クレジットカードの付帯保険の一つに「国内旅行傷害保険」という保険があります。クレジットカードの国内旅行傷害保険はその名前の通り国内旅行中のケガを中心として補償してくれる保険となっています。
同じくクレジットカード付帯の「海外旅行傷害保険」と比較すると、補償内容はチープであまり目立つ存在ではありませんし、使ったことがあるという方も少ないと思います。ただ、状況次第ではお守りになる可能性もある保険です。
今回はそんなクレジットカードの国内旅行傷害保険の特徴と補償内容、おすすめのクレジットカードの保険などを分析してきたいと思います。
クレジットカードの国内旅行傷害保険の補償内容
クレカの国内旅行傷害保険では国内旅行中の傷害や死亡に対する保険となっています。クレジットカード会社によって多少の差はありますが、以下のような事故を補償してくれます。
- 公共交通機関に乗車中のケガ
- ホテルや旅館などに宿泊しているとき火災や爆発等によるケガ
- 宿泊を伴う旅行ツアー(募集型企画旅行)参加中のケガ
海外旅行傷害保険の場合は「病気」や「第三者への賠償」「携行品(持ち物)の損害」なども補償してくれるわけですが、クレジットカードの国内旅行傷害保険においてはケガ(傷害)だけが補償されます。
- 傷害による死亡
- 傷害による後遺障害
- 傷害による手術や入院、通院
その上で上記のような状況によって保険金が支払われることになります。
補償は本当に万が一の時のお話
公共交通機関の乗車中のケガやホテルが火事になるといったリスクは正直、あまり意識することはないでしょう。
ただ、年に何度かは電車や飛行機のトラブルでケガをした人というのもいらっしゃいます。高速バスの事故なんてものも報道されることはありますよね。
- 電車が脱輪するなどをしてケガや死亡
- 飛行機の墜落事故によるケガや死亡
- 高速バスが高速道路で事故を起こしてケガや死亡
- 宿泊したホテルで大規模な火災が起きてケガや死亡
めったにないかもしれませんが、万が一の時には役に立つかもしれない。それがクレジットカードの国内旅行傷害保険といえそうです。
クレジットカードの国内旅行傷害保険を利用する注意点
次に、実際にクレジットカードの国内旅行傷害保険を利用するにあたっての注意点を紹介します。
利用付帯か自動付帯かをしっかりと確認しておく
クレジットカードの付帯保険は、適用される条件がある「利用付帯」というタイプと、何もしなくても自動的に保険が適用される「自動付帯」という二種類があります。
現在発行されているクレジットカードの国内旅行傷害保険(付帯保険)においては、一部のゴールドカード、プラチナカードでは自動付帯となっていますが、大多数が「利用付帯」となっています。
また、ゴールドカード等でも自動付帯なら最高5000万円の補償だけど、条件を満たせば最高1億円の補償になるといった具合で補償額がアップするケースが多いです。
適用条件(利用付帯)としては「その旅行費用について一部でもカード払いしている」というものが挙げられます。
- 新幹線乗車券代
- 飛行機の搭乗券代
- ホテルの宿泊費用
などが挙げられますね。飛行機に乗るために空港までタクシーで行った場合の支払いなども認められると考えられますが、どこからが旅行かという判断は最終的には引受をしている保険会社次第となりますので、できれば確実に旅行のための費用をカード払いしておくことをお勧めします。
国内旅行傷害保険が優れたベストクレジットカード
以下は国内旅行傷害保険が優れていると考えられるクレジットカードです。国内旅行のおともに是非ともご利用ください。
カード名 | 年会費 | 死亡 | 後遺障害 | 入院/通院 |
---|---|---|---|---|
JCBゴールド (自動付帯) |
1万円+税 | 5000万円 | 150万円~5000万円 | 5000円/2000円 |
JAL VISA ClubAゴールド (自動付帯) |
16000円+税 | 5000万円 | 150万円~5000万円 | 10000円/2000円 |
三井住友VISA クラシックA (利用付帯) |
1500円+税 条件付無料 |
2000万円 | 最高2000万円 | なし |
MUFGカード・ゴールド (利用付帯) |
1905円+税 | 2000万円 | 最高2000万円 | 3000円/2000円 |
自動付帯がどうしても良ければJCBゴールドやJAL VISA ClubAゴールドといった年会費が1万円程度かかるゴールドカードレベルのカードになってしまいます。ちなみに、上記はあくまでも一例であり、いわゆるゴールドカードであればたいていのクレジットカードに国内旅行傷害保険は付帯しております。
一方で、利用付帯でよければ年会費が無料~安いのクレジットカードでも国内旅行傷害保険をセット可能なカードがあります。中でも魅力的と考えられるのは三井住友VISAクラシックAやMUFGカード・ゴールドが挙げられます。
三井住友VISA クラシックA
実質年会費無料にすることができるカードです。方法としては、同社の自動リボサービス「マイペイすリボ」の登録をすること。ただし、本当にリボ払いをしたら高い手数料がかかるので、自動リボの設定金額を高くして1回払いにするのが鉄則です(手数料なし)。
こうするだけで年会費無料にできます。
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国内旅行傷害保険を年会費無料で付帯させることができますが、弱みといえば入院/通院の補償がないということろでしょうか。
MUFGカード・ゴールド
「ゴールド」と名がついていますが年会費1905円+税のなんちゃってゴールドカードです。初年度無料で翌年以降は年会費がかかります。
国内旅行傷害保険は利用付帯ですがセットされています。三井住友VISAクラシックAと比較して入院/通院の補償がついているのが少しメリットといえそうです。
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まとめ。補償としてはオマケ程度に考えておくべき
クレジットカードの国内旅行傷害保険については海外旅行傷害保険と比べると、オマケ感がかなり強い保険となっています。そのため、あえて、この保険のためにクレジットカードを作るというのはお勧めしません。
あくまでも、ついで、オマケと考えましょう。
以上、クレジットカードの国内旅行傷害保険について紹介しました。