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IPOとは何か?IPO投資の仕組みと応募前に知っておきたいリスク

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riskIPO(新規上場株)に対する投資は当たれば(買えれば)、約8割以上の確率で値上がりし、値上がりする時も倍以上になることもあるということで投資家にとって非常に人気の高い商品となっています。

そのため、昨今のIPO人気はすさまじいものになっています。

さて、そんなIPOについてあなたはしっかりとその意味や特徴を理解できているでしょうか?簡単に儲かる投資方法……くらいに考えているかもしれません。

今回はそんなIPO投資について、そもそもIPOとはどのようなものなのか?また、IPO投資をするメリットだけでなく、デメリット(リスク)についても紹介していきます。

そもそもIPOとは何か?

IPO(Initial Public Offering)とは新規公開株、新規上場株などと呼ばれ“上場していない会社が上場すること”を意味します。

これまで証券取引所には上場していなかった企業が、IPOによって投資家が証券会社を通じて株を売買することができるるようになるわけです。

 

IPO投資とはどんな投資なのか?

よくIPOに応募する。という話を聞きますが、IPOに応募というのはいったいどのようなものなのでしょうか?

新規上場する会社の株は以下のように扱われます。

  1. 上場に向けて新株の発行や、既存大株主の株の売り出しを決める
  2. その株を証券会社(幹事証券)の引き受けてもらう
  3. 引き受けた証券会社が広く投資家に公募株を募る(抽選)
  4. 証券会社が公募株を当選した投資家に渡す
  5. 新規上場して株を市場(東証など)で売買できるようになる

IPO投資というのは上記の流れでいう(3)と(4)の部分になります。

企業が上場して証券取引所で売買できるようになる前に株を買うチャンスがあるわけです。この時の募集価格を「公募価格(こうぼかかく)」といいます。

IPOに応募した投資家の中から抽選などで選ばれた投資家に株が配分され、その後で株が市場で実際に売買されるようになるわけです。このとき市場で最初につく値段を「初値(はつね)」といいます。

実際の証券会社等で行う手続きや流れについては以下の記事で紹介しているので、こちらも併せてお読みください。

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なぜIPO投資が人気なのか?

簡単に楽して儲かるからです。

最近ではIPO銘柄の「初値>公募価格」というケースが多く、2015年は86%、2016年は80%のIPO銘柄で初値が公募価格を上回っています。8割超の確率で儲かるというのはかなりの勝率ですね。さらに、勝率だけでなく収益性も高いです。

以下はここ直近の勝率と最高リターンを示したものです。勝率は「初値≧公募価格」となった案件で、最高リターンは初値で売却したときの収益率です。

2017年の勝率:89.4% 最高リターン:+518%
2016年の勝率:80.7% 最高リターン:+473%
2015年の勝率:86.6% 最高リターン:+529%
2014年の勝率:78.3% 最高リターン:+563%
2013年の勝率:93.3% 最高リターン:+556%
2012年の勝率:78.0% 最高リターン:+313%

ちなみに最高リターンだけだと、たまたまでしょ?と思われる方もいるかもしれませんので、2017年のIPOのその他実績もまとめます。

  • 平均騰落率:+107.6%
  • 騰落率中央値:+87.2%
  • 最低騰落率:-6.0%

平均でだいたい倍になる上、負けたとき(公募割れしたとき)でも6%しか下がっていないということになります。これを見るとローリスクハイリターン運用であるという事がわかります。

まさに楽して儲かるIPOですね。

 

IPO投資にリスクやデメリットはないのか?

そんな人気のIPO投資ですがリスクやデメリットといえる部分はないのでしょうか?そんなことはありません。もちろん、メリットだけなくデメリットもありますよ。このあたり、しっかりと理解しておきましょう。

 

公募割れのリスクもある

まずは公募割れのリスク。公募割れというのは「初値<公募価格」となるケースです。要するにIPOに申込をした人が損をするというケースですね。

2015年、2016年は8割以上が勝ったとはいっても2割弱の銘柄は公募割れしてしまうわけです。

もっとも、こうした情報はIPO関連サイトなどで、情報がでているのでなんとなく避けることはできます。

 

不人気銘柄は避ける

IPOでもあまり注目されていない銘柄は避けるというのが一つです。たとえばYahooファイナンスなどでもIPOについて「注目度」という形で投資家の注目の高さを指標として表示しています。そうしたもので注目度が低い銘柄は避けるというのが一つのリスク対策となるかもしれません。

他にもIPO時に放出される株数が多い銘柄、業務内容が地味な会社などは比較的不人気となり易いです。また、VC(ベンチャーキャピタル)や大株主のロックアップ(既存株主の売却制限)が無い銘柄なども危険です。

逆をいえば、放出される株数が少なく、最先端の事業をしていて、大株主にロックアップがかかっているような銘柄は人気化しやすい傾向があります。

 

初値売りでリスクを減らす

IPO投資が「特別」なのは上場して初値がつく瞬間までです。そのあとは普通の株式と同じです。IPOに当選した時は、初値売り(最初に上場して値がつくタイミングで売る)という形を取っておくのも一つです。

もちろん、初値が付いたあとにも上昇し続けるような銘柄もありますが、急激に値をおとすようなケースもあります。
あなたがその会社(IPO銘柄)についての将来性まで含めて買っているのであれば長期保有もいいですが、単にIPOだからという理由で買ったのであれば、個人的には初値売りがお勧めです。

ちなみに、最近では「上場ゴール」という言葉も聞かれます。これは意図的であるかないかは別として上場すること自体が目的になっているような事業計画を組んでおり、上場後は業績も株価もパッとしない会社のことを指します。どことは言いませんが、2015年は上場ゴールのような会社も多かったです……。

 

そもそも当たらない(当選しない)

楽して儲かるならみんなやりますよね?

そうです。みんなやっているんです。IPOは儲かるというイメージが定着したおかげ(せい)で、IPO銘柄へ応募する人が劇的に増えています。そのため、当選確率は相当下がっています。

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などの記事でも当選しやすい証券会社を紹介していますが、一年すべてのIPOの抽選に応募しても外れるということも往々にしてあるはずです。

 

でも、応募するのはタダなんだしいいんじゃない??

IPOへの応募は当然ですが無料です。外れたら外れただけで終わりです。それなら当たる当たらないは別としてとにかく応募し続ければいいんじゃないの?というのは確かに正論です。

たとえば、ネット証券大手のSBI証券などはIPO抽選に外れるたびに当選確率がアップしていくような仕組みもありますので当たるまで応募し続けるというのも正解です。

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一方で、IPOに応募する際には応募に際して、買付相当額を入金しておく必要がるケースもあります。場合によっては応募した時点で資金が拘束されるケースもあります(落選したら解除)。

投資資金が潤沢な方はよいですが、限られた資金で投資(資産運用)をしているのであれば、手間もかかりますし、何よりもIPO投資ではなく、普通の株に投資していれば得られる収益(運用益)が得られないという機会損失もあります。

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IPO投資をするなら賢くお得にやっていこう

 

少し否定的なことも書いていますが、個人的にはIPO投資はお得だと思いますし、私自身も大抵のIPOには応募しています。当選しにくい、当たらないと書いていますが、全く当たらないというわけではなく、私でも数件はIPOに当選しています。

IPOの引受件数が多いところ」「主幹事件数が多いところを利用する」「抽選回数を増やす」という3つが重要です。2018年現在だと「SBI証券」「SMBC日興証券」「マネックス証券」「auカブコム証券」の4社を中心にすべての案件に申込をするといったところでしょうか。

 

以上、IPO投資の基本についてまとめてみました。