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株式投資型クラウドファンディングの特徴とメリット、デメリットとサービス比較

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クラウドファンディングはインターネットを利用して不特定多数から資金を集めるサービスです。資金の出し手は融資(貸付型)が多かったものの、近年へ投資型クラウドファンディングも登場しています。

いわゆるベンチャー投資をクラウドファンディングという形で行えるサービスです。まだ証券取引所に上場していない未上場企業(未公開企業)への投資を行うことができるサービスとなります。リスクは高い投資になりますが、投資先の企業がIPO(上場)するようなことがあれば投資した資金が数十倍になるという期待もあります。

ハイリスクハイリターン型の株式投資型のクラウドファンディングの特徴や投資のメリット、デメリットを紹介していきます。

株式投資型クラウドファンディングとはどんな投資になるのか?

そもそも、クラウドファンディングというのは“インターネットを活用して小口の資金を募る”というオンラインサービスです。その性質から大きく以下のように分類できます。

  1. 購入型
  2. 寄付型
  3. 貸付型
  4. 投資型

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株式投資型は最後の“投資型”に分類されます。言い換えれば将来上場するつもりはあるベンチャー企業(スタートアップ企業)に対して出資する(株式投資をする)というものです。

 

株式投資型クラウドファンディングは未公開株投資。詐欺じゃないの?

株式投資型クラウドファンディングというのは、要するに未公開株投資です。こういうと途端にグレーというか、悪徳商法、投資詐欺のような臭いがしてきますね。

未公開株投資というと、以下の記事でも紹介しているように投資詐欺としてよく挙げられますが、こちらのケースはすでに発行されている株を売買するというブローカービジネスが中心です。

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投資型クラウドファンディングなら信用できるというつもりはありませんが、巷の消費者トラブルとしてよく聞く未公開株投資の案件とは少し違います。

 

株式投資型クラウドファンディングの仕組み

株式投資型クラウドファンディングは、インターネットを利用して投資資金や事業を応援してくれる投資家を募集している会社に直接出資をすることができるサービスです。

その会社の株を購入したり、新株予約権を買ったりする形でその会社に資金の提供します。なお、法律の規制にって一人が投資できるのは1社あたり50万円未満となっています。

 

株式投資型クラウドファンディングはどうやって利用する?

後述しますが、2018年現在、ファンディーノ(日本クラウドキャピタル)やエメラダ・エクイティといった株式投資型クラウドファンディングのオンラインサービス(プラットフォーム)が登場しています。

投資を始めるのであれば、これらのサイトに口座を作り、サイト経由で投資をするという形になります。

 

個人のベンチャー投資として画期的

私はこの、株式投資型クラウドファンディングはかなり画期的であると思います。

未上場企業に対してリスクマネーを供給する人をエンジェル投資家といいますが、日本だとそうしたエンジェル投資家になりたいと思っても、それを実現できる場がありません。まだ、発展途上なところもありますが株式投資型クラウドファンディングが認知され、多くのスタートアップ企業が利用するようになれば、個人ができるベンチャー企業投資の場になりうるものです。

一方でベンチャー企業・スタートアップ企業は玉石混交であり、玉よりも石のほうが多く、プラットフォームとして株式投資型クラウドファンディングを運営する会社の目利き力も求められます。

 

株式投資型クラウドファンディングはハイリスク・ハイリターン

株式投資型クラウドファンディングはハイリスクハイリターンの投資となります。

投資をした会社が見事、IPO(上場)することができたり、技術などを見込まれて別の会社にM&A(買収)されるなどしたら、運用資金の回収が可能です。ベンチャー投資ではエグジットといいますね。

一方で、いつまでも上場できない未上場企業のままという事もあり得ます。価値はゼロではありませんが途中売却(現金化)は極めて困難です。また、最悪の場合は会社が倒産して株が紙屑になってしまうことだってありえます。

株式投資型クラウドファンディングはこのようなハイリスクハイリターン型の運用といえます。同じ運用系のクラウドファンディングであるソーシャルレンディングと比較してもリスクは高いです。一方で成功したときのリターンは大きいといえますね。

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株式投資型クラウドファンディングのサービス比較

日本では2018年現在、「ファンディーノ」と「エメラダ・エクイティ」という二つのクラウドファンディングのプラットフォームがあります。それぞれで特色があるのと、案件もプラットフォームで違うので、両方口座を持っておいてもよいと思います。

両者の比較として、ファンディーノは普通株に直接投資ができるという点でメリットがあります。状況によっては税制上の優遇(エンジェル税制)が使えるのも強いです。案件数も多いので投資先は多数あるのもいいですね。

一方の、エメラダ・エクイティは新株予約権という形での出資になります。メリットはすでにベンチャーキャピタルからの出資を受けている企業に限定していること。ある意味、出資先が厳選されているわけで、ベンチャー投資をする株式型クラウドファンディングとしては、大きな魅力といえます。

 

ファンディーノ 普通株式に投資。エンジェル税制が使えることも

日本クラウドキャピタルが提供している株式型クラウドファンディングサービスです。2017年4月にサービスを開始しており、2018年1月現在で13件の出資案件ががあります。

大きな特徴としては普通株式に投資ができるという事です。出資をするとすぐに株主としての権利(株主総会に出席して議決権を行使するなど)があります。

また、大きなメリットとして条件を満たした会社への出資であれば“エンジェル税制(ベンチャー企業投資促進税制)”という税制優遇も利用できるのは魅力です。

株の専業トレーダーの方などで多額の利益をあげている方などにおすすめです(条件を満たした一部企業)。

後述するエメラダと比較すると普通株に直接投資できるので株主としての権利という面ではファンディーノが有利です。

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ファンディーノ公式ホームページ

 

エメラダ・エクイティ ベンチャーキャピタル投資済み企業に投資できる

エメラダ・エクイティは2017年11月にサービスを開始した株式投資型クラウドファンディングのプラットフォームです。ポリシーとしてベンチャーキャピタルがすでに投資をしている企業のみ投資対象となっています。

投資のプロが一定の評価をした会社が投資対象ということになりますね。

普通株への投資ではなく新株予約権への投資という形になります。議決権はありませんが、IPO時に普通株に転換できます。また、M&A(企業買収)が行われた場合は株価相当で買取してもらえます。

新株予約権という扱いなので、上場するまで株主総会に呼ばれたり経営に意見を出したりすることはできませんが、出資を受ける会社からすれば使い勝手もよいため案件が集まりやすいという面があるかもしれません。

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重要なのは分散投資と余剰資金

ファンディーノにしてもエメラダ・エクイティにしても案件はそこそこ出てきているようなので、一社に絞って投資をするのではなく、運用可能な資金を小分けにして分散投資することが重要です。

極端な話ですが10社に投資をして1社当たればOKくらいのイメージに近い運用です。それほどリスクが高い運用であることを理解しておきましょう。

 

その会社を一緒に盛り上げるような気持ちも大切

また、株式投資型クラウドファンディングに登録して資金調達をする会社は単純な資金需要だけでなく、自社を一緒に応援してくれる、盛り上げてくれるサポーターが欲しいという考えも持っているはずです。

その会社の“オーナー”としてその会社の知名度や売り上げアップにつながるような直接的、間接的なかかわりをもっていくというのも重要だといえそうです。

ちなみに、株式投資型クラウドファンディングの出資先企業も工場見学のようなオーナー向けのイベントなども開催しているので、自分がサービスや商品を使ってみたい、応援したいという会社に投資をしてみるというのも一つの手かと思います。

 

個人がベンチャー投資をする機会というものは日本にはあまりなく、今後こうした投資型クラウドファンディングが盛り上がっていくといいなぁと思っています。

以上、株式投資型クラウドファンディングの特徴とメリット、デメリットとプラットフォーム各社のサービスを比較してみました。