ほぼ確実に上がる株ってありますよね。たとえばTOBであったり株式交換などで買収価格が決まっているようなケースです。こういう場合、株価はその買収価格にほぼ収束していきます。
現在の価格と買収価格との間に大きな差があるような場合には数日間ストップ高が続くようなケースがあります。この間にこの株を手にすることができれば、ほぼノーリスクで儲けることができるわけです。
今回はこうしたお宝株を購入するための方法について考えていきたいと思います。比例配分のルールを知り、活用することでストップ高比例配分株ゲットの確率をアップさせましょう。
ほぼ確実に値上がりが期待できる株
ほぼ、確実に値上がりが期待できる株が時々あります。TOB(株式公開買い付け)が行われるようなケースですね。現在の株価が480円だとして、その会社の株を全株700円でTOBするとある会社が発表するとします。すると、その株の株価はTOB価格である800円にまで収束する動きをします。
一方で、日本の場合、株価には値幅制限というものがあります。ストップ高、ストップ安とも言われるもので、1日の値動きに制限があるのです。
先ほどの事例だとすると、以下のような値動きとなります。
- 当日:480円
- 翌日:560円(値幅制限80円)
- 翌々日:660円(値幅制限100円)
- 翌々翌日:700円(TOB価格に到達)
この場合、発表の翌日、または翌々日はストップ高(値幅制限いっぱい)まで上昇することがほぼ確実です。
※ストップ高張り付き=確実に翌日上昇というお話はありません。イナゴ投資家が飛びついて値段が上がったけど、期待外れのプレスリリース発表などで翌日一転ストップ安というケースもあるわけなので、「なぜ上昇しているのか?」の理由をしっかりと確認するようにしましょう。
こうした状況でも売りに出る株がある
実際のところ、前述のような状況であっても、翌日や翌々日の株価水準で、少量ではありますが売り物はでます。この理由はあまりよくわかりません。
信用取引の決済期限という説や、どうしても売ってお金(現金)にしなければならない人が売っている説などがありますが、こした売り物があるという事は、買い注文を出せば購入できる可能性があるということになります。
圧倒的に買い注文が多い時の売り玉の処理方法
基本的に特別気配のまま、当日の引けを迎えた場合、買い注文と売り注文が一致しませんので、全部の注文は成立しません。ただ、ストップ高の水準で出ている売り注文については“比例配分”という形で買い注文を出している投資家に対して配分されます。
確実に明日も上昇するというのであれば、ストップ高の比例配分に当選することを目的に買い注文を出すというのは有効な戦略となります。
ストップ高銘柄の比例分配ルール
さて、特別気配(買い気配)における株式の成約はどのように行われるのかをまずは説明します。
ストップ高の銘柄で買い注文だけでなく、売り注文が出されている場合「比例配分」というものが行われます。これは、抽選で買い注文を出している投資家に売りに出されている分を割り当てるというものです。
この比例配分のルールを知ることでよりこうした銘柄の当選確率をアップさせることができます。
①証券会社ごとに割り当てが行われる
まず、当該株式に対して注文を出している全証券会社に最低でも1単位ずつの割り当てが行える場合に比例分配が実施されます。なお、ルールは東証銘柄のケースで解説します。証券取引所によって多少ルールが異なります。
- 証券会社が出している注文数量が多い順にならべて1単位ずつ株を割り当てていきます(最高5単位まで)。
- (1)の分を除いた残りの売り注文は、各証券会社の残りの注文数量に「按分比率(買い注文と売り注文の比率)」をかけた数量を配分していきます。
この部分は私たち投資家には関係がない感じです。あくまでもいろいろな証券会社に配分されるよという意味になります。
②証券会社が割り当てられた株を配分する
上記のルールによって各証券会社に配分されう比例配分株の株数が決まります。
その結果、この株を証券会社はそれぞれのルールで投資家に対して配分していきます。この配分ルールは証券会社が独自に定めています。
注文数量に応じて配分するケースや注文時間に応じて配分するケース、一律で配分するケースなど様々です。
下記は代表的な証券会社の比例配分ルールをまとめたものです。
非公開としている証券会社も多いですが、おおむねこんな感じになっています。
比例配分当選の確率をアップさせる方法
それでは、具体的に比例配分による当選確率をアップさせる方法をまとめていきます。大きく「マイナーな証券会社にできるだけたくさん口座を持って買い注文を出すこと」と「注文の出し方は各社の特徴をもって変更する」という2点が挙げられます。
できる限り多くの証券会社に口座を持つ(マイナーほど良い)
比例配分のルールに、最低限注文を出している証券会社い1単位ずつの割り当てが行われます。マイナーな証券会社ではその株の買い注文が出ている数も少ないと推測できますので、マイナーな証券会社を通じて出された買い注文は売買成立しやすくなります。
また、各証券1単位ずつですので、複数の証券会社から買い注文を出しておけばそれだけ抽選のチャンスも増えるというものです。
証券会社の比例配分ルールに応じて注文の出し方を変える
ルール2で説明したとおり各証券会社に配分された株の割り当て方法は会社によって異なります。
たとえば、GMOクリック証券や松井証券の場合は注文数量が第1ですので少額の注文では約定するのはほぼ不可能といえますが、逆にたくさんの余力をもって大きい買い注文を出せば当選する可能性はアップします。
数千万円単位とかで成行買いで注文だせば買える可能性が高まるわけです。
一方でauカブコム証券の場合は抽選としての意味合いが強いので最低1単位以上の買い注文を出しておけば当たる可能性があります。注文数量の影響は小さいです。
発注時刻が優先されるようなSBI証券では早い段階で注文を出さないとダメ。引け直前で注文を出してもまず、比例配分を受け取れません。
そのため、比例ルールが明確な証券会社ごとにそれぞれ適切な注文ルールつくって、比例配分狙いの買い注文を分けて出すようにします。
いずれにしてもたくさんの証券会社に口座を持っておくことが肝要といえるわけです。「証券会社比較ランキング」なども参考にいくつか口座を持っておいて注文をだせる環境を作っておくとよいですね。
個人的にはこうしたストップ高比例配分に並ぶというのは宝くじ的な要素も大きいと思っています。同じように抽選で株が買えるIPOと同じように考えています。
私自身もIPOの当選確率を上げるために複数の証券会社に口座を持っています。おすすめは「IPO狙いで証券会社を選ぶポイント」で紹介しています。IPO用にそれぞれの証券会社に資金を入れているので、ストップ高比例配分になりそうなの時もこれらの証券会社を通じて注文を出すようにしています。
確実性が高いストップ高チャンスなら、auカブコム証券で100株の成行注文だしておく
まず、そうした確実な情報に気づいたら、まずは急ぎ発注時刻がベースとなるSBI証券で1単元(100株)の注文を出しておきましょう。
一方で、気づくのが遅くなってしまったような場合はSBI証券でたとえ並んだとしても確実に無理です。なので、とりあえずチャンスに並ぶのであればauカブコム証券といったストップ高比例配分銘柄を「抽選」で扱ってくれる証券会社で1単元分を買い注文を出しておくべきなのでしょう。
当選確率は低いかもしれませんが、チャンスを活かすなら抽選に並ぶべきでしょう。
ちなみに、TOB等で価格が出ていて確実な場合を除き、下手に思惑だけで突き進むと痛い目を見るケースもあるかもしれないので、安直に飛びつくのは注意した方がいいかもですね。
以上、ストップ高比例配分の株を手に入れる可能性を上げる方法を紹介しました。
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