IPO(新規公開株)への投資は投資効率が比較的高いことで知られています。実際に人気度が高いため、多くのIPO銘柄の募集(公募)は抽選の様な形になっており、必ず購入できるというわけではありません。そんな人気の高いIPO投資においてSBI証券が実施している「IPOチャレンジポイント」というサービスは、参加すればするほど当選確率がアップするというIPO投資家にとっては素敵なサービスとなっています。
今回はそんなSBI証券のIPOチャレンジポイントとそのポイントを効率的に貯める方法、使う方法を紹介していきたいと思います。
IPO投資ってなんで人気なの?
IPO・新規公開株・新規上場株など色々な呼び方がありますが、要はこれまで上場していなかった未上場企業があたらしく証券取引所で取引されるようになることを意味します。
これがなぜ人気なのか?というとそれは「値上がり率の高さ」「勝率の高さ」です。
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IPO株が新しく上場する時、市場で皆が売買できる前に「公募」といって一般の投資家に事前販売をします。
この事前販売をする時の価格「公募価格」よりも、最初に市場で誰もが売買できるようになる時の最初につく価格「初値」が高くなることが多いわけです。また、銘柄によっては2倍、3倍という値段を付けるケースもあります。
公募から上場までの期間は短いため、短期間で利益が取り易いのがIPO株に対する投資というわけです。
だからこそ人気の高いIPO株への公募
こうした背景があってIPOの「公募」に応募をしても中々当選しません。なぜなら短期間で儲かる可能性が高いIPOということはみんな分かっていますから、みんなが応募するわけです。
そうしたIPO狙いの投資においては証券会社選びが重要です。詳しくは「IPO狙いで証券会社を選ぶポイント」でも記事にしていますが、その中でもオススメしている「SBI証券」についてはIPOチャレンジポイントというサービスがあります。
このIPOチャレンジポイントは上手に活用することでIPO投資の可能性を高めてくれるサービスです。IPO株を狙うのであれば確実に抑えておきたいところです。
IPOチャレンジポイントのしくみ
IPOチャレンジポイントというのは、IPOに申し込みをしたけれどもその抽選に外れてしまった時に1ポイントもらうことが出るというポイントです。このポイントは換金できるようなポイントではなく、使用することでIPO抽選に当選しやすくなるというポイントです。
さて、このIPOチャレンジポイントはSBI証券においてブックビルディングと呼ばれるIPO投資の事前申し込みの様なものに応募をして、抽選に外れた場合にもらうことができます。
※なお、当選した場合ならびに抽選対象外となった場合はもらうことができません。
IPOチャレンジポイントを使えば当選確率が上がる
SBI証券は自社に配分されたIPOの70%は抽選となり、残りの30%がIPOチャレンジポイント向けに振り分けられるようになっています。
実際には、IPOチャレンジポイントを使った人の中から使ったポイントが大きい人の順番で当選が決まるようになっています。ちなみに、チャレンジポイントを使ったけれども外れたという場合には、使ったポイントはすべて戻ってきた上で、1ポイントIPOチャレンジポイントが戻ってきます。
つまり、ポイントが無駄になることはありません。
いいかえると、ポイントを貯め続ければいつかは必ずIPOに当選するだけのポイントが貯まるというのがIPOチャレンジポイントの大きな魅力ということになります。
ただし、IPOチャレンジポイントを使って応募したIPOに当選したけど辞退した場合にはポイントは没収となりますので、ご注意ください。
チャレンジポイント利用時の抽選ルールと当選確率を高めるコツ
ポイントを利用するとIPO株配分の30%分が割り当てられる「チャレンジポイント抽選」に参加されます。
そのポイント抽選に参加した人のうち、利用ポイントの多い人から順番に割り当てられます。なお、複数単元の申し込みの場合、複数単元で当選することもあります。
ですから、チャレンジポイントを利用するのは割当株数の多い「SBI証券主幹事」銘柄で行うのが基本です。
何ポイントあれば当選できるの?
2021年現在だと500ポイントくらいは必要になっているのが相場のようです(人気銘柄の場合)。これから始める方にとっては結構気が遠くなるポイントのように感じるかもしれません。
SBI証券の場合、年間で60~80社くらいのIPOがあります。全部応募しても6年から7年後ということになります。
とはいえ、後述しますが、IPOチャレンジポイントがもらえるキャンペーンなどもあるのでこの辺りをうまく使えばもっと良い感じで行けるかもしれません。
IPOチャレンジポイントの価値は?
IPOチャレンジポイントは換金できるようなポイントではないので、一律な価値として判断することができます。一方でIPOへの当選に必要なポイント数や値上がり金額などを考慮すると1ポイントあたり数百円くらいの価値はあるのではないかといわれております。
当選に必要なポイント数や値上がり金額などは前もって予想できるものではないので、確実なかを決めることはできませんが、あくまでも目安としてお考えください。
逆をいえば、IPOに応募する都度、数百円分の価値のあるポイントがもらえるというのは大きなメリットといえるかもしれませんね。
IPOチャレンジポイントを効率よく貯める方法
基本的にはIPOに外れることでしかポイントが貯まりませんし、1回のIPOあたり1ポイントだけです。ですから、ポイントを沢山ためるにはかなり根気強くIPOのブックビルディング(抽選)に応募し続けなければなりません。
ただし、これは資金量のあるなしにかかわらず皆に平等に与えられているチャンスでもあります。コツコツと申し込みを忘れないようにすることがポイントを貯める近道です。
ブックビルディング価格は基本上限で応募する
IPO抽選に参加するにはブックビルディングへの参加が必要です。このとき、一定の価格の範囲で応募価格を設定できます。基本は上限での申し込みが必要です。なぜなら、IPOチャレンジポイントが付与されるのは「抽選参加時」となります。
ブックビルディングによって決まるIPO公募価格は多くの場合「上限」で決まることが多く、その価格未満で応募している場合は抽選対象外となるため、IPOチャレンジポイントは付与されません。
今は「ストライクプライス」といって、株の注文でいう「成行」と同じようにいくらでも買うという選択肢がありますので、面倒ならストライクプライスを選んでおけばよいです。
家族口座、こども口座も作ればポイントを貯めるスピードアップ
自分自身はもちろん、家族にも協力してもらえばポイントが貯まるスピードもアップします。
家族にも口座を作ってもらって、家族にもIPOの抽選に応募してもらえば、家族の人数分ポイントを貯めることができます。SBI証券についてはジュニアNISA口座でもIPOへの応募が可能ですので、こども口座でもIPOチャレンジポイントを貯めることも可能です。
なお、家族の口座の場合、投資判断や取引などをあなた自身がしてしまうと、家族であっても「借名口座(借名取引)」という違法な取引となってしまいます。
あくまでも家族にお願いするという形をとりましょう。
キャンペーンでも貯まる
最近SBI証券では、様々なキャンペーンにIPOチャレンジポイントを付与するケースが増えています。たとえば公募株への応募でプレゼント、特定の投資信託への応募でプレゼントといった具合です。もっとも、すべてがお得というわけではないので、キャンペーン内容を見極める必要はありますが、上手に活用してください。
IPOチャレンジポイントが貯まるのはSBI証券だけです。自分の口座はもちろん、家族口座や子ども口座と言ったように協力してもらってポイントを貯めていくのが近道です。
個人的には人気銘柄までしっかりと貯めて、これぞ!と思う銘柄に対してまとめて使う方法をお勧めします。
以上、IPOチャレンジポイントで当選確率がどんどん上がるSBI証券のポイント活用術を紹介しました。
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