ANAはスターアライアンスという航空連合に所属している航空会社です。こうした航空アライアンスではマイルの相互利用やラウンジの共同利用といったサービスを共同利用可能です。そうしたサービスの一環で、ANAの飛行機を利用する場合はANAのマイルを貯めるのではなく、ユナイテッド航空のマイルを貯めるというのも一つの手かもしれません。
今回はそんなユナイテッド航空のマイルを貯めることができるクレジットカードを使ってマイルを貯めて、そのユナイテッドのマイルでANAの飛行機に乗るという方法を紹介していきます。
ユナイテッド航空の提携カードでユナイテッドのマイルを貯める
ユナイテッド航空はご存知の通り米系の航空会社です。
日本国内では独自の国内線路線は持っておりません。
そのため、海外旅行や海外出張などをされない方にとって、ユナイテッド航空ってよく知らない航空会社という認識の方も多いかもしれません。
ところが、ユナイテッド航空はANA(全日空)と同様のスターアライアンスのメンバーとなっています。そして貯めたユナイテッド航空のマイルを使って、同アライアンスのANAの特典航空券(国内線)と交換することができるわけです。
ユナイテッド航空とANAの必要マイル数比較
以下は国内線を特典航空券で予約するときに必要な往復のマイルです。
ユナイテッド航空 | ANA | |
---|---|---|
東京-大阪 | 10000マイル | L:10000マイル R:12000マイル H:15000マイル |
東京-札幌 | 10000マイル | L:12000マイル R:15000マイル H:18000マイル |
東京-福岡 | 10000マイル | L:12000マイル R:15000マイル H:18000マイル |
東京-沖縄 | 16000マイル | L:14000マイル R:18000マイル H:21000マイル |
※L(ローシーズン)、R(レギュラーシーズン)、H(ハイシーズン)
上記のようにユナイテッド航空はシーズンによる変動がないため、多くの路線においてANAのマイルよりもユナイテッド航空のマイルのほうが国内で利用する場合であっても、必要マイル数は少なくて済む場合があるわけです。
もちろん海外路線もある
当たり前ですが、日本発海外の路線もあります。たとえば成田発だと下記の路線が就航しています(2017年4月17日現在)
- シカゴ
- デンバー
- グアム
- ホノルル
- ヒューストン
- ロサンゼルス
- ニューヨーク
- サンフランシスコ
- ソウル
- ワシントンDC
飛行機に乗らないのにどうやってユナイテッド航空のマイルを貯めるのか?
続いての疑問としては国内線を就航していないユナイテッド航空のマイルをどうやって貯めるのか?というお話になるかと思います。この方法は、クレジットカードが解決してくれます。
実は日本国内でもユナイテッド航空と提携したクレジットカードがいくつか発行されており、それらのカードを使えばカード利用金額に応じてユナイテッド航空のマイレージがたまる仕組みになっています。
MileagePlusセゾンカード
セゾンカードのクレジットカードです。基本のマイル還元率は0.5%相当のUAマイルとなっています。ただ、追加年会費5000円のマイルアップメンバーズに参加すると還元率が1%アップの合計1.5%となります。
マイルアップメンバーズに加入すれば、1000円の利用当たり15マイルを貯めることができます。実際にたまるマイルは下記のとおり、カードのグレードで少しだけ変わってきます。
カードグレード | 年会費(税別) | 備考 |
---|---|---|
一般カード | 1500円+5000円 | 年3万マイル(年200万円利用)まで1.5%還元それ以上は0.5% |
ゴールドカード | 10000円+5000円 | 年7.5万マイル(年500万)まで1.5%還元それ以上は0.5% |
プラチナカード | 31000円+5000円 | 上限なしで1.5% |
ポイント(マイル)有効期限は最後の増減から18か月間となっています。そのため、クレジットカードを利用し続ければポイントが加算され続けることになるため、マイルの有効期限は実質的には無期限にできそうです。
年200万円までの利用であればこちらのカードが最も低コストでユナイテッド航空のマイルを貯めることができます。一方でそれ以上を買い物するなら、同カードのゴールドにアップグレードするよりは下記のMileagePlusJCBゴールドカードに切り替えるほうがお得になる可能性が高いです。
MileagePlusJCBゴールドカード
続いては年間で200万円以上利用する人向けがこちら。同じユナイテッド航空の提携クレジットカードですが、発行カード会社がJCBとなっています。
クラシック、一般、ゴールドの3グレードがあり、こちらはカードのグレードごとに還元率が異なっています。年会費が15,000円(税別)のゴールドカードなら上限なしで1.5%のマイル還元率となります。
ただ、MileagePlusセゾン(一般)の合計年会費の6500円から2倍以上に年会費がアップすることになりますので、切り替えるとなれば1マイル2円としても年間利用額が250万円以上といったケースになるでしょう。
ANAマイルで貯めるのとUAのマイルで貯めるのはどっちがいい?
冒頭で書いた通り、UAのマイルで国内線利用時の必要マイル数はかなり少なくなっています。
そのため、クレジットカード中心でポイント(マイル)を貯めて特典航空券を利用してきたという人にとってはUAのMileagePlusカードをでマイルを貯めて使うというのは一つの手です。
その一方で下記のような点は考慮しておく必要があります。
特典航空券以外でANA便に乗る場合のマイルの処理を考える必要
ANAはよく使っており、特典航空券の利用以外でもANAはよく使うという人は注意するべきです。その場合、航空会社のマイルとしてANAマイルとUAマイルの2種類のマイルがたまってしまいます。両者のマイルを合算して使うことはできないので、同じ特典航空券に交換可能なマイルが2種類になってしまうというのは少し面倒です。
将来の改悪リスクも考えておく必要がある
実はユナイテッド航空のマイルによる国内線特典航空券は、2015年に条件を大幅に改善しており、現在のような状況になっています。ユナイテッド航空に限った話ではありませんが、こうしたマイルの利用条件などは航空会社側の都合で変わってしまうことがあるわけです。
前回の改善でマイルの使い勝手が改善しただけに、次は改悪されてしまうかもしれません。そうしたことも考えておく必要がありそうです。
私個人としては、ユナイテッド航空は全く使わないのに、ユナイテッド航空のマイルを貯めるということに多少の違和感があるのと、改悪リスクがあったのと、最後のとどめはあんなニュースがありましたので、素直にANAのマイルを貯めています。
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