信用取引 PR

株の信用取引における証券会社比較と証券口座の選び方

記事内にプロモーションを含む場合があります

株式投資の取引方法の一つに信用取引というものがあります。これは通常の株取引(現物株取引)とは異なり、証券会社から株や資金を借りて株の売買を行うという取引方法です。株や資金を借りることで、証券会社に預けているお金よりも多くの株を売買することができます。

信用取引はハイリスク・投機といった印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、信用取引ができるようになると空売りなどが可能になり、投資の幅が広がります。リスク管理は必要ですが、現物株取引で経験を積んだ方であれば、ツールとして押さえておいてもいい取引方法です。

今回はそんな株の信用取引を始めるにあたっての証券会社の選び方や比較するべきポイントなどをまとめていきます。

信用取引は売買手数料だけでなく金利も重視しよう

通常の株取引(現物株取引)の場合、売買で必要になるコストは「売買手数料(売買委託手数料)」です。
ところが、信用取引の場合には、この売買手数料に加えて「金利(買い方金利や貸株料)」という別のコストがかかってくることになります。

金利は建玉残高(信用取引として取引している残高)に対してかかってきます。信用取引の場合、金額が高額となることも多いため、わずか2%程度でも馬鹿にできない金利を支払うことになります。

そのため、信用取引をする証券会社を選ぶときは売買手数料はもちろんですが、金利コストも併せて比較する必要があります。投資金額にもよって変わりますが、デイトレのような超短期取引を基本とする人以外は売買手数料よりも金利コストのほうが高くつく可能性が大きくなります。

なお、株の信用取引における金利や貸株料の計算方法などの詳細については「信用取引で気をつけたい「金利」と「貸株料」」の記事でも詳しく解説しています。

 

証券会社の信用取引手数料と金利を比較

信用取引において人気の高い証券会社ならびにネット証券大手の手数料と金利(貸株料)をリストで比較しています。赤字にしているのが最安値の証券会社となります。

証券会社 売買手数料 金利・貸株料 最低証拠金
50万円 100万円 300万円 制度(買) 制度(売) 一般(買) 一般(売) 金額 最低維持
SMBC日興証券 0円 0円 0円 2.5% 1.15% 2.50% 30万円 25%
SBIネオトレード証券 80円 80円 80円 2.3% 1.10% 30万円 20%
楽天証券 450円 450円 450円 2.85% 1.10% 3.09% 1.9~3.9% 30万円 25%
SBI証券 191円 360円 360円 2.8% 1.15% 3.09% 2.0~3.9% 30万円 20%
松井証券 500円 1000円 3000円 3.1% 1.15% 4.1% 2.0% 30万円 25%
岡三オンライン証券 300円 500円 1000円 2.6% 2.0% 30万円 20%

※手数料はすべて税別。SMBC日興証券はダイレクトコース(ネット取引専用口座)の取引です。

上記からわかる通り、信用取引に関しては手数料を無料として金利もほどほどに安いSMBC日興証券か、手数料は無料ではないが安く、金利は最安としているSBIネオトレード証券が二強といえます。

ほかの大手のネット証券に関してはコスト面では勝負できない感じになっています。一方で、楽天証券、SBI証券については「一般信用取引での空売り」ができるという大きな特徴があります。このあたりを踏まえて、おすすめの上位4社の信用取引について詳しく見ていきたいと思います。

 

信用取引用の口座は通常の口座と分けるべきか?

比較をする前に、今回の比較記事で紹介する信用取引でおすすめのSMBC日興証券やSBIネオトレード証券を現物株取引用の証券会社として使っている方は少ないのではないかと思います。

そうしたなかで、現物株の取引用の証券会社と信用取引用の証券会社を分ける必要はあるのでしょうか?分けるメリット、デメリットを考えてみましょう。

メリットとしては、それぞれの証券会社の強みを生かせるというところでしょう。

一方で、デメリットとして信用取引は証拠金が必要だということです。この証拠金は現金のほか、代用有価証券(現物株)などを充てることができます。そうした資金効率を考えると、信用取引用の口座と現物株用の口座とを分けてしまうと資金効率から非効率です。

そのため、信用取引を日常的に行う予定というのであれば、現物株と信用取引口座は一緒にするべきだと思います。一方で信用取引はごく限られた範囲でピンポイントで使うというのであれば分けて使ってもよいと思います。

 

SMBC日興証券 信用取引手数料が完全無料

SMBC日興証券はいわゆる大手総合証券でありながら、ネット取引にもかなり力を入れている証券会社です。信用取引の取引手数料は金額を問わず無料、金利や貸株料もほかのネット証券と比べても高くない水準です。大手という強みもありますので、初めての信用取引にはおすすめできる証券会社となっています。

一方で現物株取引に関しては手数料がやや高めという点が短所です。信用取引専用の証券会社として活用するという手はありますが、そのためには現金(証拠金)を寝かせておかないといけないというのはちょっと使い勝手が悪いかもしれません。

>>SMBC日興証券公式ホームページはこちら

 

SBIネオトレード証券 アクティブな投資家には最適なネット証券

証券会社の知名度は一般には低いかもしれませんが、ローコストの証券会社としてはネット証券を代表する会社です。売買手数料は一律80円とSMBC日興証券とくらべてわずかに劣るものの、それを除けばかなり低価格な手数料でサービスを提供しています。信用金利が安いのも魅力的ですね。

さらに、SBIネオトレード証券は口座開設から2か月は売買手数料がすべて無料になります。こうした点を考えても、デイトやスイングトレードといった短期のアクティブな投資をする人に向いています。

>>SBIネオトレード証券公式ホームページはこちら

 

楽天証券とSBI証券 一般信用取引での空売りができる点が強み

楽天証券、SBI証券はいずれもネット証券の中では最大手といえる証券会社です。上記の比較表を見ていただくとわかる通り手数料や金利といったスペックではSMBC日興証券やSBIネオトレード証券には大きく水をあけられている状態といえるでしょう。

一方で、この2社の強みとしてはその規模を生かした一般信用取引での空売りができるということです。一般信用取引は各証券会社がルールを決めることができる信用取引です。通常の空売り(制度信用取引)は証券取引所が決めた銘柄しかできませんが、一般信用取引の場合は、各社が自由に決めています。

一般信用取引での空売りの最大のメリットとしては投資の幅が広がるということ以外に「株主優待のタダ取り。クロス取引・つなぎ売りで株主優待だけを受け取る方法」でもあげているような株主優待のタダ取りができるという点です。一般信用取引での空売りなら逆日歩リスクがないので手軽に投資できます。

また、この2社は大手ネット証券ということもあり、現物株取引関連のサービスも充実しています。そのため、信用取引と現物株取引とを併用するならこの2社のどちらかがよいのではないかと思います。

>>楽天証券公式ホームページはこちら

>>SBI証券公式ホームページはこちら

 

以上、株の信用取引における証券会社比較と証券口座の選び方をまとめてみました。