投資詐欺 PR

相場予想が100%的中するメルマガと投資詐欺。ネット時代ならではの詐欺にご注意

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mail相場の上げ下げを10連続で当てることができるといわれて、その翌日から実際に相場を予想するメールが届き、本当に10日間相場を当てることが出来たとしたら、あなたはどう思いますか?

ここからは有料で、有料の投資顧問サービスに登録してくださいといわれたら、どうしますか?

仮に、上昇、下落の確率がそれぞれ1/2としても10連続なら1024分の1です。それほどの確度で相場を予想できる投資サービスなら使ってみてもいいかもしれない。と思う方も少なくないかもしれません。

ただ、これは実際に行われた投資勧誘詐欺です。スパムメールというバラマキ作戦と確率を悪用した詐欺行為ともいえます。

すごい!と思える話でも全体化すれば簡単なトリックで再現できる話なのです。こういう事例があるということを知っていれば被害はほぼ防げる話です。ぜひご一読ください。

10回連続で明日の相場を的中させるメールが届く

たとえば、明日の日経平均は上昇します。

という相場予想のメルマガが届きました。そしてその通りの展開になりました。またその翌日も同様にメールが届き、明日の日経平均は下落します。という相場予想のメルマガが届きます。

これが毎日届き、10日連続で相場を的中させたとします。

あなたはこの相場予想についてどう思いますか?上昇、下落の予想でも10回で10回とも当てるというのはすごい!この相場予想は本物だ。と思うかもしれません。仮に、確率1/2の試行だと10連続正解する確率は1/1024になります。

その上で、私たちの運営する投資ファンドに投資をしませんか?とか、相場予想をした投資予想ソフトを購入しませんか?と勧誘されたとします。

どうでしょう?これほど精度のファンド、投資ソフトなら成功するかも?と思ってしまうかもしれません。

しかしながら、結果的にこの事案は詐欺で投資したお金は戻ってこなかったり、購入した投資ソフトは全然使い物にならないものでした。

さて、この詐欺の疑問点は「なぜ相場を10連続で的中させることができたのか?」ということです。

 

確率は1024分の1でも100万人に送付すれば976人の対象者が出る

答えは簡単です。

上昇する、下落するという2つの予想を100万人の半々に送り、正解した50万人に対して翌日も同じことをします。

外れた方には以後メールは送りません。
その翌日も同じように2つのメールを作り半々で送ります。そうやってこれを10回繰り返すだけです。

  • 100万人
  • 50万人(1日目の正解者)
  • 25万人(2日目の正解者)
  • 125,000人(3日目の正解者)
  • 62,500人(4日目の正解者)
  • 31,250人(5日目の正解者)
  • 15,625人(6日目の正解者)
  • 7,812人(7日目の正解者)
  • 3,906人(8日目の正解者)
  • 1,953人(9日目の正解者)
  • 976人(10日目の正解者)

最初に100万人分のメール送信ができるリストがあれば、1/2を予想するメルマガで10連続正解するのは976人となるわけです。

 

限界コストゼロで行えるメルマガを悪用した手口

電子メールを使ったスパムメールは1通送るのに費用はほとんどかかりません。そのため、こうしたスパムを100万件、1000万件、1億件と数多く行えば、実際に10連続で相場を的中させることは容易になります。

普段私たちは自分の身に行ったことを信用するため、そうした全体の中の一人と考えずに、実際に10回的中させたという事実だけが残るわけです。

DMなら1通80円くらいするはずなので、コスト的に非常に割が悪いように思うかもしれませんが、送付に対して追加的な費用がほとんど発生しないインターネットメールだからこそ可能な詐欺の手口ということになります。

こんなうまい話に乗せられないよう、十分にご注意ください。

 

投資詐欺は色々、類型を知って対応を

今回紹介したのはネット時代ならではのメールを使った投資詐欺の案件です。投資詐欺には様々なものがあります。

私を含めて、簡単に儲かるという話に人は弱いですからね。

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投資詐欺にはどのようなものがあるのか、色々な実例を知ることで、あっ、これって投資詐欺じゃないの?と気づけるようになりたいものですね。