エメラダ・エクイティという投資サービスが脚光を集めています。投資型クラウドファンディングと呼ばれるサービスで、未上場のベンチャー企業に対して、個人が直接投資できるサービスとなっています。
正直、リスクがそれなりに高い、ハイリスク・ハイリターン型の運用商品ではありますが、うまくいけば数十倍のリターンを狙うことも可能な投資サービスとなっています。実際に私も利用してみましたので、その口コミを含めてサービス内容について紹介していきます。
そもそも株式投資型クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、インターネットを利用して不特定多数から資金を集めることを指します。そのクラウドファンディングは以下のように分類できます。
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- 寄附型(純粋な寄付)
- 購入型(何かしらの商品・サービスと交換)
- 貸付型(融資、金利をもらう)
- 投資型(投資、株式をもらう)
この4番目に該当するものですね。株式投資型クラウドファンディングは、資金需要のある未上場企業(ベンチャー企業)と、リスクマネーを供給できる投資家(エンジェル投資家)を結び付けるオンラインサービス(プラットフォーム)です。
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エメラダ・エクイティとはどんな会社?
エメラダ・エクイティは株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームです。運営会社は「エメラダ」で、2017年11月委に同サービスを開始していますが、フォーブスジャパンによって“スタートアップ有望株 厳選50”や日経トレンディによる“2018年ヒット予想100”にも選ばれている会社・サービスとなっています。
エメラダ・エクイティを利用することで、将来上場を計画しているベンチャー企業(スタートアップ企業)は資金を調達することができ、ベンチャーに投資をしたいと考えている投資家は出資機会を得ることができるわけです。
投資家は1社あたり1口7万円で最低2口(14万円)、最大7口(49万円)のエメラダ型新株予約権(一定の条件を満たした場合に株式に転換できる権利)に投資をすることができます。
エメラダ型新株予約権とは何か?
新株予約権というのは株式そのものではなく、一定の条件を満たすことで普通株式と交換することができるように特殊な条項が付与された権利です。
出資するというのであれば普通株(株式)でもよいわけですが、新株予約権とすることで、ベンチャー企業にとっては「株主総会を開催するときの手間を抑えることができる(総会対応)」や「出資者数が増えることで、今後の資金調達の足かせとなる」といった問題を回避できます。
出資者側にやや都合の良い方法となっていますが、そうすることによって、より多くの有望なベンチャー企業に出資できるようにしているということです。
ちなみにエメラダ型新株予約権を行使できる条件は“10年間の中で上場承認以降または最後の1か月間”となっています。また、その会社がM&Aなどによって買収される場合は新株予約権が買収者に譲渡され金銭を受け取ることができるようになっています。
エメラダ・エクイティのリスク・デメリット
ベンチャー投資は、確定利回りの運用ではありません。元本保証は当然ありませんし、配当も出ません。投資した会社が失敗して倒産すれば価値はほぼゼロになります。
倒産はしないにしても、最終的に上場できなければ普通株式として受け取ることになります。未上場企業の普通株式というのは現金化は難しいです(もちろん、普通株として受け取った後に上場できるという可能性はありますが……)。
なお、エメラダ・エクイティに預けている資金と新株予約権については日証金信託銀行によって分別管理されるので、万が一、エメラダ・エクイティが倒産したとしても投資家資産は保全されます。
ただし、証券会社の倒産とは違って日本投資者基金に加入しているわけではないので、エメラダ・エクイティ側が悪意を持って分別管理していない(信託していない)というケースは別です。
ベンチャーキャピタルやプロ投資家の出資案件に限定
エメラダ・エクイティの大きなメリットとして挙げられているのが、“プロの投資家が投資したベンチャー企業に「相乗り投資」”と謳っているとおり、エメラダを通じて投資できる案件が一定のプロ基準であるベンチャーキャピタル(VC)などのプロ投資家が既に出資している案件であるということです。
ベンチャーキャピタルというのは投資先が上場ないしはM&Aされることによって投資資金の回収(エグジット)が必要になるわけで、投資済み案件ということは少なくとも、“一定以上”であることがわかります。
もっとも、ベンチャーキャピタル出資案件だからと言って上場の可能性が高いわけではありません。当然ですが、エラメダ・エクイティで運用する投資案件について失敗案件も多数出てくることになると思います。
投資(出資)をするのであれば分散投資をすることが鉄則です。
過去のエメラダ・エクイティの投資案件
- クラフトビールの製造・販売・飲食店経営のFar Yeast Brewing株式会社
- リクルート出身の元箱根駅伝ランナーによる株式会社ラントリップ
詳細な情報はエメラダ・エクイティの「公式サイト」の中で公開されています。代表者へのインタビュー動画の他、資金使途や財務諸表、事業計画、暫定的な時価総額、主な出資者、エグジット戦略などの情報が発信されています。
こうした情報は投資をするうえで役立ちますし、こうしたタイミングでのベンチャー投資では、投資家サイドもそのビジネスを応援したいという気持ちが大切です。
そういった意味で、自分が共感できる案件にお金を出す、クラウドファンディングという仕組みとベンチャー投資というのは非常に相性が良いのではないかと思います。
投資先企業を、一緒に盛り上げていく仕組みも導入
エメラダ・エクイティでは、前述のような投資家が出資先のベンチャー企業を一緒に盛り上げていくような仕組みもサポートしています。
たとえば、第1号案件のFar Yeast Brewing株式会社では、出資者向けの体験会などを開催する予定としていますし、第2号案件の株式会社ラントリップでは、Founders(株主)限定のイベントを定期的に開催したり、Runtrip via(アプリ連動型 ソーシャル系ランイベント)への招待枠の提供などが予定されています。
このように、投資した会社を応援する仕組みがエメラダ・エクイティを通じて用意されているというのも同サービスの強みといえます。
エメラダ・エクイティの口座開設
口座開設は簡単です。必要なものは住所氏名や投資経験、メールアドレスといった情報に加えて、本人確認書類だけです。証券会社のようにマイナンバーの提示なども不要です。
なお、口座開設にあたっては投資家の審査があるようです。おそらく、リスクの高いベンチャー投資であるため、一定以上の投資経験がない人にはご遠慮いただいているのでしょう。
個人的には、エメラダ・エクイティのようなプラットフォームが発展することで、個人投資家の投資機会の創出に加え、新しい事業を行いたいという起業家にとってもプラスに働くと思います。
ただ、出資者サイドは一般的な株式投資よりもリスクの高い運用であることは重々承知したうえで、分散投資はもちろん、失ってもいいお金で運用するというのは鉄則です。
以上、エメラダ・エクイティの評判と口コミ、個人がベンチャー投資できるクラウドファンディングについて紹介しました。
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