最近はキャッシュレス事業者同時の競争が激化しており、ポイント還元等のキャンペーンが全方面で発生しています。特にQRコード決済（スマホ決済）については消耗戦ともいえるようなポイント還元が行われており、業界の合従連衡にまで発展しています。
クレジットカードにも波及しており10%、20%といった高額の還元が行われるキャンペーンが行われています。
そんな中で、こうしたキャンペーンを活用して節約するのではなく儲けている人も多数存在しています。それは転売です。買った商品を転売することでポイント還元との差額で利益を出すというものです。
そんな世界の一端を紹介するとともに、そうした転売のメリットとデメリットや注意点を紹介します。
キャッシュレスのポイント還元で儲ける方法
単純にいえば、量販店等での販売価格と転売価格の差が小さな商品を買って売るって話ですね。
50,000円の商品を購入して20%のポイント還元（10,000円相当）を受けるとします。それを43,000円で売ることができればポイント還元を含めると3,000円儲かるという話になりますね。
- 支払い：▲50,000円
- ポイント還元：10,000円
- 転売売上：43,000円
これが、キャッシュレス関係のキャンペーンで儲ける裏ワザのようなものです。中古市場で値崩れしにくい商品を購入できれば儲かるわけです。
こうしたキャンペーンを活用するメリットは、正規価格を市場価格が上回るような超レアな商品ではなくても、ポイント還元という仕組みを利用することで実質的に儲かるという形になるので、仕入れ（購入）のハードルが低いという点が挙げられます。
ただ、こうした転売を行う人（転売ヤー）が増えることによって、人気商品がこうした人たちより抑えられて本当にそれを欲しいと思っている人の手元に届きにくくなるということがあるわけです。
正直、多くの人から感謝されるというよりは、嫌われることが多いです。
転売で儲かる商品
人気が高いのはゲーム関連とApple関連ですかね。
- NintendoSwitch本体
- リングフィットに代表される人気のゲーム
- iPhone端末（SIMフリーiPhone）
- AirPodsなど
- 金券類（購入NGのケースが多い）
こうした商品が人気です。ゲーム系ではNintendoSwitch（スイッチ）が長年にわたって転売商品として人気を集めているようです。
また、スマホ端末もドコモなどのキャリアによる割引が総務省規制によって厳しくなり実売価格が高騰したたため、SIMフリー端末などが人気になっています。
Apple製品は全般的に値引きがされないため、こちらも人気です。SIMフリーiPhoneは勿論ですが、AirPods、AirPods Proなども人気ですね。
最後の金券類、ほとんどのキャッシュレス決済は金券の購入はできません。しかし、auPAYの20%還元キャンペーンの際は郵便局での切手のキャッシュレス決済が始まったのと同時だったため、郵便局で切手やレターパックをauPAYで大量買いする人が出て、翌週から「切手は対象外」と後手後手の対応がされたことも記憶に新しいです。切手は90％ちょいで売れるので20%還元なら確実にもうかりますね。
転売に向いた商品としてはこうした商品があります。なお、ここで挙げた商品は非常に「分かりやすい」商品です。
また、キャッシュレス決済のキャンペーンを活用した転売の場合、ある程度商品が手に入りやすい必要がありますので、極端に需給のバランスが悪い商品も除外しています（人気スニーカーなど）。
他にも、あなた自身が独自の目利きができるジャンルがあれば、それは商品選定の強みとなり、より儲けることができるかもしれません。
キャッシュレス決済と転売をするリスクと注意点
まず、こうした転売行為はキャッシュレス決済事業者からは歓迎されていないという点ですね。
特に転売が激しい商品には目を光らせており、転売目的と判断された場合はポイントを付与をしないというような警告を発しているケースもあります。
その他、こうしたキャンペーンは同じことを考える人が増えるため、大型のキャンペーンの時は同じ目的の転売ヤーの方が人気商品に殺到して競争になる、それにより買取価格が低下するということもあり、結局薄利になってしまうこともあり得ます。
利益がでるならいいですが、転売価格の大幅低下などによっては損失が出る可能性もあります。こうした点は転売のリスクですね。
