長らく続いたマイナス金利の影響もあり、一時期は都市銀行やゆうちょ銀行などの普通預金金利が0.001%という、100万円預けても10円しか金利が付かないような超低金利時代がありました。

日銀のマイナス金利政策解除に伴い、現在は全体として金利上昇の傾向にありますが、それでもリスクのある株式投資や投資信託はやりたくないという方に引き続き注目されているのが「個人向け国債」です。

今回はそんな個人向け国債をより有利に運用するための、最新の金利状況とキャッシュバックキャンペーンの活用術を紹介していきます。

かつては投資(購入)による利子収入よりもキャッシュバックキャンペーンの還元の方が大きいという逆転現象が起こっていましたが、2026年現在は金利が大幅に上昇しており、利子とキャンペーンの二重取りができる状況になっています。うまくキャンペーンを活用していきましょう。

そもそも個人向け国債とは何か?

個人向け国債は国が個人を対象に発行している国債です。3年(固定金利)、5年(固定金利)、10年(変動金利)の3種類があります。

個人向け国債のメリット・デメリットと金利を徹底解説!定期預金との比較やキャンペーン情報も個人向け国債の人気が高まっています。個人向け国債は日本国が発行してる債券である国債の一種です。国債は国(日本国政府)が元本と利子の支払い...

過去には国債の利回りがマイナスという報道もされていましたが、個人向け国債に関しては「0.05%」という最低金利が設定されているのでこれを下回ることはありません。

元本は国が保証しているため、円で運用するのであればもっとも安全な金融資産といえます。よく国債は暴落する……なんて話もありますが、「国債の暴落=円の価値の暴落」でもありますので、日本円という資産を持つのであればその時は定期預金や現金の価値も暴落します。

なので、あくまでも「円」という資産として保有するのであれば個人向け国債は優良な投資先といえます。投資初心者の方でも安心できる特徴を改めて整理しておきましょう。

圧倒的な3つのメリット

  • 高い安全性(元本保証):日本国が元本を保証しているため、日本円で運用する前提では最も安全な資産の一つです。
  • 法定下限金利(0.05%)の保証:万が一、世の中が再びひどいマイナス金利時代に戻ったとしても、金利が0.05%を下回ることは法律で禁止されています。
  • いつでも解約可能(1年経過後):発行から1年経てば、いつでも元本割れすることなく、1万円単位で柔軟に現金化(中途換金)できます。

知っておくべきデメリット・注意点

  • 購入後「1年間」は原則引き出せない:ここが唯一の拘束期間です。1年以内に使う予定のある生活費などは入れてはいけません。
  • 中途換金時のペナルティ:1年経過後に解約する場合、元本は100%戻ってきますが、ペナルティとして「直近2回分(過去1年分)の利息(税引後)相当額」が差し引かれます。
  • 株式投資のような大儲けはできない:あくまで資産を「守りながら手堅く増やす」手段です。

個人向け国債の魅力や考えておくべきリスクについては「個人向け国債の魅力とリスク」の記事で詳しく解説しているので個人向け国債についてもっと詳しく知りたい方はぜひご一読ください。

【2026年4月最新】個人向け国債の利回りとスケジュール

個人向け国債は毎月募集が行われており、日銀の政策転換以降、その利率は急速に上昇しています。2026年4月募集分の最新金利は以下の通りです。

種類 初回利率(税引前) 税引後利率 前月比
変動10年 (第193回) 1.55% (先月 1.40%) 1.235% +0.15%
固定5年 (第181回) 1.79% (先月 1.58%) 1.426% +0.21%
固定3年 (第191回) 1.51% (先月 1.34%) 1.203% +0.17%

【2026年4月募集分の詳細スケジュール】

  • 募集期間: 2026年4月6日(月)〜 4月30日(木)
  • 発行日: 2026年5月15日(金)
  • 利払い日: 5月15日・11月15日(年2回)

特に注目すべきは「変動10年」の金利が上昇中である点です。「変動10年」は市場の金利に合わせて半年ごとに適用利率が見直されるため、今後さらに世の中の金利が上がった場合でも、それに連動して利息が増えるという強力なインフレ対策(金利上昇対策)になります。

もしどのタイプにするか迷った場合は、現在の鉄則として「変動10年」を選ぶのがおすすめです。

定期預金と個人向け国債はどっちがいい?

「絶対に減らしたくない資金」の運用先として、定期預金などの他の金融商品と比較してみましょう。

商品名 安全性 流動性(引き出しやすさ) 収益性・インフレ対応
個人向け国債 (変動10年) 極めて高い(国が保証) 最初の1年は不可(1年後は自由) 金利上昇に追従する
メガバンク等の定期預金 1,000万円まで保護 いつでも解約可能 低い・固定金利

結論として、1年以内に使う可能性があるお金(生活防衛資金など)は「金利の高いネット銀行の普通預金・定期預金」に預けるのが正解です。

一方で、「数年間は使う予定がない教育資金や住宅の頭金」であれば、金利上昇の恩恵を受けられ、証券会社のキャンペーンでキャッシュバックも狙える「個人向け国債(変動10年)」が圧倒的に有利になります。

個人向け国債のキャッシュバックキャンペーンを活用しよう

過去にはマイナス金利の影響を受け、3年、5年、10年のすべてのタイプが利回り0.05%(最低金利)による発行となっていた時期もありました。そのため、当時は運用の魅力を感じないという方も多かったかもしれません。

ところが、現在では金利が大きく上昇していることに加え、個人向け国債への新規投資に関して各証券会社が様々な「キャッシュバックキャンペーン」を実施し続けています。これを活用すれば、すでに高くなっている利回りをさらに大きく改善することができます。

かつては低金利のためにキャンペーンが主役のような状況でしたが、現在は「高水準の利息」と「キャンペーン還元」の両方を手堅く狙える絶好の環境になっています。

SBI証券 個人向け国債キャンペーン(初回購入者限定)

大手ネット証券のSBI証券では、個人向け国債の投資に対するキャッシュバックキャンペーンを実施しています。

現在(2026年4月)は、2017年以降にSBI証券で国債を買ったことがない方を対象とした「初回購入者限定」のキャンペーン(要エントリー)となっています。

以下のキャッシュバックキャンペーンの還元金額・条件を見ていただくと、賢い方はすぐにわかるかと思いますが、金額の幅があります。50万円でも90万円でもキャッシュバック金額は変わらないので、キャッシュバックのが受けられる最低金額で投資をするのがコツです。50万円、100万円、200万円といった具合ですね。

【個人向け国債への投資額とキャッシュバック金額の目安】

  • 50万円以上~100万円未満:500円
  • 500万円:5,000円
  • 1,000万円:10,000円

2026年現在は金利が上昇しているため、国債の利子をしっかり受け取りつつ、さらにキャッシュバックで利回りを底上げできるという、投資家にとって非常に有利な状況になっています。少額から始めたい初心者の方には特におすすめです。

SMBC日興証券の個人向け国債キャンペーン(まとまった資金に最適)

ネット証券では少額から始められるSBI証券のキャンペーンが魅力的ですが、まとまった資金を運用するなら大手証券(総合証券)も非常に力を入れています。

特筆すべきは、金額が大きくなると還元額も大きくなる点です。現在(2026年4月募集分)は自動エントリーとなり、以下のように500万円以上の投資から現金プレゼントの対象となります。

【個人向け国債への投資額と現金プレゼント金額の目安】

  • 500万円以上:7,000円
  • 1000万円以上:16,000円

また、SBI証券のように「初回購入限定」といった縛りがなく、10年・5年・3年のすべてのタイプが対象となるため、まとまった資金(500万円以上)の運用が前提なら、SMBC日興証券が圧倒的に有利です。

個人向け国債は途中で解約・換金ができる

キャッシュバックと合わせて知っておきたいのが、個人向け国債の解約・換金です。債券は基本的に解約・換金はできないのですが、個人向け国債は認められています。

いずれのタイプも発行から1年を経過すれば解約・換金が可能です。ただし、受け取った利息(税引き後)の直近2回分(1年分)が差し引かれます。

かつて超低金利時代には、「個人向け国債のキャッシュバック額>利息収入」となっていたため、キャンペーンで購入後1年で解約して、新しいキャッシュバックキャンペーンに乗り換えるという戦略が圧倒的にお得な状況になっていました。

しかし、金利が上昇している2026年現在では事情が変わってきています。たとえば変動10年タイプであれば、市場の金利上昇に合わせて受け取れる利息も増えていくため、すぐに解約せずにそのまま保有し続ける方が、インフレ対策(金利上昇対策)として有利になるケースが多くなっています。

もちろん、いざという時には1年経過後であれば元本割れすることなく必要な分だけ(1万円単位で)解約できるという「流動性の高さ」は健在です。資金の予定に合わせて柔軟に活用していきましょう。

よくある質問(FAQ)

個人向け国債のよくある質問

Q. 途中で解約すると元本割れして損をしますか?

A. 元本割れは絶対にしません。1年経過後であれば、差し引かれるのは「過去2回分(1年分)の受け取り済みの利息」だけです。元本は100%戻ってきます。

Q. 全額解約ではなく、一部だけ解約することは可能ですか?

A. はい、可能です。1年経過後は「1万円単位」で必要な分だけ解約して引き出すことができます。

Q. いくらから買えますか?購入の手数料はかかりますか?

A. 個人向け国債は「1万円」から購入できます。また、購入時の手数料や口座の維持管理手数料は一切かかりません。

Q. NISA口座で個人向け国債は買えますか?

A. 買えません。国債はNISAの対象外商品となります。特定口座または一般口座での購入となります。

個人向け国債のキャッシュバックは終了する可能性も

今回紹介している個人向け国債のキャッシュバックですが、今後は終了、ないしは縮小される可能性もあると思います。

上記で紹介したSBI証券も、当初は最大0.2%のキャッシュバックでしたが0.1%に縮小(改悪)された過去があり、さらに現在は初回限定の条件が付与されています。

ただ、こうした個人向け国債のキャッシュバックのキャンペーンはここ10年以上継続されているわけなので、条件が良い証券会社を選んで上手に活用していきましょう。

現在の金利(利回り)水準であれば、キャンペーンで還元を受けつつ、そのまま保有し続けて利息を受け取り続けるのが非常においしい戦略となります。

以上、個人向け国債のキャッシュバックキャンペーンの上手な活用術でした。キャンペーンなどは知っている人だけが活用できるものですので上手に利用してくださいね。

ABOUT ME
ふかちゃん
マネーライフハックの編集長 兼 管理人です。節約やマネー術などについての情報発信を2004年から続けています。
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