クレジットカードや住宅ローンの審査が心配、金融機関からどのようにみられているのか?といったことを調べることができるツールがmyCredit.jpです。個人信用情報機関の開示を使い、現在の信用情報とその評価を数値で示してくれるというサービスです。
これを使えば、ローンやキャッシング、クレジットカードを作るときなど、今のあなたがどう金融機関から評価されるかを知ることができます。
アメリカでは個人の信用力を評価したクレジットスコアがローンや融資を含め、様々な場面で利用されるようになっています。日本でもこのような信用経済が始まるのでしょうか?今回はそんなmyCredit.jpのサービス内容と安易に利用するデメリットについて紹介していきます。
(重要な追記):myCredit.jpはサービスを終了いたしました
個人の信用情報はすでに利用されている
日本でも個人の信用情報(クレジット情報)は個人信用情報機関と呼ばれる機関によって管理されています。
- クレジットカード契約の有無
- カードローンやキャッシング契約の有無
- 返済状況、遅延、事故情報
などの情報が収集されており、たとえば、クレジットカードを新規に作りたいという場合、カード会社は個人信用情報機関に照会をかけて、一定の情報を入手できるようになっています。
そのため、「クレジット・ローンの事故情報(ブラックリスト)はいつ消える?確認は?」でも書きましたが、遅延などの情報があるとクレジットカードや住宅ローンなどの審査に通ることはまずできません。
このようにすでに個人信用情報は一定の範囲で金融取引(ローン・クレジット取引)において利用されています。ちなみに、収集されている情報は本人の分は確認できるようにもなっています。
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一方でこうした情報はあくまでもクレジットカード契約や融資(ローン)契約などの利用に限定され、その他の目的で利用することはできません。
myCredit.jpはCICの情報をもとに信用力をスコア化
myCredit.jpは個人信用情報機関であるCICの開示情報を通じて、えられた信用情報の結果等を分析して、銀行やクレジットカード会社などがあなたの信用力をどの程度に評価するかというものをスコア化してくれます。
- 返済履歴
- 残高
- 利用件数
- 過去の利用履歴(返済状況等)
といった、情報をもとに、信用力を300~850でスコア化するというサービスになります。
どういう人に向いているの?
たとえば、住宅ローンやキャッシングなどのローンを組みたいとき。このとき信用力が高ければより有利な条件のローンが組める可能性が高まります。
また、クレジットカードの申し込み等でゴールドカードなどの上位カードの申し込みをするといったときも同様にスコアが高いほど審査に通過しやすくなるでしょう。
このほか、将来的に家を買いたいと考えているような人も、レポートを読めばどこを改善すればもっとスコアが上昇するかも書かれているのでそれを参考にして行動することができます。
ちなみに費用は2,250円です。内1000円は信用情報機関の開示費用となります。自分でCICに開示請求する場合も1000円はかかるので、myCreditの事実上の費用は1250円ということになります。
個人情報の開示は本当に大丈夫?
こうした信用力を可視化するサービス自体は面白いものだと思います。
個人信用情報(信用力)というのはこれからの社会でますます重要になってきます。その一方でこうしたサービスには危険性もあります。CICなどの個人信用情報機関がもっている信用情報は非常にセンシティブな情報です。第三者等への漏えいがあってはならないものです。
こうした情報を提供するというのは微妙に危険なことだと思います。実際に、個人信用情報機関であるCICは異例の情報を発信しています。
マイクレジット社が行うCICの信用情報を点数化するサービスは、弊社と一切関係ありません。
「信用情報」は、お客様ご自身の大切な情報です。取扱いには十分ご注意ください。
なお、当案件に関し、お客様に不利益が生じても弊社では一切責任を負えませんのでご注意ください。
マイクレジットはどうやらサービスを終了したようですが、今後同様のサービスが出てきた時のためにも信用情報を第三者に手軽に提出する際には注意が必要です。
以上、個人信用情報(信用力)をスコア化、クレヒス可視化できるmyCreditとその危険性を紹介しました。
(追記)AIスコア・レンディングという仕組みもスタート
myCredit.jpとは異なりますが、銀行取引や携帯電話取引などの様々な取引情報、アンケートなどを通じて、個人の信用力を図り、それをもとに融資を行う“AIスコア・レンディング”というサービスもスタートしています。
こちらはCIC(個人信用情報機関)の情報は利用しませんが、自分の様々な情報が丸裸になる可能性もありますので、利用の際は同様に注意が必要だと思います。
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