クレジットカード決済を自分のビジネスやお店に導入する。というと、かなりハードルが高いと思われる方も多いようです。特に、クレジットカード決済は導入費用だけでなく、カード決済時の手数料も高いというイメージをお持ちの方も多いでしょう。
そういった常識はかつてのものです。最近ではスマホ一台あれば最短即日、かつ特別な機器導入もほとんどなしでクレジットカード決済システムを自分のビジネスやお店に導入することができるんです。今回はそんなスマートフォンを利用したモバイル決済システムのSquare(スクエア)について紹介していきます。
Square(スクエア)の基礎知識 モバイルカード決済
Square(スクエア)はスマートフォンの通信サービスを利用してクレジットカード決済を行うことができるサービスを提供しています。iPhoneなどのスマートフォンに小さなカード読み取り用の端末をセットすることで利用できる決済システムとなります。
通常のクレジットカード決済の場合は固定電話回線などを利用していますが、Square(スクエア)の場合はスマホのデータ通信を利用することで、固定回線不要で決済が可能になります。
- 固定回線が無くてもクレジットカード決済を導入できる
- スマホで通信するので、イベントなど野外・屋外での販売でも利用可能
これ自身大きなメリットです。訪問販売や移動販売などのように出先で商売をするケースでもクレジットカード決済を導入できるのは大きな強みがあります。
また、モバイルという面だけでなく、通常の固定設置型のクレジットカード決済と比較してもメリットが大きいです。
最短即日でカード審査、数日あればクレジットカード決済が導入できる
Squareは最短即日でカード審査が通り、すぐに使えるようになります。実際には数日かかってしまうケースもありますが、通常のクレジットカード決済と比較してもスピーディーに導入が可能です。
主要なクレジットカードブランドに対応、さらに加盟店手数料も安い
Squareは主要なクレジットカードブランド(国際ブランド)に対応しています。そのため、クレジットカードで支払いをしたいけどSquareでは使えないという事は無いはずです。
- Visa:3.25%
- mastercard:3.25%
- American Express:3.25%
- DISCOVER:3.25%
- Diners Club:3.25%
- JCB:3.95%
また加盟店手数料も安いです。実際に小規模店舗でクレジットカード決済を導入している方はわかると思いますが、加盟店手数料が5%以上というケースも少なくありません。そうした手数料水準と比べると圧倒的なコスト競争力があるのがモバイル決済(Square)です。
初期費用だけでなく、ランニングコストも無料
また、初期費用もゼロなだけでなく、ランニングのコストもかかりません。定額手数料、最低手数料のような類のものは無いので、使わないのであれば1円もコストはかかりません。
- 月額手数料:無料
- 解約手数料:無料
- カード決済を途中でキャンセル:無料
- トランザクションフィー:無料
通常のクレジットカード決済だと上記すべてに手数料がかかることが多いのですが、Squareはすべて無料です。
今後クレジットカード決済を導入しておいた方が良いかも……というのであればとりあえず申し込みをして使えるようにしておくというのも一つの手です。
最短翌営業日入金で振込手数料も無料
三井住友銀行やみずほ銀行なら翌営業日に入金されます。これは10万円の売り上げでも、100円の売り上げでも同じです。その他の銀行の場合は1週間単位になり、翌週の金曜日にまとめて振り込まれます。
振込手数料はどの銀行でも無料です。三井住友銀行やみずほ銀行に口座があればほぼ現金商売と同じレベルでクレジットカード決済が導入できます。
Squareのデメリット、注意点
メリットは先に述べたとおりですが、デメリットや注意すべき点もあります。
- Squareカードリーダーの使い方に少しクセがある
- 分割払いができない
- 電子マネー決済ができない
まず、Squareでカード決済をする場合、専用のカードリーダーを利用します。このカードリーダーはコンパクトで持ち運びやすいのですが、読み取りに少し難があります。
また、Squareは分割払いやリボ払いなどには非対応です。一括払い(1回払い)のみの対応となっています。電子マネーにも非対応です、楽天Edy、WAON、Suicaなどの電子マネーは使えません。
こちらについては、そういうサービスだと思うしかないですね。
Square(スクエア)を導入するにあたって必要になるもの
では、実際にSquareを導入するにはどのようにすればよいのでしょうか?必要なものは以下のとおりです。
- スマートフォン(普段利用しているものでもOK)
- Squareカードリーダー
- レシート印刷用のプリンター(あると便利)
この3つです。
通信可能なスマートフォンやタブレット
キャリアは問いませんし、よほど古い機種でなければどのスマホでも構いません。また、iPadなどのタブレット端末でもOKです。とにかくキャリアと契約して通信が可能、契約が無くてもWi-Fiなどを通じて通信可能であればOKです。
Square専用に用意する必要はありません。
なお、レジアプリも無料で利用できます。iPadをレジ代わりにして、そのiPadにSquareをセットしてクレジットカード決済といった使い方もできます。
Squareカードリーダー
クレジットカードを読み取るためのカードリーダーです。SquareやAmazonなどでも販売されています。なお価格は4,980円(税込)です。ただし、現在Squareでは新規ビジネス応援キャンペーンを実施中で、Squareカードリーダーの代金を全額キャッシュバックするキャンペーンも実施しています。
そのため、結果的にはカードリーダー費用も実質無料とできます。これはうれしいですね。ただ、後述しますが、Squareカードリーダーは申し込みが完了して審査を通過した後に購入しましょう。
レシート印刷用のプリンター(あると便利)
連携させることでレシートを印刷できるプリンターです。必須ではありませんが、あると便利です。
なお、レシート・領収証は手書きでも構いません。なので、決済頻度が高くないのであれば文房具屋などで領収証を買ってきておいてそれを使って代用するのも手です。
モバイル用のレシートプリンターはピンキリですが安いものだと数千円くらいで購入することができます。販売会などでレジ通過件数が多いならモバイルレシートプリンターも用意しておいた方が便利です。
Squareの申込から審査、利用までの流れ
それでは、実際に自分のお店やビジネスにSquareのモバイル決済を導入するまでの流れを紹介していきます。
- 申込・Squareやカード会社による審査
- Squareカードリーダー購入、アプリダウンロード
申込・Squareやカード会社による審査
まずは「Square公式サイト」から利用の申込(アカウント作成)をします。もちろん無料です。オンラインのみで申し込みは完結します。
- メールアドレス
- お客様情報
- 事業内容
- 入金先銀行口座
これだけです。申し込みをするとSquareによる審査があります。審査内容は非公開ですが、成人向けサービス、ギャンブル、投資系、占い系、不動産仲介、質屋、非商用利用などは非対応だとされています。このSquareの審査によってVISA、mastercard、AmericanExpressのクレジットカードは決済できるようになります。
審査は最短で当日ですが、3~5営業日ほどかかる場合があります。
一方で、JCB、DinersClub、DISCOVERの3ブランドについては別途JCBによる審査が行われます。VISA、mastercard、AmericanExpressだけでOKならこのままでもOKですが、JCB等も決済したいのであれば、追加情報を入力して、もう一度審査を受ける必要があります。
なお、JCBがダメであっても、すでにVISAやmastercard、AmericanExpressは利用可能です。
Squareカードリーダー購入、アプリダウンロード
審査に無事通貨したらSquareカードリーダーを購入しましょう。先に買ってしまって万が一審査に落ちたらもったいないですからね。決済用のスマートフォンやタブレットにSquare用の決済アプリをインストールすれば利用できるようになります。
あとは、端末にSquareカードリーダーを挿入すればクレジットカード決済ができます。ちなみに、お試しの決済は許可されていますが、100円の小額決済だけにしてください。自店決済(自分のクレジットカードで自分のお店で決済)は規約で禁止されています。
お手軽にクレジットカード決済を導入するならSquareがおすすめ
スピーディーかつローコストでクレジットカード決済を導入をするのであればSquareはかなりおすすめできるサービスです。
固定店舗以外でも利用できるのでちょっとしたイベントなどでも活用できます。審査はありますが、審査に落ちたからといって二度と利用できないわけではありませんので、カード決済を使いそうなら、まずは申し込みだけしてみるというのも一つの手だと思います。
以上、カード決済を手軽、無料で導入できるSquare(スクエア)のメリットとデメリットについてまとめてみました。
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