銀行に口座をせっかく作るなら大手の銀行がいいと考える方も多いでしょう。その代表格となるのが「三菱UFJ銀行」、「みずほ銀行」、「三井住友銀行」といったいわゆるメガバンクです。少し規模は小さいですが「りそな銀行」、また厳密にはメガバンクではありませんが、ゆうちょ銀行も規模的にはメガバンクに近い金融機関といえます。

今回はそんなメガバンクの銀行口座開設を検討している方向けに役立つ情報をまとめていきます。メガバンク利用のメリット、デメリットの他、2026年最新の金利動向を踏まえた選び方や、実際に利用される方のタイプ別(新入社員向け、海外居住者向け、学生向けなど)のおすすめ金融機関を紹介していきます。

メガバンクに口座開設をするメリット

まずはメガバンクに口座開設をするメリットからまとめていきたいと思います。

  • 店舗やATMの件数が多い
  • 一定条件でコンビニATMが無料になるなど低コストな面もある
  • 三井住友銀行「Olive」など新しい総合金融サービスが充実している
  • 海外居住者向けサービスはやっぱり強い
  • 災害等の緊急時にもお金をおろせる

概ね上記のような点が挙げられます。詳しく中身を見ていきましょう。

店舗やATMの件数が多い

メガバンクは日本全国に展開をしています。なので、都市圏はもちろんですが、全国の主要な都市には支店やATMがあるため、全国各地を飛び回るような方にとっては都合がよいと思います。

出張が多い方、転勤が多い方などはメガバンクの方がメリットが大きいといえるでしょう。

  • ゆうちょ銀行:全国24000の窓口、29800のATMネットワーク
  • 三菱UFJ銀行:国内約750支店、全国約8000台のATM
  • 三井住友銀行:国内約444支店(出張所除く)、全国約6000台のATM
  • みずほ銀行:国内約464ネットワーク、全国約5600台のATM
  • りそな銀行:国内約325支店、店舗外ATM約568か所

※各銀行の公式ホームページ等の公表情報を元に作成

ただし、全体の潮流としてIT化、フィンテックの活用などを通じてメガバンクについてもATMの台数削減や店舗の統廃合に取り組んでいる傾向にあります。

実はコンビニATMが無料でできるなど低コストな面もある

メガバンクというと手数料が高いというイメージがあるかもしれません。

それは否定はしませんが、一定以上の預金残高やサービスの利用があれば手数料を無料化できるような優遇プログラムを各メガバンクは用意しています。

三菱UFJ銀行
(メインバンクプラス)
ホワイト、シルバー、プラチナの3段階のステージがあり、ステージがアップするとATM手数料や提携コンビニ手数料が無料化されます。プラチナだと他行振込手数料も一定回数無料になります。
三井住友銀行
(Olive / SMBCポイントパック)
従来のSMBCポイントパックに加え、現在は銀行・決済・証券が一体となった「Olive(オリーブ)」が主流です。Oliveアカウントを開結すると、基本特典として定額自動送金の手数料無料や、選べる特典によるコンビニATM手数料無料などの強力な優遇が受けられます。
みずほ銀行
(みずほマイレージクラブ)
お取引状況に応じた特典があります。みずほ銀行ATMの時間外手数料の無料化、イーネット(コンビニATM)の利用手数料無料化、他行宛振込手数料の無料等の優遇が用意されています。
りそな銀行
(りそなクラブ)
ステータスポイントに応じて、ATM手数料、コンビニATM手数料、他行宛振込手数料などの優遇があります。

いずれも預金残高などが一定金額を超える、または給与振込の指定等でATM手数料などが優遇(無料化)されます。おおむね10万円~30万円以上の預金が最低ラインとなることが多いため、これ以下の預金しかしない前提だと手数料の負担が大きくなる可能性があります。

海外居住者向けサービスはやっぱり強い

海外赴任などで海外居住者となる場合については、メガバンクが有力な選択肢となります。後述しますが、多くの銀行(特にネット銀行)は海外居住者(国内非居住者)になると口座の解約が必要となったり、利用が大幅に制限されます。

ところがメガバンクについては国際的な業務も担っているため、事前の申し込みにより海外居住者向けにも継続して銀行サービスを提供しています。

災害等の緊急時にもお金をおろせる(店舗のある強み)

メガバンクに限らず、有人店舗(支店)がある銀行のメリットといえるのが災害時などの緊急時の対応です。

災害で通帳、カード、印鑑が紛失してしまったような非常時であっても、本人確認ができれば少額の引出が可能な救済措置が取られることがあります。こうした窓口での柔軟な対応は、実店舗を持たないネット銀行だと難しい部分です。

メガバンクで口座開設をするデメリット

続いてはメガバンクに口座を作るデメリットを紹介します。

  • 地方には支店やATMが少ない
  • ネット銀行の特定口座と比較すると金利が見劣りする場合がある

地方には支店やATMが少ない

支店やATM数が多いと書きましたが、ゆうちょ銀行を除くメガバンクの場合、支店やATMは都市圏に集中しています。

  • 東京近郊
  • 大阪近郊
  • 名古屋近郊
  • 地方の政令指定都市

といった都市圏であれば非常に便利ですが、それ以外の地方都市や郊外になると店舗数は決して多くありません。

金利は上昇傾向にあるが、ネット銀行特化型には及ばない

かつて「メガバンクの普通預金金利はほぼゼロ(0.001%)」という時代が長く続きましたが、2024年〜2025年の日銀の金融政策正常化(利上げ)を受け、状況は大きく変わりました。

2026年2月現在、メガバンク各行の普通預金金利は0.30%まで引き上げられており、定期預金(1年)についても0.40%と、以前に比べればしっかりと利息がつくようになっています。

しかし、貯金用の銀行として「金利」を最優先に考えるのであれば、条件付きでさらに高金利を提供するネット銀行の方が依然として魅力的です。

  • あおぞら銀行 BANKブランチ:0.75%(残高100万円以下の普通預金)
  • GMOあおぞらネット銀行:0.60%(ハビト支店等の特定口座)

このように、一部のネット銀行ではメガバンクのさらに2倍以上の金利が提供されているため、貯蓄額が大きい方は使い分けを検討すべきです。

おすすめのメガバンクの銀行口座をタイプ別に紹介

続いては各メガバンク毎の特徴から、実際に銀行を利用するユーザー別におすすめの銀行を比較、紹介していきます。まずは2026年現在の最新金利・スペックをご覧ください。

三菱UFJ銀行 三井住友銀行 みずほ銀行 りそな銀行 ゆうちょ銀行
普通預金金利 0.30% 0.30% 0.30% 0.30% 0.30%
定期預金金利
(1年)
0.40% 0.40% 0.40% 0.40% 0.40%
振込手数料
(他行宛)
275-440円 220-440円 220-440円 440円 220-440円
ATM手数料 無料-220円 無料-220円 無料-220円 無料-220円 無料

※金利は2026年2月時点。手数料は優遇プログラム適用前の基本料金です。

こうしてみると、基本的なスペックや金利水準は各メガバンクで横並びとなっています。

各メガバンクの特徴を簡単に紹介

一般にメガバンクという場合、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行が「3メガ」と呼ばれます。全国展開する都市銀行に区分されるりそな銀行は、3メガバンクと比較するとやや規模が小さいです。

三菱UFJ銀行 3大メガバンクの筆頭格。2006年に東京三菱銀行とUFJ銀行が合併し、三菱東京UFJ銀行に。その後、2018年に現在の三菱UFJ銀行へと変更されました。国内預金残高は1位で、国際取引にも強いという特徴があります。
三井住友銀行 さくら銀行と住友銀行が合併して誕生した銀行。首都圏だけでなく、大阪にも強い地盤を持ちます。近年は「Olive(オリーブ)」という総合金融サービスが若年層を中心に大ヒットしています。
みずほ銀行 第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の統合によって誕生し、2002年4月に業務を開始したメガバンク。前身の関係から、メガバンクの中で唯一全国47都道府県すべてに支店を持ちます。
りそな銀行 上記3メガバンクと比較するとやや規模は小さめ。一方で多くをリテール(個人)や中小企業向けサービスが占めていることから、より生活に密着した都市銀行といえます。
ゆうちょ銀行 前身の「郵便貯金」が民営化に伴い誕生した銀行。郵便局という全国ネットワークを持つのが大きな特徴で、拠点数でいえば三大メガバンクをしのぎます。一方でローンなどのサービスは直接提供していません。

学生・新入社員におすすめは、三井住友銀行とみずほ銀行

学生さんや新入社員に向いている金融機関の一つが「みずほ銀行」です。25歳未満の学生を対象とした優遇があり、みずほ銀行ATMの時間外手数料や一定回数のコンビニATM手数料が無料になるプログラムが用意されています。(※最新の適用条件は公式HPをご確認ください)

また、近年圧倒的におすすめなのが「三井住友銀行(Olive)」です。新社会人や学生が資産形成(新NISAなど)を始める際、三井住友銀行 × SBI証券の連携が非常に強力です。Oliveアカウントを通じたSBI証券での投資信託の積立でVポイントが貯まりやすく、アプリ一つで銀行残高もクレジットカードの支払いも証券口座も管理できるため、これからの時代に最もマッチした口座と言えます。

入出金が多い人におすすめ ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は厳密にはメガバンクではありませんが、規模的にはメガバンクです。そして、現金取引における使い勝手は圧倒的です。

  • 全国津々浦々にある圧倒的なATM台数
  • ゆうちょATMなら曜日・時間帯に関わらず引き出し手数料が無料

この2点だけでも大きなアドバンテージがあります。ショッピングモールなどにも大抵設置してあるので、現金をおろす場所に困ることはほぼ無いはずです。銀行口座はお金の入出金が中心というのであれば最適な金融機関です。

 

関連リンク
ゆうちょ銀行の活用法とメリット・デメリット

ゆうちょ銀行を徹底解剖します。

 

一方で、他行への振込手数料が有料であったり、証券会社とのポイント連携が弱いといったデメリットについては、ネット銀行などでカバーするのが賢い使い方です。

海外に住む人におすすめのメガバンク

日本国内に1年間住所を持たない場合、役所で手続きをして非居住者となることができます。非居住者になると日本国内での年金や税金などの支払い義務が生じなくなりますが、同時に多くのネット銀行では口座の解約が求められます。

しかし、メガバンクに関しては非居住者向けの銀行サービスを提供しているため、口座を維持することが可能です。各行の海外居住者向けサービスは以下の通りです。

三菱UFJ銀行 「グローバルダイレクト」を出国前に契約する事で、明細照会、振り込み、外国送金などが可能です。月額300円(税別)。
三井住友銀行 「SMBCグローバルダイレクト」を契約することで、残高照会や国内振込、海外送金などが可能です。出国の3週間前までに申し込みが必要です。月額200円(税別)。
みずほ銀行 口座の維持が可能です。「海外勤務者向け日本国内送金サービス」というものがあり、出国前に申込をすることで日本国内の振り込みを国内手数料と同額で利用可能となります。

メガバンクよりも用途次第ではネット銀行がお得

メガバンクも金利が上昇して魅力を取り戻しつつありますが、用途次第ではネット銀行の方が相対的にメリットが大きいです。

特に、「証券口座との連携による金利優遇」や、オンラインバンキングでの「振込手数料・ATM手数料の無料回数」はネット銀行ならではの強みです。

あおぞら銀行
(BANK)
GMOあおぞら
ネット銀行
住信SBI
ネット銀行
楽天銀行 三菱UFJ銀行
(参考)
普通預金金利 0.75%
※100万円以下
0.30%
※ハビト支店0.60%
0.30%〜 0.10%〜
※マネーブリッジ適用時等
0.30%
証券連携機能 なし GMOクリック証券
(証券コネクト口座0.31%)
SBI証券
(SBIハイブリッド預金)
楽天証券
(マネーブリッジ)
auカブコム証券等
無料回数優遇 条件により無料 ランクに応じ
最大月20回無料
スマプロランクで
最大月20回無料
ハッピープログラムで
最大月7回無料
条件により無料

※金利および優遇条件は2026年2月時点のものです。最新情報は各行HPをご確認ください。

貯蓄目的なら圧倒的に高金利なネット銀行

前述の通り、貯蓄専用口座として考えるなら高金利なネット銀行が有利です。
たとえば、あおぞら銀行(BANKブランチ)なら残高100万円以下の普通預金金利が0.75%、GMOあおぞらネット銀行のハビト支店なら0.60%と、メガバンク(0.30%)を大きく上回る金利を享受できます。

スマートプログラムで使い勝手抜群の「住信SBIネット銀行」

「住信SBIネット銀行」は、スマートプログラム(スマプロランク)により、ATM利用手数料や他行宛振込手数料が最大月20回まで無料になるという圧倒的な使い勝手を誇ります。また、SBI証券と連携する「SBIハイブリッド預金」を利用すれば、投資待機資金にもスムーズに利息がつきます。

投資からポイ活まで万能な「楽天銀行」

投資・資産運用・ポイ活に強いのは「楽天銀行」です。楽天証券と連携(マネーブリッジ)することで普通預金金利が優遇されるだけでなく、楽天証券を通じて投資信託を購入する際などに楽天ポイントが貯まる・使えるメリットがあります。

楽天カードの引き落とし口座に設定して楽天市場でお買い物をすれば、SPU(スーパーポイントアッププログラム)によりポイント還元率も上がるため、楽天経済圏を活用する方には必須の銀行です。

個人事業主や副業に便利な「PayPay銀行」

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ふかちゃん
マネーライフハックの編集長 兼 管理人です。節約やマネー術などについての情報発信を2004年から続けています。
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