可能なエリアです。それ以外の料金体系や決済カードの仕組みなどが少しずつ違っています。
コスト重視ならエクスプレス予約
東京-新大阪間や東京-博多間の新幹線を利用する際、価格(料金)を重視するのであればエクスプレス予約の方が確実にお得になります。
当日乗車の割引はもちろんですが、さらに、エクスプレス予約およびスマートEXには乗車日前に予約することで大幅に安くなる早特商品があります。2026年の改定によりラインナップが拡充されています。
- EX早特21:21日前までの予約で大幅割引(山陽・九州新幹線にも拡充)
- EX早特7:7日前までの予約で割引(2026年新設、山陽・九州新幹線区間など)
- EX早特1:前日までの予約で割引(一部価格改定あり)
- EXグリーン早特:グリーン車利用の早割
- EXのぞみファミリー早特:土休日、2名以上での利用でお得
※いずれも予約変更が可能です。キャンセル(払い戻し)の場合は手数料が必要になります。
※特急券のみの商品「e特急券」は、2027年3月31日乗車分をもって発売終了予定です。
【重要】EX-ICカードと「EXご利用票」の廃止について
エクスプレス予約を利用する際の重要な変更点として、これまでエクスプレス予約専用として発行されていた「EX-ICカード」が段階的に廃止されることが決定しています。
- 2026年夏頃(予定):EX-ICカードの新規発行および再発行の受付終了
- 2026年9月以降(予定):既存会員は手持ちの交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)への紐づけ変更が強く推奨されます
- 2027年夏頃(予定):EX-ICカードを利用した乗車サービスが完全終了
これにより、2027年以降はエクスプレス予約もスマートEXと同様に、手持ちの交通系ICカードで乗車する方式に一本化されます。現在EX-ICカードを利用している方は、早めに交通系ICカードへの切り替え設定を行っておきましょう。
また、あわせて2026年夏頃を目途に、改札機を通過する際に出力されていた「EXご利用票(座席のご案内)」の紙の発行が終了します。自身の座席番号の確認は「EXアプリ」などの画面上で行うことになるため、アプリの活用がますます重要になります。
エクスプレス予約は利用までのハードルがやや高め
料金面で大きなメリットがある一方で、エクスプレス予約には以下のようなハードルが存在します。
- 年会費1,100円(税込)が必要になる
- 利用可能なクレジットカードのブランドが限定されている
年会費が必要だけど東京-大阪を1往復すれば元が取れる
エクスプレス予約を利用するには年会費が発生します。しかし、東京-新大阪間をエクスプレス予約で片道利用するだけで1,100円安くなるため、実質的に1回の乗車(または1往復)で年会費の元が取れる計算になります。出張や帰省などで年に1往復以上新幹線に乗る方であれば、エクスプレス予約のほうがお得です。
利用可能なクレジットカードが限定されている
スマートEXはほぼすべてのカードが登録できますが、エクスプレス予約(EX予約)を利用するためには、以下のクレジットカード会社のカードに限定されています。
- JR東海エクスプレスカード
- J-WESTカード エクスプレス
- JCBカード
- 三井住友カード
- 三菱UFJニコス(MUFGカード)
- アメリカンエキスプレス
- イオンフィナンシャル(イオンカード)
- セディナカード
- 三井住友トラストクラブ(ダイナース)
- トヨタファイナンス
エクスプレス予約を利用する方は、出張や旅行での移動が多い方が中心になるかと思います。飛行機も利用するのであれば、ANAカードやJALカードを登録しておき、新幹線の決済でもマイルを貯める設定にしておくと効率的です。
ANAカードやJALカードは、上記の提携ブランド(JCBや三井住友VISAなど)であればエクスプレス予約に対応しています。
東北・北陸新幹線ユーザーは「えきねっと」を利用
ここまで解説してきたスマートEXやエクスプレス予約は、あくまで「東海道・山陽・九州新幹線」を対象としたサービスです。
もし、東北・北海道・上越・北陸新幹線(JR東日本管轄)を利用する場合は、JR東日本が提供するネット予約サービス「えきねっと」を利用する必要があります。
| サービス名 | 対象路線 | 最大割引の目安 |
|---|---|---|
| スマートEX | 東海道・山陽・九州 | 通常200円引き〜早割あり |
| エクスプレス予約 | 東海道・山陽・九州 | 通常1,100円引き〜早割あり |
| えきねっと | 東北・北海道・上越・北陸 | 最大50%オフ(トクだ値) |
JR東日本管轄の路線を利用する際は、えきねっとの早期割引サービスである「トクだ値」や「トクだ値スペシャル」の割引率が非常に高いため、目的地に応じて利用するサービスを使い分けることが重要です。
2026年秋予定:障害者割引商品の新設について
さらに新しい動きとして、2026年秋以降にスマートEXおよびエクスプレス予約において「障害者割引商品」の発売が予定されています。
これまで、新幹線の障害者割引きっぷは窓口や自動券売機で対面での手帳確認を経て購入する必要がありましたが、ネット予約サービス内で完結できるようになる予定です。これにより、対象となる方の利便性が大きく向上することが期待されています。
スマートEX、エクスプレス予約を上手に利用しよう
新幹線のネット予約サービスについて、スマートEXとエクスプレス予約の違いや最新情報を紹介してきました。
手持ちのカードですぐに登録でき、年会費無料で手軽に使える「スマートEX」は、たまに新幹線を使う方や利便性を最優先する方に向いています。
一方で、年会費1,100円(税込)はかかるものの、乗車ごとの割引額が大きい「エクスプレス予約」は、年に1往復以上確実に新幹線を利用する出張族や旅行好きの方に向いています。
また、大阪-博多間などの特定の区間では、JR西日本独自の割引(スーパー早特きっぷなど)の方が安くなるケースもあります。
この辺りの細かい比較については下記の記事でもまとめているので、自身の利用区間に合わせて最適な方法を選んでみてください。
以上、スマートEXのメリット・デメリットと、エクスプレス予約との違いや最新の変更点についての解説でした。
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