株主優待の活用方法シリーズ。今回は東海旅客鉄道 (JR東海・9022)です。JR東海というと東京-大阪という新幹線のドル箱路線(東海道新幹線)を持っており、リニア開発も行っています。不動産や駅ビルで儲けるJR東日本やJR九州などとは違い、収益の7割を新幹線に頼っているのが特徴です。
株主優待制度は「運賃・料金割引券(自社営業路線内)」となっています。他のJRと同様ですが、優待の内容的にはやや渋いといえそうです。そんなJR東海の株主優待制度の内容や活用方法をみていきましょう。
JR東海の株主優待
3月末の株主に対して年1回配布。
1枚で10%割引、20%割引(2枚利用)が限度。運賃は普通片道乗車券。料金はグリーン券・特急券・急行券・指定席券(原則一列車に限る)。寝台利用の場合は運賃・料金とも対象外。有効期間:1年間
100株以上:1枚
1000株以上:10枚(以後200株ごとに1枚)
10000株以上:55枚(以後300株ごとに1枚)
20000株以上:100枚
50000株以上:250枚
100000株以上:500枚
上記の分配効率を考えると100株保有、または1000株保有がもっとも効率的に株主優待をもらうことができる保有株数ということができるでしょう。金券ショップでの売買相場は1枚当たり1000円くらいが相場のようです。
2016年9月1日の終値16,956円から考えると優待利回りはおおよそ0.058%程度となります。うーん、渋い。配当利回りについても0.7%程度と決して高配当ではありません。
一方でJR東海といえばやはり「リニア」が気になるとところです。
LCC(ローコストキャリア)などの登場によって航空便との競争も激しくなっており、東京-大阪というドル箱路線を維持するためにも空よりも便利でなおかつ早いリニアがどうなるか注目です。
なお、JR東海の株主優待がほしいという方で、証券会社に口座を持っていない人は「株主優待を目的とした証券会社の選び方とお勧めのネット証券」も参考にしていただくと幸いです。
他のJRと比較して優待の使い道は微妙……
JR西日本の株主優待はグリーン席利用も含む片道料金の50%割引券なのですが、JR東海の場合は10%割引券となります。ただし、2枚まで重ね掛け(?)ができ20%割引にまですることができます。
割引率はちょっとしょぼい感じがしますね。
JR東海の優待券の使い道
自分で使うことがあるなら使うのが一番いいはずです。
一方でJR東海の路線に住んでいない人などは売却が選択肢になるでしょう。1枚当たりの単価は金券ショップでの販売価格ベースで1000円程度です。
金券ショップでの売却価格は900円弱が相場。ヤフオクなどなら950円くらいで売れそうです。ただし、単価が低いうえ、発送費用(金券なので書留など)で送ることを考えると枚数がまとまらないと、オークションでの売却のうまみはなさそうです。
1000株ホルダーで10枚まとめて売るというのならオークションもいいですね。
金券ショップでJR東海の優待券を買う価値はあるか?
つづいて、株主ではないけど、JR東海の株主優待を「購入」して利用するケースを考えてみましょう。
東京-大阪ならJRの定価14,450円として10%オフで1445円の価値、東京-名古屋ならJRの定価11090円として10%オフで1109円の価値となります。わざわざ優待券を「購入して」から利用するということを考えると少なくとも東京-名古屋以上の距離でないとメリットが出にくいといえます。
同じ金券ショップを利用するなら利用できるのであれば「回数券」を購入して利用するほうがより安い値段で乗れる可能性は少なくないと思います。普通席を利用するなら金券ショップでJR東海の優待を買う価値は低そうです。
一方で、JR西日本と同様に「グリーン席」にも割引が効いてきます。グリーン席の場合は優待券を使えば1枚で東京-大阪で1920円ほど、東京-名古屋でも1460円ほどの割引になります。こちらは多分回数券を購入するよりは効果的といえそうです。
JR東海の株主優待券を手に入れるまでの流れ
JR東海の株主優待券を手に入れるための流れは下記のとおりです。詳しい株主優待銘柄の買い方については下記記事もご参照ください。
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1)証券会社に口座を開設する
株式の購入(売買)は証券会社を通じて行います。とりあえずのおすすめはネット証券の「SBI証券」や「楽天証券」などが代表的です。詳しく証券会社を選びたい方は下記の記事なども参考にしてみてください。
[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/4571″]
2)期限までにJR東海の株を購入する
JR東海の権利確定日は3月末なので、3営業日前(権利付き最終日)までに同社の株式を購入しておく必要があります。それ以降(権利付き最終日の翌日)であればJR東海の株を売却しても優待券は送られてきます。
以上、JR東海の株主優待はやや渋く、活用できる人は東京-大阪をよく出張する人、たまにはグリーン車にのってゆっくりと移動したい人ということになりそうです。
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