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お盆に実家に帰るときのお供え物やお土産の基本マナー

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お盆といえば、故人やご先祖様を供養する時期として知られています。ご実家などに帰省してお墓参りなどをされる方も多いのではないでしょうか。

そんなお盆時期に実家に帰省する、お墓参りをするときには作法を身に着けておくことは、自分が恥をかかないだけでなく、故人やご先祖様の供養にもつながります。しっかりと基本マナーを抑えておきましょう。

そもそもお盆とは何か?

お盆は故人やご先祖様が地上に戻ってくるとされる時期で、先祖をお迎えし供養する時期の事をお盆と呼びます。東京では7月15日を中心に行うことが多いですが、他の地方だと8月15日が中心です。

  • 8月13日:盆入り(迎え火を炊く)
  • 8月14日~15日:法要や墓参り
  • 8月16日:盆明け(送り火を炊く)

※地域によっては精霊流しや灯篭流しなどを行うところもありますね。また、迎え火や送り火をせずに、盆棚の用意や仏壇やお墓の掃除とお参りだけをするような場合もあります。

お盆の時期は国民の祝日というわけではないのでお仕事などのお休みの関係上、すべてを実施することはできない場合もあるはずです。そうした場合でも、ご先祖や故人を思う心が大切だと思います。

なお、四十九日の法要を終えて最初のお盆を「初盆(あるいは、新盆)」と呼びます。自宅に僧侶を招く、またはお寺で法要を行うケースが多いです。

 

お盆のお供え物のマナー

お盆の時期に実家や義実家などに帰省する際にはお供え物について頭を悩ませる方も多いかと思います。

  • 初盆の際はお香典を包む
  • 普通のお盆のお供え物はどんなものがいい?
  • お盆のお供え物につける熨斗の選び方

 

初盆の際はお香典を包む

まず、初盆の際はご自宅またはお寺で法要が行われることが多いはずです。そうした際にはやはり、香典を包みます。

香典の相場としては3千円~5千円程度が相場ですが、法要後に食事会などがある場合は、それに食事代相当(3千円~1万円程度)を上乗せした金額が相場といえそうです。ただし、死(4)や苦しむ(9)の数字にはならないようにしましょう。

初盆の香典袋には「御仏前(仏教式の場合)」と記載し、自分の名前をフルネームで記入します。

なお、筆(筆ペン)は薄墨である必要はありません。

 

お盆のお供え物はどんなものがいい?

また初盆の際は香典と一緒に、そうでない普通のお盆の時もお供え物だけを持っていくことが多いですね。

  • 果物
  • ゼリー、水ようかん、クッキーなどのお菓子

などが一般的であるといえます。お供え物として使い、見舞客にも振舞えるものが喜ばれます。夏は旬を迎えるフルーツが多いので人気が高いです。円(縁)という意味で丸い果物が適切とされます(スイカや桃やブドウなど)。

なお、フルーツバスケット(盛り合わせ)にする際は、偶数個を避け奇数個にするのがマナーとされています(割り切れないようにする)。

また、日持ちのするお菓子も喜ばれますね。

 

お供え物に現金はOK?

最近では、大家族は減り核家族社会となっています。そのため、お盆の時期でも集まる人数が少ないケースも少なくないかと思います。

そういった状況もあるわけで、モノとしてのお供え物ではなく、現金を包むのもマナー違反ではありません。「御供」「御線香代」「御花代」などとして渡されるとよいと思います。

 

お盆のお供え物にビールや日本酒などのお酒はNG?マナー違反?

なお、日本酒やビールなどのお酒は微妙なところもあります。お酒類(アルコール)を仏前に備えるのはマナー違反であると考える人も少なくありません。

ただ、故人が好きだったお酒をお供えしたいという気持ちは大切です。また、現金の場合と同じく、受け手からすると、あまり食べないお菓子を貰うよりも普段から飲むビールを貰ったほうが嬉しいというケースもあります。

そのため、現実的にはビールや日本酒といったお酒をお供え物とするのは決してNGではないと考えられます。ただし、実家・義実家にお酒が飲めない人(飲んではいけない人)がいるようなケースでは差し控えたほうがよいでしょう。

また、お盆の際にお寺やお墓に御供する場合、霊園や寺院に確認しておくと間違いありません。

 

その他、お供え物としてマナー違反なものはあるの?

  • 肉や魚などの生もの
  • 棘や香りの強い花など

などは一般的によろしくないとされているものです。ただし、こうしたことは、その宗派のお坊さんに聞かれた方が良いと思います。

たとえば一般に棘や香りのある花はダメだといわれていますが、故人がバラの花が好きだったのであれば、それにこだわらず好きなものをあげてください。とおっしゃるお坊さんもいらっしゃいます。

 

お盆のお供え物につける熨斗の選び方、書き方、テンプレート

お盆のお供え物には熨斗をつけましょう。

水引は黒白の結び切りを使い、表書きは「御供」とし、水引の下に自分の名前をフルネームで書きます。

夫婦で連名なら夫の名前をフルネームで書き、妻は名前だけを夫の左側に書きます。複数名なら、年長順に右から左に書くのが一般的です。

なお、関西では「黒白」ではなく「黄白」を使うケースもあります。色の違いでマナー違反ではありませんが、両親などに確認しておくとよいでしょう。

筆で書くのが基本ですが、筆ペンでも構いません。

参考:お盆・お彼岸用 御供 のし紙テンプレート無料ダウンロード

上記だと自分の名前や表書きもプリントできます。簡易的ですが、量が多い場合などはご活用ください。

 

以上、気になるお盆のお供え物の選び方とそのマナーについて紹介しました。