自転車の大型専門店であるサイクルベースあさひを運営している、あさひ(3333)は自転車専門の小売店としては日本でもトップクラスの会社となっています。
同社では自社店舗で利用可能な商品券(値引き券)を株主優待として提供しています。2016年7月に株主優待を半年に1度から1年に1度に変更しましたが、優待額がまとまったため大きな違いは感じません。むしろ優待券がまとまることで転売を含めた利用価値が高まったように思います。
今回はそんな自転車販売大手のあさひ(3333)の株主優待情報をまとめていきます。
あさひの株主優待制度の基本
2017年2月月以降は毎年2月末の株主に対して、保有株数に応じてサイクルベースあさひの店舗やオンラインショップで利用できる商品券(優待券)を提供します。
100株以上:4000円分(1000円券×4枚)
500株以上:10,000円分(1000円券×10枚)
1000株以上:20,000円分(1000円券×20枚)
5000株以上:40,000円分(1000円券×40枚)
優待利回りを考えると最低売買単位(1単元)である100株の保有が最もお得ということになります。
ちなみに2017年2月7日終値の株価は1296円なので、100株保有と考えた時の優待利回りは3.08%と比較的高めになります。
一方で優待対象商品は自転車屋で買えるものです。普通に考えて自転車って毎年買い替えるようなものではないので、利回り自体は高めですが、それを毎年使うというのは正直言って現実的ではないように思いますね。
つまり、優待利回りとしては魅力的な優待券だけど、個人としてそれを活用することがなかなか難しいという優待なんです。このあたりは耐久消費財(継続利用される商品)を扱っている店ならではの問題といえそうです。
もちろん、自転車には様々な関連アイテムもあるので、一概に使えないとは言えませんが、自転車の買い替えとなるとどうしても数年単位になってしまいますよね……。
こうした金券の現金化について頼りになるのは金券ショップですが、あさひでしか使えないという流動性の低さから金券ショップでの買い取りはやや期待薄です。
メルカリやヤフオクで売ればそれなりの形で現金化も可能
近年ではフリマアプリやネットオークションでの消費者同士の取引も一般的になっています。実際の取引を見てみても、あさひの優待券は額面の80~90%といった比較的高めのレートで取引されているようです。
仮にメルカリ等への手数料を引いたとして80%で取引できるとすれば、3.08%の80%=2.464%相当で株主優待が現金化できるというわけです。そう考えると決して悪くない優待制度といえそうですね。売却してもそれなりのリターンは得られそうです。
優待券のネットでの現金化については「ヤフオクやメルカリで株主優待券を売る前に知っておきたいこと、高く売るコツ」もご参照下さい。
自転車を購入する予定の時はメルカリやヤフオクで買うのもアリ
また、サイクルベースあさひは国内でも最大手ともいえる自転車の販売メーカーということを考えると、自転車の購入を考えているならヤフオクやメルカリなどの個人間取引で株主優待券を買っておくというのも一つの手ですね。
仮に額面の80%で購入できるとすれば、実質的に自転車を2割引きで購入できるのと同じ意味になります。そう考えると、自転車購入を考えている方にとって、あさひの株主優待券を市場で購入するのはメリットがあるといえそうです。
以上、サイクルベースあさひの株主優待情報についてまとめてみました。
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