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お年玉の由来と渡し方のマナー、相場と金額の決め方

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年始にかけて気になるのが、子どもや孫、あるいは親戚に渡すことになる“お年玉”ではないでしょうか。大人になると親戚とのお付き合いについても気を遣うことも増えますよね。今回はそんなお年玉について、その渡し方やマナーとして知っておくべき基本、金額の決め方、豆知識などを紹介していきます。

おめでたいけど、お財布には厳しいお正月のお年玉を上手に切り抜けていきましょう。

そもそもお年玉って何?

そもそものお年玉というのはお正月に歳神様(毎年正月に各家にやってくる来方神)にお供えをしたお餅(鏡餅)を参拝者に対して分け与えるという風習がありました。これがお年玉の由来とされています。

それが時代が進むことで親から子、主人から使用人、師匠から弟子といった具合に“目上の人から目下の人に新年に金品を贈る”という習慣になっているわけです。

特に“目上から目下へ”というところはマナー的にも覚えておきたいところです。後述しますが、両親や祖父母、上司などにお年玉を贈るのはマナー違反ということになります。

 

お年玉で知っておきたい基本マナー

続いては、お年玉において知っておきたい基本のマナーといえる部分です。

  • お年玉を入れる袋・封筒の種類
  • お年玉袋(ポチ袋)の表書きと裏書
  • お年玉の袋(ポチ袋)へのお札の入れ方、折り方
  • 両親や先輩・上司の子どもにお年玉は渡してよいのか?

 

お年玉を入れる袋・封筒の種類

お年玉を入れる袋には“ポチ袋”と呼ばれる小さな袋が使われることが多いですね。

ポチ袋の「ポチ」には小さい、ほんの僅かという意味があることから、小額の金銭をやり取りするときに用いられます。
とはいっても、最近のお年玉では1万円、数万円といった高額なお年玉が入っていることもありますけどね……。

 

お年玉袋(ポチ袋)の表書きと裏書

お年玉袋(ポチ袋)の表書きと裏書はどのように書くべきなのでしょうか。表書きというのはポチ袋の表面、裏書は裏面ですね。

基本的には裏書に「あなた(お年玉を渡す人)の名前」を書き、表書きとして「渡す相手の名前」を書きます。ただし、表書きは省略しても構いません。

 

お年玉の袋(ポチ袋)へのお札の入れ方と折り方

お札はできれば新札を使うのがマナーです。
基本の折り方としては、お札の表面(顔が書いてある面)を左、右の順で折って、三つ折りにします。

なお、お札をきれいに三つ折りにしたいときは、左から折るときに“透かし”の一番右くらいの位置に重なるようにするといいですよ。

幼児などに500円硬貨を入れる場合は、表面(桐の絵が描かれているほう)を表に向けて入れます。
※ちなみに、硬貨の表面は「日本国」と書かれている方です。

 

両親、祖父母、先輩、上司、先生やその子どもにお年玉は渡してよいのか?

この目上から目下へというお年玉の性質上、両親、祖父母、先輩、上司、先生といった目上の方にお年玉を贈るのはマナー違反です。また、それらの方の子どもや孫に対しても同様です。

ただ、厳密なマナーとしてはそうなのかもしれませんが、そうもいかない場面もありますよね。そういったときは“お年玉”という名目ではなく、別の名目でお渡しすればOKです。

  • お年賀(両親や上司などに渡したい場合)
  • 文具料・玩具料(目上の方の子どもに渡したい場合)

こういった形で渡せればスマートです。上司の子などに渡すときは、現金ではなく図書カードなどにしておくというのも手ですね。

あなたが経済的に自立できているというのであれば、両親や祖父母に感謝の気持ちを込めて「お年賀」を贈ってみるのも一つだと思います。お金の受取は固辞するかもしれませんが、あなたの成長・自立をきっと喜んでくれると思いますよ。

 

お年玉の相場と決め方

渡し方はともかくとして、気になるのはお年玉の金額(相場)ではないでしょうか。

自分の子どもはともかく、親戚の子どもなどに対して渡すお年玉はいくらくらいにするのか?というところは悩む方も多いのではないでしょうか。あまりたくさんのお金をお年玉として配ると家計に響くし、自分だけ少ないとケチと思われるかもしれない……なんて感じで“お年玉の相場”について気になる方も多いかもしれません。

親戚同士であれば、話あって金額、何歳までお年玉をあげるのか?ということをある程度決めておくとよいかもしれませんね。

 

年齢別(学年別)のお年玉の一般的な相場

一般的には以下程度の区分で考えておくとよいかと思います。おおよその基準ですが、以下の金額であれば、少なすぎると子どもは別にして親戚などからケチ扱いされることはないでしょう。

  • 幼児:500円、1,000円
  • 小学校低学年:1,000円、2,000円、3,000円
  • 小学校高学年:3,000円
  • 中学生:5,000円
  • 高校生:5,000円または1万円
  • 大学生:1万円

 

赤ちゃん、未就園児にはお年玉はあげるべきか?

相手との関係性もあるかと思います。
自分の子どもがいて、その時期にお年玉をもらっている、というのであれば、お返しの意味もあるので渡すのが無難です。

そうでなければ、あとはあなたがのお考え次第だと思います。

 

大学生にはお年玉をあげるべきか?

お年玉は高校生までとするご家庭も多いようなので、高校を卒業したらお年玉はあげないという選択もその一つだと思います。

なので、大学生になってもお年玉をあげるかどうかというのは、あなたの方針、親戚とのお付き合いや関係性が大切になってくるかと思います。

赤ちゃん、未就園児と同様に、自分の子どもが大学生の時にお年玉をもらっているというのであれば、お返しとしてあげるべきでしょう。

おめでたいお正月を気持ちよく過ごしましょう。

以上、お年玉の由来と渡し方のマナー、相場と金額の決め方について紹介しました。