マイナンバー制度のスタートにより証券会社や銀行の投資信託口座は口座開設において2016年1月からマイナンバーの通知が必須となっています。
また、2015年12月以前に口座を開設した人(すでに証券会社に口座をお持ちの方でマイナンバー未登録の方)は2018年12月末まで(2021年12月末までに延長されました)に提出することが必要というようになっています。
この証券会社へのマイナンバーの通知はなぜ必要なのでしょうか?また、通知しなかったらどうなるのでしょうか?各社の対応状況から証券会社とマイナンバーについて調査しました。
2016年1月以降は口座開設にマイナンバーの通知が必須
すでに2016年1月1日以降に新規口座開設をする場合にはマイナンバーの通知が必須になっています。なので口座開設の際に以下の書類のいずれかが必要になります。
- マイナンバーカード(写真付き)
- 免許証等の本人確認書類のコピー(写真)+個人番号通知カードのコピー(写真)
なお、銀行の口座開設の場合でも「投資信託」「債券」などの投資をする場合には証券会社同様にマイナンバーの通知が必須となります。
すでに口座を持っている人も2021年12月までに届け出が必要
ちなみに、2015年12月末までに口座開設の手続きをした人に関してはマイナンバーの登録をすぐに行う必要はありませんが、2018年12月までには登録が必要と定められました。
ところが、ふたを開けてみるとマイナンバーの告知状況が低く、2018年6月末時点でのマイナンバー取得率は47.7%でした。
結果として、金融庁が求める形で期限は2021年末までと、2018年12月末から、さらに3年間延長されました。
ちなみに、住所の変更などの手続きをする際にはすでに口座を持っている人もマイナンバーが必要となります。
期限までにマイナンバーを提出しないとどうなる?
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券のホームページ等で確認しましたが、それまでにマイナンバーを登録しなかった場合の対応は未定とされています。
ただし、SBI証券のQ&Aには、「マイナンバーがご提示いただけない場合、お取引が停止となる可能性もございます」とあるようにその口座が利用できなくなる恐れがあるかもしれません。
ほふりを通じたマイナンバー提供がスタート
遅々として進まないことに業を煮やしたのか、令和元年の税制改正により、2020年4月1日から2021年12月31日までの間、証券会社はマイナンバー未提供のお客様を対象に、株式会社証券保管振替機構(以下、「ほふり」)を通じてマイナンバーの提供を受けることができる措置が法令で定められました。
これによって他社(他の証券会社)でマイナンバーを登録している人はこれを通じて既存の証券会社でもマイナンバーが登録されるようになります。SBI証券などはこれで対応してきました。
そもそもなんでマイナンバーが必要なの?
マイナンバーの基本については「最低限知っておきたいマイナンバー制度の基本」でも記事にしていますが、社会保障や税の分野で利用されます。
証券会社においては特定口座における株の売買による損益や配当金や分配金などの課税対象となる取引を行っており、書類を税務署にも提出してます。
マイナンバーはこうした法律で義務付けられている各種の支払調書等を交付するために利用されます。
マイナンバーで脱税はばれるのか?(申告していない人は要注意)
証券会社での株取引や投資信託、FXや先物取引などの投資で利益を上げていながら、確定申告をせずに過ごしているという人にとって、マイナンバーの導入で脱税がばれる可能性が極めて高くなるといえるでしょう。
なぜかというと、証券会社から提出された調書と確定申告の申告書のマイナンバーを照合すれば、利益が出ているはずなのに申告されていない番号が紐づけ可能だからです。
複数の証券会社やFX会社などで取引していてもマイナンバーが同じなら名寄せも簡単に行えます。
脱税の時効は5年(悪質なら7年)なので過去の分も追及される可能性があります。
一方で証券会社で「特定口座(源泉徴収あり)」を選択してきた方や申告分離課税を利用していたとしてもしっかりと申告をしてきた方にとっては影響を与えることはないでしょう。
まとめ
証券会社へのマイナンバーの通知は以下のようになっています。
- 新規口座開設:2016年1月1日以降は必須
- 既存の取引証券会社:2021年12月末までに何らかの形で登録が必要
登録しないとどうなる?
→売買注文などができなくなるといったような制限が加えられる可能性があるが、罰則はない。
なお、銀行口座のマイナンバー紐づけ(付番)については2018年1月より登録(任意)で2021年より義務化が予定されております。
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以上、証券会社へのマイナンバー登録・通知の義務化。通知しないとどうなる?というお話でした。
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