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年金の受給が75歳からになるという衝撃的なニュースは誤解、勘違い

最近、ニュースやWEBなどで年金の受給開始年齢を75歳からにするといった報道がなされています。タイトルだけ見ると、もう年金払う価値なさすぎる……と思う方も多いと思いますが、これは内容についての誤解です。

×年金の受給開始を75歳からにする
〇年金の受給開始を75歳からにできるようにする

です。“ようにする”という言葉がつくかつかないかで話は大きく変わってきます。誤解している方が多いようなので説明を加えていきたいと思います。

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公的年金の支給開始時期が75歳からになるって本当?

たとえば、毎日新聞のWEBニュースでは以下のような記事が上がっています。

高齢社会対策を検討する内閣府の有識者検討会(座長・清家篤前慶応義塾長)は2日、公的年金の受給開始年齢の選択肢を70歳より遅らせる仕組みづくりを求める報告書をまとめた。高齢者が活躍できるよう、定年制や年功賃金の見直しの検討も提言。社会の高齢化を高齢者のみの問題と捉えるのでなく「全世代による持続可能な社会の構築が望まれる」と明記した。
引用元: 「年金受給開始、70歳超も」有識者検討会が提言

ちなみに、無料で読めるのはここまでで、この続きもあります。

ここまでしか読まないと、年金の受給開始時期を70歳よりも後にして、65歳をすぎてからも働いてもらうようにしようというような表現に見えます。

でも、実はこの記事は会員登録したら続きが読めます。その先ではこのように書かれています。

年金の受給開始年齢を遅らせる案は、高齢者の就労を促すとともに選択の幅を広げるのが目的。これまでの検討会の議論では「75歳まで選択できるような制度を考える必要がある」との意見も出たが、報告書では具体的な年齢は記さなかった。

私が太字にした部分です。「75歳まで選択できる」とありますね。ようするにこれは加入者が選択できる制度ってことです。

 

すでに年金の受給を遅らせることができる制度がある

公的年金の受給開始年齢は現在65歳からとなっています。
ただ、この年金は繰り上げて受給(早めにもらい始める)ことができますし、逆に繰り下げて受給(遅く貰い始める)ことができます。

この制度については以下の記事でも紹介しています。

長生きリスク対策なら公的年金は繰り下げ受給をするのがお得
2015-05-28 12:26
平均寿命は医療技術の進歩などもあって年々伸びています。その一方で寿命が延びるということはそれだけ長く生活してお金を使っていくことになるわけで、老後のお金の不安というのも大きくなって
リンク

公的年金(国民年金や厚生年金)は納付期間や厚生年金の場合は掛け金の金額によって受給金額は変わります。ただ、それだけではなく、受給開始の時期を変更するこで受給額を増減させることができるのです。

現状だとこんな感じです。早くから受け取り始めると減額されて、後から受け取り始めると増額されるってわけです。

  • 60歳から:-30%
  • 61歳から:-24%
  • 62歳から:-18%
  • 63歳から:-12%
  • 64歳から:-6%
  • 65歳から:増減なし
  • 66歳から:+8.4%
  • 67歳から:+16.8%
  • 68歳から:+25.2%
  • 69歳から:+33.6%
  • 70歳から:+42%

今回報道されていた話はこの70歳まで受給開始を繰り下げることができた制度を。70歳超(たとえば75歳まで)伸ばせるようにするというものです。仮に上記と同じだけの割増率で受給額が伸びるとすれば、75歳から受給すれば年金額は標準の+84%(1.84倍)になるということになります。

実際に支給されている国民年金、厚生年金の平均受給額はいくら?
2016-11-12 23:17
老後の生活のための大切な収入源の一つである公的年金。一般的には自営業やサラリーマンの妻などが受け取る国民年金(老齢基礎年金)や、サラリーマンなどが受け取る厚生年金(老齢厚生年金)が
リンク

上記の記事では平均的な受給者(平成26年)で夫婦(夫会社員、妻主婦)というケースでは合計で月20万円ほどの公的年金をうけとっている計算になります。

それを繰り上げ、繰り下げして受給すると下記のようになるわけです。

  • 60歳から受給開始:月額14万円
  • 65歳から受給開始:月額20万円
  • 70歳から受給開始:月額28.4万円
  • 75歳から受給開始:月額36.8万円

開始時期を遅らせると遅らせるだけ、金額も増えていきます。75歳から受給にすればかなりゆとりのある収入になりますね。

公的年金は終身年金です。死ぬまでもらい続けることができる年金なわけで、長生きするリスクに対しての備えとしては非常に強力なツールとなっています。
一方で、死んでしまったらそこで受給できなくなるわけなので、そのバランスを考える必要があります。

言い方は悪いかもしれませんが、早死にすると思うなら繰り上げて受給するのがお得だし、長生きするなら繰り下げて受給するのがお得です。

 

シミュレーション、何歳まで生きるなら、何歳から受給するのがお得?

じゃあ、年金の受取総額として何歳まで生きたらお得なのか?ってのを金額(総額)ベースでみていきましょう。

受け取ったあとの利回りなどは考慮しておりません。

60歳開始:16年間お得(60歳~76歳)
65歳開始:6年間(77歳~82歳)
70歳開始:9年間(83歳~92歳)
75歳開始:93歳以上に長生きすればするだけ

こんな感じになります。こう見ると、標準の65歳で受け取るとお得という期間は実はそう長くないですね。

 

もっとも、この話は老後の生活費の問題も出てきます。いくら長生きするつもりでも、受給開始年齢を75歳~にすると、それまでの間の生活費を稼がなくてはなりません。長生きリスクと生活費、その両面を考えて、開始時期をどうするかということを考えるとよいですね。

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