前もって言っておきますが、超ケチなお話です。あと面倒です。そんな手間かけるくらいなら税金払った方がマシという考えの方も多いと思うので先に書いておきます。
さて、今回紹介するのは銀行の定期預金にかかる20.315%の税金を合法的に非課税にするという方法です。もう答えを書きますが受け取る利子を6円以下に抑えれば税金の計算方法のシステム上非課税となります。定期預金は満期時に利子と元本を受け取ることになり、そのタイミングで課税されます。預金期間、利率をベースに預金金額をコントロールして利子を6円とすることで合法的に預金に対する税金を抑えることができるのです。
預金の税金計算は小数点以下は切り捨てとなる
預金利子にかかる税金は小数点以下は理き捨てとなります。20.315%の源泉分離課税となる銀行預金は内訳が15.315%(国税)+5%(地方税)で構成されており、それぞれ別々に計算されます。そのため、税率の高い国税(15.315%)の税額が1円未満となるようにすることで税金がかからなくなります。最適解は6円です。
6円×0.15315=0.9189円
このように1円を下回る税金は切り捨てされるので6円以下の利子は非課税です。
税金がかからない預金利子の方程式
所与の条件は「預金期間(満期期間)」「預金利子」です。
計算が簡単なのは2週間満期預金とかですね。この場合、預金期間は14日固定となります。一方の3カ月満期とかの定期だと、預金金利は「日割計算」されるという都合上、月によって日数が変わってくるのでこの分を勘案する必要があります。
金利0.15%、満期1年の定期預金でのシミュレーション
最適預金金額(X円)とすると方程式は下記の通りです。
X円×0.15%=6円
X円=6÷0.15%(0.0015)=4000円
つまり、この場合は4000円の定期預金というものをベースに10口(4万円)、100口(40万円)、1000口(400万円)という組み方をすれば利子に対する税金はゼロになります。1000口の定期預金を組むというのは途方もなく面倒ですけど。
もう一つの注意点は預金利子・利息の端数計算
あとひとつ注意したいのが受け取る利子の端数計算です。
銀行預金の利子利息は原則端数切り捨てとなります。
仮に6円の利息をもらいたいという場合6.999円の利息が発生しても6円の利息しかもらえません。
たとえば、上記の年0.15%の1年満期定期預金の金利では4000円~4660円の預金額でおなじ6円の利子・利息を受け取ることになるわけです(4000円×0.15%=6円、4660円×0.15%=6.99円)。
上記の計算方法で計算をすれば最低金額が出てくるのであまり気にする必要はありませんが、計算上で端数が出た場合は、1円未満の金額を切り上げておくとよいです。たとえば必要預金額が5329.32円という場合は5330円を預金額としましょう。
1年満期の場合はうるう年に注意
うるう年だけは注意が必要で、この場合は1日多い為、利子の金額も1日分大きくなります。
X円=6÷{0.15%÷(366/365)}
上記式から計算できるように、うるう年の場合は3989.071円でよいという計算になります。ちなみに、さきほどの利息計算のところでも書きましたが預金利息は切り捨てされる為端数が出た場合は切り上げにします。なので必要な預金額は3990円となります。3989円だと利息が5.96円となり、切り捨てされて5円しかもらえません。
エクセルファイルで計算式のテンプレートを作っておくと楽
この方法で最適預金金額を計算する場合はエクセル等の表計算ソフトでテンプレートを作っておくと楽です。
最適預金額=6/利率セル参照/(日数セル参照/365)
利率セルには金利(0.15%なら0.0015)を入力して日数セルには預金日数を入れれば計算ができます。先ほど書いたとおりで最低預金額に小数点が出た場合には繰上することを忘れないようにしましょう。
この方法によって理論上は節税によって定期預金から得られるリターンが最大で25.49%も改善することになります。
ただし、最近の定期預金の金利自体がスズメの涙ほどしかないわけですので、改善してもしれている結果になるのが残念なところです。
以上、銀行預金(定期預金)にかかる税金(20.315%)を合法的に節税する方法でした。
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