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株式投資の銘柄選び。グロース株投資とバリュー株投資の違いを比較

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analyze株式投資を長期投資として考えるときの銘柄選び(投資対象選び)にグロース株投資とバリュー株投資という有名な考え方があります。企業の成長に期待して銘柄(投資先)を選ぶのがグロース株投資、企業価値に対して割安に放置されている銘柄(投資先)を買うのがバリュー株投資となります。

今回はこれら二つの銘柄選定方法について、それぞれの見る視点や特徴、強みや弱みなどをわかりやすくまとめていきます。

グロース株投資の特徴、強みと弱み

最初はグロース株投資です。

企業の大きな成長を期待して株を購入する方法となります。どちらかというと順張りの投資となります。PER(株価収益率)PBR(株価純資産倍率)といった、株価の割高や割安を判断する株価指標の水準はあまり気にしません。

なぜなら、その会社の大きな成長を期待して買うため、現在の利益水準で見るPERにはあまり意味がないからです。

PERが100倍であっても5年で利益が10倍になるなら5年後の将来の期待PERは10倍に過ぎません。そうした大きな成長を見越して株を買うという方法になります。

 

グロース株投資のメリット

マーケットに対して基本的には順張りをすることになるので、投資をしやすいという事が挙げられます。また、細かい数字よりは将来性を見るため、株式投資の初心者の方でも取り組みやすいという点が挙げられます。

相場環境が好調な時は高リターンを生み出しやすいというのもメリットです。

 

グロース株投資のリスク、デメリット

グロース株投資をするときの大きなリスクとしては、相場が崩れた時です。投資をするときに考えている投資判断が間違っていた時に潔く撤退(損切り)できるかどうかが重要になります。

株価指標に目をつぶって購入するため、見込み違いだった時の株価修正の幅が大きく、バブルの天井付近で株を買ってしまうというリスクがあります。

 

バリュー株投資の特徴、強みと弱み

バリュー株投資は企業価値に対して株価が割安な価格で取引されている株に投資をするスタイルです。その企業が本来持っている企業価値よりも低い価格で取引されている株を買い、適正価格に戻るのを待つというスタイルです。

短期で儲かるというよりも中長期の投資で割安なバリューが適正なバリューにまで戻るのを待つという投資スタイルになります。

PERやPBRといった株価指標はもちろん、財務諸表(バランスシート、損益計算書、キャッシュフロー計算書)などを読みこなす力が必要です。また、なぜマーケットがその株を割安なまま放置されているのか?という理由も探れる洞察力も必要です。

単にPERが低いから買うというのはバリュー株投資ではありません。

 

バリュー株投資のメリット

大きな失敗をするリスクが少ないというのが大きなメリットでしょうか。そもそも割安に放置されている株は本当の糞株をつかむ以外では下落幅が成長株よりも小さいので、相場が崩れたときも損失が限定的になるというのが魅力です。

 

バリュー株投資のリスク、デメリット

株価が割安ということは相場の市場心理があまりよろしくない状況という事です。そのため、適正なバリューが評価されるまでに時間がかかることもあります。

また、あなたが感じたバリューは実は存在せずにいつまでも低空飛行をするかもしれません。

PERやPBRなどの株価指標以外にも、財務諸表を読みこなすための勉強、その企業の本質的価値が高いということを確認できるビジネスセンスも必要になります。こうしたことはやはり経験が必要なことも多いです。

 

グロース株投資とバリュー株投資はどちらがいいの?

ラッセル野村イボットソン バリュー・プレミアム指数というバリュー指数をロング、グロース指数をショートする マーケットニュートラル戦略におけるパフォーマンスを計算する指数があります。

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(出所:ラッセル野村イボットソン バリュー・プレミアム指数ルールブック)

上記はバリュー、グロースインデックスの超過リターン累計値です。バリュー投資は市場リターンを超え、グロース株投資は市場平均を下回っているという事がわかります。全体的にみればグロース株投資よりはバリュー株投資の方がうまくいきやすいといえるかもしれません。

ただし、上記の指標は市場全体に対して、高成長・高PER・高PBR銘柄をグロース株、低PER・低PBR銘柄をバリュー株と分類した市場全体の数字です。

自分自身の分析や判断で行うグロース株投資やバリュー株投資がそのまま反映されるようなものではないということを申し添えておきます。

 

以上、グロース株投資とバリュー株投資の違いを比較してみました。