ノエビアHD株主優待の廃止と2026年の配当・注意点

ノエビアホールディングス(4928)の株主優待は、2023年3月31日基準分を最後に廃止されています。2026年9月末に100株を保有しても、化粧品セットや商品を選べるフリーチョイスは受け取れません。

古い優待記事や検索結果には「100株で2,000円相当を年2回」「1,000株で22,000円相当を年2回」と残っていますが、これは過去の制度です。現在の株主還元は年1回の配当が中心です。この記事では、廃止時期、旧制度との切り分け、2026年の予想配当、今から買う場合の注意点を整理します。

先に結論

  • ノエビアHDの株主優待は2023年3月末分で終了し、以降は廃止済みです。
  • 2026年9月に100株・1,000株を保有しても、化粧品の株主優待はありません。
  • 2026年9月期の会社予想配当は1株230円。2026年9月2日終値4,865円なら予想利回りは約4.73%です。
  • 配当は年1回で、基準日は9月30日。会社予想であり、将来の支払額は保証されません。
  • 現在は優待クロスの対象ではありません。古い優待表を根拠に取引しないでください。

ノエビア株主優待は2023年3月末分で終了

公式発表では、2023年3月31日時点で100株以上を保有していた株主への実施が最後です。2023年9月末以降の優待はなく、2026年9月も対象外です。

株主優待はいつ廃止された?

ノエビアHDは2023年2月7日の取締役会で株主優待制度の廃止を決定しました。理由として示されたのは「株主平等の観点」です。保有株数に応じて自社グループ商品を受け取る制度は、2023年3月末分を最後に終了しました。

項目 現在の扱い
廃止発表 2023年2月7日
最後の優待基準日 2023年3月31日
2023年9月末以降 株主優待なし
2026年9月末 株主優待なし
廃止理由 株主平等の観点

優待廃止の時系列

2023年2月7日
廃止を発表
2023年3月31日
最後の基準日
2023年9月以降
優待は実施せず

2026年に「復活した」とする公式発表はありません。最新情報は会社IRを優先します。

「廃止発表後すぐ終了」ではなく、2023年3月末の株主名簿へ記載された株主までが最後の対象でした。このため、2023年に届いた商品写真が2024年以降のブログやSNS投稿に載っていても、現在の制度を示すとは限りません。

過去の化粧品優待は現在も使える?

旧制度では、100株以上でグループ商品、1,000株以上で高額な商品セットまたは商品選択が用意され、3月末と9月末の年2回実施されていました。以下は制度の変遷を理解するための過去情報であり、現在は受け取れません。

保有株数 過去の1回分 過去の回数 2026年
100~999株 グループ商品2,000円相当 年2回 廃止済み
1,000株以上 商品セットまたはフリーチョイス22,000円相当 年2回 廃止済み

中古品や株主限定品の出品は「制度継続」の証拠ではない

フリマサイトやネットオークションにノエビアの株主優待品があっても、過去に配布された商品や未使用在庫の可能性があります。出品日ではなく、会社の制度ページと基準日を確認します。

旧制度を前提にした優待利回りも現在は0%です。たとえば、古い記事の「年間4,000円相当」を2026年の投資額へ加える計算はできません。株価比較サイトでも更新日や制度終了の注記が見当たらなければ、数値をそのまま使わないようにします。

2026年9月は配当の権利日

株主優待はありませんが、ノエビアHDは9月30日を基準日に年1回の配当を実施しています。2026年9月期の会社予想は1株230円です。100株なら税引前23,000円となります。

項目 2026年9月期
権利付き最終日 2026年9月28日(月)
権利落ち日 2026年9月29日(火)
配当基準日 2026年9月30日(水)
予想年間配当 1株230円
配当回数 年1回
支払開始 定時株主総会後の12月上旬
株主優待 なし

配当を受け取るには、2026年9月28日の取引終了時点で株主となる取引が必要です。ただし、配当権利だけを狙って権利付き最終日に買うと、翌営業日の権利落ちや相場変動で株価が下がることがあります。230円の配当予定があるから230円分の利益を確保できる、という仕組みではありません。

増配実績と配当の安全性は別に考える

1株配当は2022年9月期215円、2023年220円、2024年225円、2025年230円と増えてきました。2026年9月期は230円予想なので、前年と同額を維持する計画です。過去の増配は魅力的な実績ですが、次の配当が自動的に増えることを意味しません。

特に確認したいのは、配当金額だけでなく配当性向と1株利益です。2025年9月期の配当性向は約97.8%で、利益の大半を配当へ回した計算になります。利益が伸びないまま高い配当を続ける場合、将来の投資余力や減配リスクも検討が必要です。四半期決算では売上高だけでなく、営業利益、1株利益、通期予想の修正、配当予想の変更をセットで確認します。

配当履歴を「毎年5円ずつ増える」と単純延長せず、230円を維持できる利益が出ているかを見ます。権利日前に決算資料を確認できない場合は、無理に9月28日へ間に合わせず、次の決算後に買値を検討する選択肢もあります。1回の配当を逃すことと、高値で買って長く含み損を抱えることを比較してください。

100株の予想配当と手取りを計算

2026年9月2日終値4,865円を基準にすると、100株の必要投資額は486,500円です。会社予想どおり1株230円が支払われる前提で、税引前と課税口座の概算を比較します。

区分 100株の金額 投資額比
必要投資額 486,500円 100%
株主優待 0円 0%
予想配当・税引前 23,000円 約4.73%
課税口座の税額概算 約4,672円 約0.96%
課税口座の手取り概算 約18,328円 約3.77%

税引前では、23,000円÷486,500円×100=約4.73%です。上場株式の配当へ20.315%が源泉徴収される課税口座なら、手取りは約18,328円、投資額に対して約3.77%という単純計算です。NISA口座は条件を満たせば非課税ですが、配当の受取方式などによって扱いが変わるため、証券会社の設定を確認します。

100株を買う前の損益感覚

予想配当

税引前23,000円。会社予想であり保証ではありません。

株価1%下落

評価額は4,865円減少。日々の値動きで起こり得ます。

株価5%下落

評価額は24,325円減少し、予想配当を上回ります。

高い配当利回りは損失を防ぐ保証ではありません。配当と値動きを同じ投資額で比べます。

100株の株価が1%下がると評価額は4,865円減り、5%なら24,325円減ります。5%の下落は予想配当23,000円を上回ります。さらに配当予想が減額されれば、想定した利回りも下がります。

株価変動 100株の評価額変化 予想配当との比較
1%下落 -4,865円 税引前配当の約21%
3%下落 -14,595円 課税口座の手取り未満
5%下落 -24,325円 税引前配当を上回る
10%下落 -48,650円 税引前配当の約2.1倍

優待廃止後に今から買うかの判断基準

「昔は化粧品優待が魅力だった」という理由だけで買うのではなく、現在の事業と配当を評価します。配当利回りが高く見えるときほど、株価下落や減配を織り込んでいる可能性もあるため、次の順で確認します。

確認項目 見る数字・資料 判断ポイント
優待の有無 公式IRの制度ページ 廃止済み。復活を前提にしない
配当方針 年1回・9月末基準 1回分への依存が大きい
配当持続性 利益、配当性向、現金 現在の230円だけでなく原資を見る
事業の変化 化粧品・医薬食品の売上と利益 主力事業の減速や回復を確認
買値 目標利回りから逆算 1日の値動きで急がない
保有割合 資産全体に占める比率 高配当1銘柄へ集中しない
配当230円から買値を逆算する

税引前利回り4%を基準にするなら、230円÷4%=5,750円。5%なら230円÷5%=4,600円です。これは「その価格なら必ず買い」という意味ではなく、希望利回りと現在株価の距離を可視化する目安です。業績悪化で配当が変われば基準価格も変わります。

2025年9月期の配当性向は高い水準です。連続増配の実績だけを延長して考えず、決算ごとに1株利益、営業利益、会社の配当予想を確認します。優待がなくなった分を配当へ必ず回すと会社が約束しているわけでもありません。

優待クロスは行わない

2026年9月にノエビアHDを制度信用や一般信用でクロスしても、株主優待は受け取れません。貸株料、売買手数料、制度信用の逆日歩などのコストだけが生じる可能性があります。

株主優待を取得する一般的な仕組みは株主優待投資の基本、現行制度がある銘柄での方法は優待クロス取引のやり方で確認できます。食品を家計へ置き換えたい場合は、制度が続いている日清食品HD株主優待のように、最新の対象株数と申込条件が確認できる銘柄を比較します。

古い株主優待情報を見抜く5項目

優待廃止銘柄では、過去の記事、SNS写真、比較表が検索上位に残ることがあります。ノエビアHDに限らず、次の5項目を見れば誤取得を減らせます。

確認 古い情報の兆候 正しい確認先
更新日 数年前のまま 公式IRの最新表示
基準日 「3月・9月」とだけ記載 廃止・変更リリース
商品写真 撮影年が不明 現在の制度ページ
利回り 旧優待額を加算 現行制度だけで再計算
取得報告 投稿日しか分からない 最後の権利基準日

権利月の1週間前に公式ページを再確認

銘柄を検討した日に確認して終わりではなく、権利付き最終日の1週間前にも公式IRを開きます。「廃止」「変更」「休止」「基準日変更」をサイト内検索し、画面の日付とURLをメモしてから注文します。

優待情報サイトは銘柄を横断比較する入口として便利ですが、最終判断は企業公式が優先です。公式サイトに制度説明がなく廃止案内だけがある場合、古い第三者ページに具体的な商品表が残っていても、現在の権利とは扱いません。

よくある質問

Q.2026年9月に100株を持てば化粧品をもらえますか?

A.もらえません。株主優待は2023年3月末分を最後に廃止されています。

Q.1,000株なら22,000円相当の優待がありますか?

A.ありません。1,000株のフリーチョイスは旧制度です。現在の優待額は0円です。

Q.優待が最後にもらえたのはいつですか?

A.2023年3月31日時点の株主名簿に記載された100株以上の株主への実施が最後です。

Q.株主優待が復活する予定はありますか?

A.2026年9月3日時点で復活の公式発表は確認できません。復活を前提に買わず、会社IRを確認してください。

Q.2026年の配当はいくらですか?

A.2026年9月期は1株230円の会社予想です。100株なら税引前23,000円ですが、確定額ではありません。

Q.配当をもらうにはいつまでに買いますか?

A.2026年9月期は9月28日が権利付き最終日です。9月29日は権利落ち日で、株価下落リスクがあります。

Q.9月に優待クロスをしてよいですか?

A.株主優待がないため、優待目的では行いません。取引コストだけが残る可能性があります。

まとめ:優待ではなく配当と業績で判断する

ノエビアHDの株主優待は2023年3月末分で終了しています。2026年9月に100株や1,000株を保有しても、化粧品セットやフリーチョイスは受け取れません。古い記事にある年間4,000円・44,000円相当を現在の利回りへ足さないことが重要です。

現在の判断材料は、2026年9月期に1株230円と予想される年1回の配当、業績、配当の持続性、買値です。100株で税引前23,000円を見込めても、株価が5%下がれば評価減は24,325円です。高配当という一面だけでなく、値動きと減配リスクを含めて検討しましょう。

次に行うこと

  1. ノエビアHDの優待額を0円として保有理由を見直す
  2. 予想配当230円と最新決算の利益・配当性向を確認する
  3. 100株の5%下落24,325円を許容できるか確認する
  4. 権利付き最終日の1週間前に会社IRを再確認する

参考情報

本記事の優待廃止、配当、日程、利回りは2026年9月3日時点の公表情報を基にしています。配当予想や株価は変動するため、取引前に会社IRと証券会社の画面を確認してください。

ABOUT ME
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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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