SBI証券、楽天証券auカブコム証券といったネット証券では、株式や投資信託を担保(証拠金)にして、FX取引(外国為替証拠金取引)ができますよ。というサービスを提供しています。
保有している現物株を担保(証拠金)としてFX取引を行うことができるわけです。
FXのための証拠金を現金で入れる必要がないので、資金効率を高めた投資が可能となります。
ただ、そんな便利なサービスである反面、リスクも増大することになります。今回はそんなネット証券の株式(現物株)や投資信託を証拠金としてFX取引をする注意点やデメリットを紹介していきます。
現物株をFXの証拠金にするしくみ
SBI証券、auカブコム証券、楽天証券などは、現物株式を証拠金へと組み込むことができます。
このサービスは保有する株式を証拠金として計算することで。より効率的な資産運用が可能ということになります。
たとえば、100万円の資金で株式投資と外国為替投資をする場合、普通はそれぞれ資金を分配してやる必要がありますが、このサービスを使えば、100万円で株式投資をしながら、その株式を担保にしてFX取引をするという投資が可能になります。
現金ゼロでもFX取引!株券担保サービスのメリットは何?
FX株券担保サービスの最大のメリットといえるのが、「現金がなくてもポジションを持つことができる」という点です。そのため、資金効率が格段にアップします。
株式投資(現物株)を保有しながら、FXのポジションを持つことができます。そのため、同じ資金で配当金や株主優待を受け取りながら、FXのスワップ金利を受け取るといったような投資も可能になります。
積極的に投資をしたい方にとって、株券担保サービスは魅力的なツールとなるはずです。
株券担保FX取引のリスク
ただ、この株券担保FX取引は実はかなりハイリスクな取引であることを知っておく必要があります。また、現金ゼロでもOKとメリットのところで説明しましたが、それが投資判断を誤らせてしまうリスクがある点も理解しておきましょう。
- 資金効率が高い=リスクも大きくなる
- 現金ゼロだとロスカットができない
この2点があげられます。特に2つ目の点は予想外に心理的な障壁となるはずです。
資金効率が高いということは、リスクも高いということ
一当然おわかりいただけると思いますが、現物株を担保としてFX取引をすれば、リスクは株価下落リスクと為替差損リスクの両方のリスクを負うことになります。
たとえば、ドル円をロングしつつ、その証拠金は日本株という場合を考えてみましょう。円高になればFXで損失が発生します。さらに、円高というのは一般的に株安要因です。
となれば、FXと現物株の両方で含み損がW発生することになります。
これにより、FXの含み損は証拠金から差し引かれますし、株価下落は証拠金も小さくなってしまいます。二重に削られることによってあっという間に証拠金不足となるリスクがあります。
FXと現物株で同じ方向のリスクをとると、信用二階建てと同じような状況になってリスクが大きくなります。
含み損状態のFXをロスカットするには現金が必要
もう一つは「FXを含み損状態で決済する場合には現金が必要」という点も理解しておく必要があります。
FXというのは差金決済取引となります。仮にFXで損失(含み損)がでているものをロスカットしようとする場合、その損失分に相当する現金がなければ決済できないわけです。
たとえば、株でも含み損、FXでも含み損となっていて、FXを決済したい場合、別途現金を入金するか、保有する現物株を売却しないことにはFXのポジションを決済すること自体ができなくなるわけです。
このように、一つの投資の決済をするために、もう一つの投資の処分をしなければならないという状態は投資判断を縛る結果となってしまいます。
ネット証券各社の株券担保サービスの特徴
現時点では、auカブコム証券のサービスがもっとも包括的で使いやすいと思います。
SBI証券(株券担保サービス)
国内株式(現物株)を担保として評価額の70%を担保(FXの証拠金)としてFX取引が可能です。ただし、株式信用口座を開設している方は利用できません。
>>SBI証券公式サイト
auカブコム証券(株式・投信担保サービス)
保有している現物株式と投資信託の評価額の70%を、信用取引や株価指数先物取引、指数オプション取引、外国為替証拠金取引(FX)の証拠金として利用できます。包括的に利用できるのは大きな強みですね。
>>auカブコム証券公式サイト
楽天証券(らくらく担保)
信用取引、FX 取引、先物・オプション取引で現物株式、投資信託を代用として利用可能となるサービスです。なお、FX取引、先物・オプション取引については今後対応予定です。
>>楽天証券公式サイト
株券担保FX取引を活用しよう
株券担保FX取引はリスクも高いサービスですが、投資のチャンスと思ったときに、効率的な運用が可能になります。
そういった意味で、予備的に株券担保FX取引というものがあるということを知っておくのはプラスになるはずです。
上手に活用していきましょう。
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