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個人型確定拠出年金(iDeCO)のおすすめ証券会社を徹底比較。iDeCoは手数料と商品で比較

2017年1月より利用可能な範囲も広がる個人型確定拠出年金。制度自体は節税メリットなどが強い制度ですが、正直言って利用できる証券会社といえばSBI証券だけという状況でした(他は手数料が高すぎる)。そんな状況に対して2016年9月にいよいよ、SBI証券のライバルともいえる楽天証券が個人型確定拠出年金への参加しました。

また、大手の証券会社も大和証券が手数料を無料化するなど業界全体においてiDeCoへの取り組みを強めています。

実際のところ、同じ運用をしたとして金融機関(証券会社)の違いだけで、iDeCoの運用結果が100万円以上の差がつく可能性もあります。

今回はそんなネット証券を中心とした個人型確定拠出年金(401k)について金融機関(証券会社)を徹底比較していきます。

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ネット証券の参入で手数料やサービスの競争を期待

まず、楽天証券が個人型確定拠出年金(401k)に参加するということは非常に大きなことだと思います。

401kに関してはネット証券最大手のSBI証券がすでに何年も前からサービスを提供していました。SBI証券の手数料自体は他の銀行と比べて決して高くはありませんが、ライバル関係にある大手ネット証券の楽天証券が参入することによって適切な競争が起こることは間違いないと思います。

実際に2017年5月には楽天証券と比較してやや割高感があったSBI証券が運営管理機関手数料の完全無料化を発表。楽天証券も同様に無料化しました。

 

401kを始めるにあたって金融機関比較のポイント

まず、個人型確定拠出年金(iDeCo)で金融機関を選ぶときのポイントはそもそもdこにあるのかを理解しましょう。大きくは「運用に係る手数料」と「運用商品のラインナップの二つです。

 

1)iDeCo運用に係る手数料

iDeCoの運用については下記の3つの手数料がかかります。内、(1)と(2)についてば固定なのでどの証券会社を選んでも同じです。

一方の(3)の部分は金融機関によって大きな差があります。仮に月間475円の差が20年も続けば11万円以上の差を生むことになります。

1)国民年金基金連合会への手数料(103円/月)
2)事務委託金融機関(信託銀行)への手数料(64円/月)
3)運営管理機関(証券会社)への手数料(0~450円/月)
合計:167円~617円

なるべくコストが安い証券会社を選びましょう。ちなみに、後でシミュレーションしますが、こうした手数料の差は一回一回は小さくても20年、30年と長期運用となるとその差の部分が複利効果によって差がついていき、最終的にはとんどもない差になってしまいます。

 

2)運用商品のラインナップ

確定拠出年金における主な運用商品は投資信託となります。この投資信託はどんなラインナップなのか?ローコストなファンドが用意されているのも重要です。

 

個人型確定拠出年金の証券会社・銀行比較

それではより具体的に金融機関を比較していきたいと思います。まずは前述のとおり個人型確定拠出年金の口座を開設する証券会社や銀行などのによる差は「管理運営機関による手数料」と取扱商品としましたので、まずはその手数料と取扱商品数を見ていきましょう。
なお取扱商品の()は元本保証商品の数です。

証券会社・銀行 運営管理機関手数料 取扱商品数
楽天証券 無料 27本(1本)
SBI証券 無料 64本(3本)
大和証券 無料 16本(1本)
野村證券 283円 19本(1本)
ゆうちょ銀行 370円 19本(8本)
三菱東京UFJ銀行 378円 24本(7本)
十八銀行 450円 7本(1本)

手数料で差があった楽天証券・SBI証券については差がなくなりました。大和証券もやや遅れて無料化に踏み切りましたね。

こうしたこともあり、野村證券やゆうちょ銀行などと比べて優位性はさらに高くなりました。

投信(ファンド)の扱いについてはSBI証券が強いですね。こちらは圧倒的です。大和証券は2017年4月にサービス内容をリニューアルしており、手数料面ではSBI証券と同様になっています。

一方で銀行系は手数料が総じて高めです。無料のSBI証券や大和証券と比較して十八銀行だと30年加入したとしたら運営管理機関手数料だけで162,000円もの差がつきます。実際にはこれ+利回りになるので、差はもっと大きくなります。

 

取扱商品の質にも差がある

また、もっと詳しく見ていくと少し恐ろしいことがわかります。

証券会社・銀行 商品タイプ ファンド名 信託報酬
楽天証券 日経225 たわらノーロード日経225 0.21%
SBI証券 日経225 DCニッセイ日経225 0.21%
大和証券 日経225 DCダイワ日本株式 0.27%
野村證券 日経225 日経225インデックスファンド 0.21%
ゆうちょ銀行 TOPIX TOPIXインデックスF 0.56%
三菱東京UFJ銀行 TOPIX 三菱UFJ トピックスオープンDC 0.70%
十八銀行 日経225 日経225ノーロードオープン 0.864%

上記は各社が扱っている国内株の標準投資対象として人気の高いTOPIXまたは日経225(日経平均株価)に連動するように作られているファンドです。

注目は「信託報酬」という部分です。信託報酬というのは投資信託の運用にかかる手数料で信託財産(ファンド運用資産)から自動的に引かれます。この信託報酬が高いほど運用リターンは小さくなります。

せっかく投資するなら信託報酬が安いファンドがおすすめです。

と見たとき証券会社と銀行との間では圧倒的な差がありますね。楽天証券のたわらノーロード日経225と十八銀行の日経225ノーロードオープンとでは同じ投資対象なのに手数料が4倍以上も違います

 

iDeCoの手数料と運用商品の差で運用結果にどれほどの違いが出るのか?

じゃあ、手数料と運用商品の差でどれくらい違いが出るのかを見てみましょう。

1)楽天証券
月額手数料:167円
運用商品:たわらノーロード日経225(信託報酬0.2106%)

2)十八銀行
月額手数料:617円
運用商品:日経225ノーロードオープン(信託報酬0.864%)

上記の金融商品で毎月2万円を積立運用、それを30年間継続したとしましょう。その場合の30年後の運用結果は以下のようになります

すごく計算面倒に思うかもしれませんが「エクセル関数を使って資産運用やローンの金利を計算する財務関数」で紹介したFV関数を使えば一発です。

楽天証券の30年後の資産:11,071,324円
十八銀行の30年後の資産:9,766,830円
運用収益の差:1,304,493円

運用リターンは変わらないという前提で、楽天証券のほうが手数料が安い分130万円も多く年金資産を作ることができるという結果になっています

ちなみに差の内訳は月額手数料の差が約100万円、投資信託のコスト(信託報酬)による差が約30万円くらいになります。どっちも全く馬鹿にできない数字ですよ。1か月単位で見たらそんなに大きな差じゃなくても複利で運用されることによってその差は格段に広がっていくわけです。

上記の金額差はあくまでも3%のリターンという前提です。実際の利回りは上記のように固定ではないため、上記よりも差が大きくなることもあれば小さくなることもあります。
ただし、手数料が高い十八銀行が手数料の安い楽天証券を上回るという可能性はありません。

 

iDeCoでおすすめの証券会社は3社に絞られる

以上の手数料や取扱商品(ファンド)などの条件を比較すると、個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めるのであれば証券会社、それも楽天証券かSBI証券のネット証券と2017年4月にサービス内容をリニューアルした大和証券が圧倒的に有利だということがわかるかと思います。

一方で、特に地銀系は地雷だと思います。

もしも、地銀に個人型確定拠出年金の口座を作ってしまったのであれば早々に移管(管理運営機関の切り替え)を行うことをお勧めいたします。

 

楽天証券とSBI証券と大和証券の詳細比較

それぞれの個人型確定拠出年金(iDeCo)のサービスをもう少し細かく掘り下げてみていきたいと思います。

楽天証券の401k SBI証券の401k 大和証券の401k
加入手数料
(移管手数料)
無料 無料 無料
運営管理機関手数料 無料 無料 無料
取扱投資信託 27本 64本 16本
取扱ファンドの種類 国内株式(5)
国際株式(5)
国内債券(2)
国際債券(4)
バランス型(4)
国内REIT(2)
国際REIT(1)
コモディティ型(1)
国内株式(14)
国際株式(13)
国内債券(2)
国際債券(8)
国内REIT(3)
国際REIT(3)
バランス型(16)
コモディティ型(2)
国内株式(2)
国際株式(6)
国内債券(1)
国際債券(1)
バランス型(3)
国内REIT(2)
国際REIT(1)

手数料(加入手数料+運営管理機関手数料)はいずれも無料です。

続いては、それぞれが提供しているアセットクラスごとの投資信託とそれぞれのコスト(信託報酬)を比較してみましょう。

 

アセットクラス 楽天証券 SBI証券 大和証券
国内株 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS
0.2052%
DCニッセイ日経225インデックスファンドA
0.2052%
DCダイワ日本株式インデックス
0.27%
外国株 たわらノーロード 先進国株式
0.243%
DCニッセイ外国株式インデックス
0.2268%
DCダイワ外国株式インデックス
0.27%
国内REIT 三井住友・DC日本リートインデックスファンド
0.2808%
DCニッセイJ-REITインデックスファンドA
0.27%
DC・ダイワJ-REITオープン
0.5940%
国内債券 たわらノーロード国内債券
0.162%
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド
0.1296%
DCダイワ日本債券インデックス
0.27%
海外REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド
0.3024%
DC外国リートインデックスファンド
0.3024%
DCダイワ・グローバルREITインデックスファンド
0.5724%

※各証券会社の扱いのインデックスファンドのうち、アセットクラスごとに比較しています。
厳密には楽天証券の「DC日本株式インデックスファンドS」はベンチマークがTOPIXでDC日経225インデックスファンドAやDCダイワ日本株式インデックスはベンチマークが日経平均株価といったような違いがあるものもありますが、あくまでもざっくりというところでご理解ください。

 

iDeCo(個人型確定拠出年金)で証券会社を比較するコツ

まずは以下の図を見てください。加入する人別の個人型確定拠出年金の掛金上限(年間)を示したものです。

nenkin2017

上記の表を見ていただくとわかりますが、2017年1月から加入可能になる公務員やサラリーマン(企業年金あり)の方は月々の積立金額があまり大きくありません。

そのため、月々数百円という単位の「定額」のコストがかかる状況は積立金額が少ない書記ほど負担率は高くなります。なので、特に積立初期こそ「運営管理機関手数料」にはこだわりたいところです。

楽天証券、SBI証券、大和証券ともこの定額コストの部分では全金融機関の中でも最安値(無料)となっていますので条件は同じです。

じゃあ、どこが選択の余地になるかというと、考えるべきところは「商品(取扱投資信託)」と「その他のサポート」というところですね。

 

1位:SBI証券のiDeCo 商品数も豊富でコストも安い

手数料面では楽天証券にやや負けている感じは否めませんでしたが、2017年5月19日以降は手数料を完全無料化しました。

取り扱っているファンドの種類ですがSBI証券はそれぞれのアセットクラス(国内株、海外株、債券などの種類)別のファンドではローコストなファンドがそろっています。

さらに、取扱ファンドの数は楽天証券よりもはるかに多い64本となっています。個人型確定拠出年金(iDeCo)はスイッチング(運用商品の切り替え)は手数料無料なので、相場の状況に応じて商品を切り替える選択肢は広いです。

そうしたことあって、SBI証券はすでに他社で個人型確定拠出年金をやっていて手数料の悪さから移管を考えている方や、会社を退職してこれまでの企業型確定拠出年金を運用していた分を個人型に切り替えたいという方にお勧めです。

SBI証券の401k公式ホームページはこちら

 

2位:大和証券のiDeCo 初心者向けのセミナー等が充実

大和証券についてはコスト面ではSBI証券や楽天証券と並びますが、運用可能な商品のところがやや弱いといえます。

大和証券のiDeCoの強みはやはり「支店(店舗)がある」ということでしょう。大和証券ではiDeCo関連のセミナーなどを支店で開催しているので、よく仕組みがわからない、質問したいことがあるという方に向いています。

支店でのiDeCoセミナーならその場で疑問に思ったことなどを質問できるのも大きなメリットといえそうです。

大和証券の401k公式ホームページはこちら

 

3位:楽天証券のiDeCo バランスファンドが充実

楽天証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)は基本的にはほぼSBI証券と同様の内容となっています。ただ、取り扱いのファンド数でいうと楽天証券はSBI証券よりやや劣る……という状況といえそうです。

ただし、それほど大きな差があるわけではないので、正直言うと「どちらでもいい」というのが結論になると思います。

楽天証券の強みといえば、iDeCoで買える投資信託のラインナップに個人的に一押しの「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」があることでしょうか。これは「世界の株と債券にバランス投資ができる積立投資信託 セゾン投信のグローバルバランスファンド」の記事でも紹介したように、リバランス不要のバランスファンドです。

税メリットなどでとりあえずiDeCoを始めるけど、投資信託の選び方とかはあまり考えたくないという方は、とりあえずこれ一本買っておくというだけで、それなりに高いレベルの投資ができるのが魅力です。

楽天証券の401k公式ホームページはこちら

 

以上、個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めるにあたってのおすすめの証券会社を比較してみました。

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