自動車の買い替えのためや、しばらく乗らないからという理由で車を手放す方も多いかと思います。そういう時に注意したいのが「自動車保険」の取り扱いです。単純に解約や満期で放置してしまうと、せっかく長年無事故で高めた「等級」をみすみす失ってしまうことがあります。

車を手放すときは、必ず「中断証明書」を取得するようにしましょう。

今回は自動車を手放す場合などで自動車保険を解約するときに取っておくべき「中断証明書」について、その仕組みや取り方、注意点、再加入時のポイント、そして現在の等級制度のルールなどを詳しくまとめていきます。

そもそも自動車保険の「等級」とは?

中断証明書の重要性を理解するために、まずは自動車保険の「等級(ノンフリート等級)」についておさらいしておきましょう。

新規に自動車保険に加入すると、原則として「6等級」からスタートします。1年間無事故で保険を使わなければ翌年は1等級アップし、逆に事故で保険を使うと等級が下がります。

等級が上がるほど割引率が大きくなり、保険料が安くなる仕組みですが、現在の等級制度には「無事故」と「事故有」の2つの割引率が存在します。さらに、保険を使った場合に下がる等級数も事故の内容によって異なります。

事故を起こすと何等級下がるのか?

「保険を使うと何等級下がるか」は、事故の種類によって明確に分かれています。

  • 3等級ダウン事故:対人・対物賠償、車両保険の大半(車同士の衝突、単独事故など)
  • 1等級ダウン事故:一部の車両保険(盗難、飛び石による窓ガラス破損、台風・洪水など)
  • ノーカウント事故:ノーカウント事故として扱われる特約(弁護士費用特約個人賠償責任特約など)のみを使用した場合(等級は下がらず、翌年1等級アップします)

「無事故」と「事故有」で異なる割引率と「事故有係数」

事故で保険を使い等級が下がると、同時に「事故有係数適用期間」というペナルティ期間が設定されます。
たとえば3等級ダウン事故を起こすと、翌年から3年間は「事故有」の低い割引率(または割増率)が適用され、保険料が大幅に上がります。期間が経過すると、再び「無事故」の割引率に戻ります。

等級 無事故の割引・割増率 事故有の割引・割増率
1等級 +108% +108%
3等級 +38% +38%
6等級(新規) -13% -13%
7等級 -27% -14%
10等級 -46% -19%
15等級 -53% -28%
20等級(最高) -63% -51%

※上表は代表的な等級の抜粋です。損害保険各社共通の目安となります。

このように、無事故を続けて高い等級(最大20等級)を維持することは、保険料を安く保つための非常に重要な財産と言えます。長年かけて積み上げた等級を無駄にしないために存在するのが「中断証明書」です。

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自動車保険の等級を引き継ぐための「中断証明書」

自動車に長期間乗らなくなる場合、たとえば「転勤で車が不要になった」「海外留学する」「車を譲渡した」といったケースがあるでしょう。
こうしたとき、適切な手続きをとって「中断証明書」を発行しておけば、最長10年間は現在の等級を維持することができます。

再度自動車を購入して保険に加入する際、この証明書を提示することで、中断する前の高い等級を引き継ぐことができるのです。逆に言えば、中断証明書を取得しておかないと、次に車を買った時は再び「6等級」からの再スタートとなってしまい、大きな損をしてしまいます。

中断証明書を発行してもらうための条件

中断証明書を発行してもらうには、以下の条件をすべて満たしている必要があります。

  • 自動車の廃車、譲渡が完了している、または車検切れや一時抹消登録がされていること
  • 海外渡航等の正当な理由があること(渡航に伴う中断の場合)
  • 次回契約時の等級が「7等級以上」となること

注意が必要なのは「次回契約時の等級が7等級以上」という点です。現在7等級であっても、解約直前に3等級ダウン事故を起こしていた場合、次回は4等級となるため中断証明書は発行できません。
また、中断証明書は車の廃車や譲渡などより「後」の日付でなければ申請できません。車を手放す前にあらかじめ取得しておくことはできない仕組みになっています。

1〜5等級(デメリット等級)の場合は別ルール

「次回契約時が6等級以下になる場合はどうなるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
実は、1〜5等級といった割増料金となる「デメリット等級」の場合、解約日の翌日から13か月間は自動的にその等級が引き継がれる仕組み(中断証明書不要)になっています。

もし1〜5等級で車を手放した場合、解約から13か月を経過した後に新しく車を買って保険に入れば、ペナルティがリセットされて「6等級」からのクリーンスタートが可能です。自分の等級状態によって有利な立ち回りが変わる点を知っておきましょう。

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中断証明書の発行手続きと期限

発行の手続き方法

保険会社や契約している保険代理店に連絡し、中断証明書の発行を依頼します。
最近はダイレクト型(通販型)の自動車保険が増えており、解約手続きと同時にマイページなどからオンラインで中断証明書の発行依頼を完結できる保険会社も増えています。手続きには主に以下の書類(または画像アップロード)が必要です。

  • 中断証明書発行依頼書
  • 保険証券のコピー(または契約番号等の情報)
  • 廃車や譲渡などを証明する公的書類(登録事項等証明書など)

発行には期限がある!後からの取得は要注意

中断証明書の発行期限は、原則として旧契約の満期日(または解約日)の翌日から起算して13か月以内となります(※保険会社によって多少異なる場合があります)。

ダイレクト型保険の場合、代理店の担当者が教えてくれるわけではないため、発行を忘れたまま13か月を超過してしまうと、高い等級を引き継ぐ権利を永久に失ってしまいます。車を手放す手続きとセットで、必ず速やかに発行依頼を行いましょう。

中断証明書を利用して新たに自動車保険を契約する方法

中断証明書を利用して新しく自動車保険に加入する場合は、新規に加入する保険会社に「中断証明書を利用したい」と申告し、書類を提出します。
中断前と同じ保険会社である必要はなく、他社の自動車保険に乗り換える場合でも利用可能です。

再加入時に等級を引き継ぐためには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • 旧契約の中断日(解約日・満期日)から10年以内であること
  • 新しく自動車を取得してから1年以内に加入すること
  • 海外渡航が理由の場合は、出国から10年以内かつ帰国から1年以内であること
  • 中断前後で、車の所有者および記名被保険者が同一(または同居の親族・配偶者)であること
  • 中断前後で、自動車の用途・車種区分が同一であること

配偶者や同居の家族に等級を譲ることも可能

上記の条件にもある通り、中断証明書は元の記名被保険者本人だけでなく、配偶者や同居している親族に対して適用することも可能です。

たとえば、親が車を手放す際に取得した「20等級の中断証明書」を、数年後に同居の子供が初めて車を買う際に適用させることができます。若年層の自動車保険料は非常に高額ですが、この方法を活用すれば初年度から20等級の大きな割引を適用でき、家計全体のコストを劇的に節約できます。

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【補足】新規加入時の「セカンドカー割引」

もし中断証明書を持っていなくても、同居の家族がすでに11等級以上の自動車保険を契約している場合、追加で購入する2台目以降の車は「セカンドカー割引」が適用され、通常より有利な「7等級」からスタートできる制度もあります。

中断証明書を紛失してしまった場合の対応策

取得から数年が経過し、いざ使おうと思った時に中断証明書を紛失してしまった場合でも心配はいりません。

中断前と同じ保険会社に再加入する場合には、システム上に記録が残っているため、紛失の旨を伝えれば問題なく手続きが進むことが大半です。

一方、他社の自動車保険に加入する場合には書面(または電子データ)の提出が必須となります。この場合は、以前契約していた保険会社に連絡して「再発行」の手続きを行う必要があります。再発行には1〜2週間程度の時間がかかることがあるため、車を購入する予定が決まったら早めに手続きをしておきましょう。

まとめ:車の買い替え・保険の見直しは一括見積もりがおすすめ

車を手放すときは「中断証明書」を忘れずに取得し、長年無事故で積み上げた貴重な等級を守ることが大切です。

そして、次に車を購入して新たに自動車保険に加入する際は、ぜひ複数の保険会社で保険料を比較してみてください。同じ条件・同じ等級であっても、保険会社によって保険料は大きく異なります。ダイレクト型保険を中心に比較することで、年間の保険料を大幅に節約できる可能性があります。

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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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