NTTドコモが自社ユーザー向けに2015年9月25日からサービスを開始したのが「機種変更応援プログラム」です。これは通常2年間の携帯電話・スマートフォンの割賦支払終了を待たずに機種変更が可能なプログラムです。
月額300円の有料プログラムですが、この機種変更応援プログラムは、機種変更をするときなどにドコモショップではほぼ100%おすすめされる内容となっています。今回はそんな機種変更応援プログラムに加入するべき、するべきでないのか?メリット、デメリットなどをまとめていきます。
機種変更応援プログラムの内容
携帯電話の機種変更時に月額300円をしはらうことで、所定の期間経過後に機種変更をすることで買い替え機種の代金が最大で27000円ポイント還元されるというプログラムとなっています。なお、還元されるのはdポイントというドコモの共通ポイントです。
なお、期間はiPhoneと非iPhoneとで変わるようです。iPhoneの期間が短いのはやはりiPhoneの新機種搭乗のタイミングに合わせてということなのでしょうか……。
たとえば、iPhoneの場合、300円×13ヶ月=3900円を支払えば、最大で27,000円が還元されるという仕組みになっています。
2年の割賦購入でiPhoneを購入した場合は13ヶ月目で機種変更した場合には、残りの支払いをする必要がありますが、こうした機種代金還元によって経済的負担を減らせるというわけです。
常に最新機種が欲しい人にはお得なプログラム?
まずはこの機種変更応援プログラムがお得なのか、それとも損なのかを見ていきたいと思います。
1)短期間での機種変更がお得になる。
たとえばiPhoneのようにほぼ1年周期で新型がでる場合は、1年ごとに買い替えたいという方も多いかもしれません。3000円×13ヶ月で3900円のコストで最大27000円分の最新機種代金が安くなるというのはメリットに見えますね。
ちなみに機種変更応援プログラムによる管弦楽は最低9000円、最大27000円です。支払うプログラム料金は最低3900円、最大7200円ということなので最大と最低でも特ができる計算になりますね
2)使わなった場合でも払った分はdポイントで戻ってくる
また、プログラムを利用しなかった場合でも、次回の機種変更時に同じように機種変更応援プログラムに加入すれば7200円分のポイントがバックされる計算になっています。
たとえば、最初に購入して機種変更応援プログラムに入ったが、2年以内にほしい機種がなくて機種変更しなかった。その後3年目に機種変更をしたとします。このとき3年目の機種変更時に再び機種変更応援プログラムにはいれば7200円分のポイントが戻ってきます。
つまり、ドコモを使い続ける限りは基本的に損をしないようになっているわけです。
機種変更応援プログラムのデメリット
なるほど、確かによさそうだと私も思いました。そして機種変更をするときに危うく入りかけましたが、調べてみたらやっぱり罠がありました……。
1)下取りはしてもらえない
この機種変更応援プログラムを利用すると下取りはしてもらえません。たとえば、前回のiPhone6sが発売されたのは2015年の9月25日です。そこでiPhone6sを購入して今回この応援プログラムを利用してiPhone7を購入したとしましょう。
機種変更応援プログラムによる還元額:27,000円(支払済み3,900円)
下取りプログラムによる下取り額:27,000円
つまり、iPhone6sから下取り応援プログラムを使ってiPhone7を購入しようと思った人は、無駄にプログラム代金の3900円を払ったってことになるんでしょうか……。
iPhone以外の機種の場合は価値があるという反論もあるかもしれませんが、ドコモのスマートフォンはMVNO(格安スマホ)などでも人気があるのでドコモの下取りキャンペーンを使わなくても、ヤフオクやメルカリなどで売ることだってできます……。
最初は「下取り」+「応援プログラム」だと思っていたのですが、併用はできません。
2)支払ったプログラム料を無駄にしたくないなら他社乗り換えができない
また、機種変更応援プログラムを一度利用し始めると、次回も「機種変更応援プログラム」を利用しないと支払った分がポイントバックされません。ということは、永遠にドコモに入り続けるというのが前提となってしまうわけです。
他社に乗り換えをするという場合は7200円を捨てる覚悟が必要になります。
3)破損してたら利用できない
機種変更応援プログラムを利用するにはスマホが「正常な状態」出である必要があります。「故障、水濡れ、著しい外観破損、画面割れがないこと」と書かれており、こうした条件に該当する場合は利用できません。
入る必要はない
結論ですが、入る必要はないように思います。
一度入ってしまうことで機種変更応援プログラムによって自分の行動が自縄自縛されてしまい、他の選択肢を小さくしてしまいます。せめて、機種変更する人が確実にお得になるように設定してもらわないと話にならないと思います。
加入期間は最長24ヶ月ですが、月数が経過するほど、ドコモをやめたときのマイナスが大きくなります。解約するなら早めがいいです。
機種変更応援プログラムの解約方法
機種変更応援プログラムに入ったけど、やっぱりやめたいという方はマイドコモの契約者情報のところから解約可能です。ただし、もう1年以上加入しているという人は慌てて解約しないほうがいいかもしれません。
次回の契約はドコモでもいいと思っているのであれば、次回契約をドコモにして機種変更をして、再度「機種変更応援プログラム」に入ります。そして7200ポイントの還元を受けたら、機種変更応援プログラムを解約しましょう。
そうすれば実質的な負担は新たな機種変更応援プログラムに加入している期間分(最低300円)で済みます。
ただ、次回の契約はもうドコモにはしないと決めているなら、今すぐに解約しましょう。
こうしたミスや不注意、あるいは勘違いなどを起こしやすい契約はとくに通信系に多いです。こうした問題については「無知や不注意を収益源とするビジネスモデル。引っかからない賢い消費者になる方法」でも紹介しましたが、一見気づきにくいです。
総務省もあまり効果のない実質ゼロ円販売の禁止とかじゃなくて、わかりにくい料金システムの統一表示の義務づけとかそっちのほうを頑張ってくれればいいのにと思いました。
以上、ドコモの機種変更応援プログラムのメリット、デメリットについてまとめてみました。
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