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iDeCoや企業型確定拠出年金の配分変更とスイッチングの違い

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401kiDeCo(イデコ)や企業型確定拠出年金は、自分の年金資産をどのように運用するかは加入者である自分自身が行う必要があります。その際の、投資商品への見直しをするのが、配分変更とスイッチングです。

今回はこの配分変更とスイッチングの意味の違い、それぞれのメリット、デメリット、実施すべきタイミングについて紹介していきたいと思います。

iDeCo(個人型確定拠出年金)、企業型確定拠出年金のどちらも同じように利用することができます。上手に、適切なタイミングで配分変更やスイッチングを実施しましょう。

iDeCoや企業型確定拠出年金

iDeCo(イデコ)や企業型確定拠出年金は毎月一定の金額を積み立てていき、老後に備える年金制度です。確定拠出年金と呼ばれるように、拠出する金額(積立する金額)は確定しているけど、その結果(運用益)は運用結果にそって変動するというタイプの年金となります。

iDeCoは個人単位で掛け金を払っていくもので、企業型確定拠出年金は企業年金(公的年金3階建て部分)として実施されている年金です。

どちらも制度としては似ていますが、違います。

ただ、今回紹介する、運用中の資産(年金資産)についての見直しについては同じとなります。

 

配分変更とスイッチングの違い

この記事をご覧になっている方は、おそらく、すでにiDeCoや企業型確定拠出年金で運用をしている状況だけど、投資している商品を見直したいという方が多いと思います。

そんな際に利用できるのが「配分変更」と「スイッチング」の二つがあります。

 

配分変更はこれからの投資先を変更する

配分変更と言うのはこの積立の運用先を変更することを指します。たとえば、いままで20%を国内株の投資信託にしていたものを、30%の割合に増やすといった方法です。

これまで運用してきた資産はそのままにして、これから投資する対象を切り替えます。

 

スイッチングは現在の運用資産を売却して別の商品に乗り換える

一方でスイッチングというのは既に確定拠出年金のアカウント内で運用されている資産を別の資産に買い替えるというものです。

たとえば、国内株の投資信託で100万円分の積立があるが、このうち50万円分を売却して、海外株の投資信託50万円分に買い替えるといったものです。

 

配分変更とスイッチングはどっちがいいの?メリット、デメリット

それぞれにメリット、デメリットがあると言えるでしょう。どちらにもメリットがあります。配分変更とスイッチングの両方を同時にすることもできます。

基本的に「配分変更」は投資方針を変更するときに使い、「スイッチング」は利益確定をしたい場合か、投資状況のリバランス(調整)をするときに使うというのが有効かと思います。

 

配分変更は緩やかな配分割合の変更。投資方針の変更時に活用しよう

配分変更は“これから”の投資先を変更するだけです。これまではリスク資産中に投資をしてきたけど、これからは定年(満期)が見えてきたので、安全な債券型投資信託や定期預金などに切り替えていきたいという場合に利用できます。

ポートフォリオには大きく影響しません。徐々に変更した内容で新しく積立されていくイメージになります。

 

年齢や環境の変化に応じて配分変更をする

配分変更は、運用方針の変更をする際に実施します。iDeCoや企業型確定拠出年金というのは10年、20年、30年と運用をする場合があります。

その時々の年齢や環境によって、取ることができるリスクも変わってくるはずです。若い時はまだ、年数があるのでやり直しがききますし、相場の暴落があったとしても、それ以降の相場の回復も期待できます。そのため、比較的リスク資産を中心に運用することが推奨されます。

一方で、50代になってくると「老後」を考える必要も出てきます。そういう状況で株中心のポートフォリオでリーマンショックのような大きな経済的打撃が起きると、虎の子の年金資産が大きく棄損してしまいます。

そうならないように、老後が見えた段階である程度、リスク資産中心から安全資産中心に切り替えるというのも手です。

状況によっては配分変更とスイッチングと同時におこない安全資産中心に切り替えるというのも手ですね。

 

 

スイッチングは積立て来た商品を売却して再投資する

一方のスイッチングは大胆な変更が可能です。

特に加入期間が長い方はそれなりに運用資産が貯まっているはずですから、変更によって運用スタイルを大きく変更することができます。

これまで株価が上昇してきたけど、今後株価が下がりそうというときは、株式型の投資信託を、定期預金や債券型の投資信託にスイッチングして確定拠出年金内で利益確定をするときにも使えます。

また、投資を続けていると当初の配分割合と差が出てきます。たとえば、国内株50、外国株50という割合で投資をしていたけど、外国株が大きく上昇したことで、国内40、外国株60という割合に変わってしまう事が往々にあります。

こうしたポートフォリオが崩れたのをもとに戻すことを「リバランス」といいます。上記のケースでは、外国株を売り、それを国内株購入に充てることで、国内50、外国株50に戻す作業です。

 

iDeCoや企業型確定拠出年金におけるリバランスボーナスとは?

この「リバランス」ですが、このリバランスは定期的に実施することで運用リターンが改善するという研究結果が出ています。

リバランスを実施するというのは、「当該期間中に相対的に値段が上がったものを売り、下がったものを買う」という作業になります。

非常に専門的な話になりますが、こうしたリバランスの実施は

リバランスにより一定の資産配分を保った場合、ポートフォリオの幾何平均リターンは、 そのポートフォリオを構成する各資産の幾何平均リターンに、それぞれのウェイトを乗じた数値の合計を常に上回る。この差をリバランスボーナスあるいはダイバーシフィケーションリターンと呼ぶ。
(ニッセイ基礎研究所のレポート)

という効果(リバランスボーナス)をもたらすそうです。

詳しく知りたい方は「投信のリバランスはお得「リバランスボーナス」とは」を読んでもらうと良いでしょう。

一般的に年に1度程度のリバランスをするのが効率的と言われています。

 

そもそもiDeCo/企業型確定拠出年金の資産配分はどうしたらいい?

具体的な資産配分の割合ですが、その人が取れるリスクの大きさによっても変わってきます。

たとえば、20代、30代であれば、株式中心のリスクをとった配分がおすすめできますし、40代、50代になってくると徐々に低リスクの運用資産の割合も増やしていくことで、リスクを小さくして老後資金を極端に目減りさせないように考える必要もあるでしょう。

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具体的なiDeCoや企業型確定拠出年金で使える資産配分の考え方は上記記事も参考になるかと思います。

ABOUT ME
ふかちゃん
マネーライフハックの編集長 兼 管理人です。節約やマネー術などについての情報発信を2004年から続けています。
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