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プロテクトライン(元本防衛型)投資信託のメリット、デメリット

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三井住友銀行は2017年7月から公募型の投資信託の一つとしてプロテクトライン型(元本防衛型)の投資信託を販売します。

販売される投資信託はSMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)で、投資信託の時価(基準価額)が一定以下に下がってしまっても、投資家がそれ以上の損失を受けないように一定の範囲で元本が保証される投資信託となります。

販売手数料は無料、信託報酬(+保証料)は年率1.333%(税別)となっています。

今回はプロテクトライン付きの投資信託の特徴やメリット、デメリットについてまとめていきます。

元本防衛型の投資信託のしくみ

SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)は、投資信託の元本(基準価額)について一定のプロテクトライン(防衛基準)を設けている投資信託です。

設定時基準価額:10,000円
プロテクトライン:9,000円

設定当初は上記のように設定されており、投資信託の価格が9000円より下がったとしても投資家には9000円の元本分が保証されます。

さらに、このプロテクトラインは基準価額が増加すると引き上げられます。たとえば10,600円を超えた場合、プロテクトラインも10,000円に上方修正されます。それ以降は基準価額が11,111円を超えると、以降は日々の基準価額の最高の90%がプロテクトラインに設定されます。

仮に12,000円にまで上昇したときのプロテクトラインは12,000円×90%=10,800円となるわけです。

イメージは下記の画像用になります。

(出所:アムンディ プロテクトシリーズ公式ホームページ)

 

プロテクトライン付きのファンドのメリット、デメリット

では、実際にこうしたプロテクトライン付きの投資信託を買うメリット、デメリットはどのようなことがあるのでしょうか?メリットとしては、大暴落時に大きなリスクを負うことがないことが挙げられます。

一方のデメリットとしては、プロテクトライン付きといっても単純に投資をやめる(売る)のと大差ないということが挙げられます。

 

大暴落時に大きなリスクを負うことがない

リーマンショックのような大きな経済的変動があった場合、相場は大きくクラッシュすることがあります。そういうタイミングだと、大きく基準価額(時価)が下落して想定以上の損失を生むことがあります。

そうしたときにプロテクトライン付きの投資信託であれば、一定以下には下がらないようになっているので、相場が大暴落したようなタイミングでもプロテクトライン以上の損失を負うことはありません。

ただし、メリットしてはこの「大暴落」が行った場合のみです。徐々に株価が下落するような場面ではさほどメリットがあるわけではありません。

 

ノーリスクのファンドではない

元本防衛型のファンドとは言っても、「SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)」は新規申し込み(2017年7月3日(月)から 2017年7月27日(木)までが募集期間)の場合、1万円に対して最大10%(9000円)までは保証されませんので、最大で10%程度の損失を被るリスクがあります。

ただし、10600円を一瞬でも上回ればプロテクトラインが10000円に引き上げられますので、ここからは基本的には損をしない運用に切り替わります。

 

徐々に株価が下がるだけなら投資をやめる(売る)のと大差ない

このプロテクトラインというのは、基準価額が一定以下になった時に保証会社(クレディ・アグリコル・エス・エー(保証銀行))がそれを負担するという契約になっています。

たとえば、運用を開始したとして10000円の基準価額が徐々に下がり、9000円にタッチしたとします。この場合、プロテクトラインが発動して、9000円での元本が保証されます。

ただ、このファンドはこの時点で運用を止めてしまいます。そのため、いったんは8800円まで下落したものの、その後10000円に戻すというような動きをした場合でも、9000円を割り込んだ時点で繰り上げ償還されます。

そのため投資家にとって保証されるのは、そのSMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)が9000円(プロテクトライン)を下回ってから、運用をやめるまでに下落した幅だけということになります。

前述のように「大暴落」があればその幅も大きくなると思いますが、通常の相場で割り込むような場合、保証される範囲は極めて限定的といえそうです。

 

保証に必要はコストは当然投資家が負担する

このSMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)については信託報酬とは別に、このプロテクトラインを維持するための保証料が必要となり、こちらは基準価額から差し引かれることになります。

当然投資家負担ということになります。

 

この新型ファンドに投資をする価値はある?

おすすめできる人は以下のような人でしょう。

  • 投資には興味があるけど大暴落が心配
  • 損切(ロスカット)を自分でする勇気がない人

大暴落のところはメリットのところで説明した通りですが、ロスカットが自分ではできない人にも向いているファンドです。

結局のところこの「SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(愛称:あんしんスイッチ)」は大暴落時を除けば自動ロスカット機能が付いたファンドということになります。

個人的にはパスですかね……。

投資をしたい方は販売会社は三井住友銀行のみとなりますので、こちらに口座を開設する必要があります。

 

以上、プロテクトライン(元本防衛型)投資信託のメリット、デメリットについてまとめてみました。

ABOUT ME
ふかちゃん
マネーライフハックの編集長 兼 管理人です。節約やマネー術などについての情報発信を2004年から続けています。
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