ETF(上場投資信託)は日経平均株価やTOPIX、あるいはダウ平均、金価格といった様々な指数に対して個別株式と同じように手軽に売買することができる金融商品です。
本来は現物として存在しない指数を投資信託の仕組みで疑似的に作り出し、それを個別株と同じように証券取引所に上場させることで投資できます。インデックスファンドとならび、ETFは指数投資に欠かせない金融商品です。
今回はそんなETF投資家にうれしい、ETFの売買手数料が無料となる証券会社とそのサービス内容、活用方法を紹介します。
ETF投資とインデックスファンド投資のコストの違い
ETF投資における最大のネックは“売買手数料”の存在です。インデックスファンドの多くがノーロード(販売手数料無料)であるのに対して、ETFは個別株扱いとなりますので売買時には手数料(株式委託手数料)が生じることになります。
一方でインデックスファンドよりは信託報酬(投資信託を運用するための管理コスト、保有コスト)は安めに設定されていることが多いです。
売買時のコスト | 保有コスト | |
---|---|---|
ETF | 通常の株式売買と同様の手数料が発生する。売買時の両方。 | 信託報酬は掛かるものの、インデックスファンドよりは安いことが多い |
インデックスファンド | 無料(ノーロード)であることがほとんど | 信託報酬はETFよりやや高め |
表にすると、こんな感じになります。上記から言えることは、コスト的にETFは長期保有に優れているといえます。
一方でコスト面以外で見るとETFはリアルタイムで価格変動する点などを考えると、どちらかというと短期売買に優れた面があります。商品的にはインデックスファンドより短期売買向けなのに、コスト構造は長期保有向けになっているのです。
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ETFの売買手数料が無料の証券会社
そんな中で、一部の証券会社では、ETF取引の手数料(売買手数料)を無料化している証券会社があります。これらの証券会社+対象ETFの売買であれば、売買時の手数料は無料にできるので、ETFを使った短期売買をしたい方にはメリットが特に大きくなります。
auカブコム証券のフリーETF
三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券で、大手ネット証券の一角として挙げられています。auカブコム証券では2010年に業界に先駆け、売買手数料無料ETFとして「フリーETF」と呼ばれる商品群を用意しています。
対象となるETFについては売買手数料が無料となっています。現物取引も信用取引もどちらも手数料は無料となります。
個人投資家のETF取引活性化を目的に導入しているサービスです。当社が定める「フィデューシャリー・デューティー基本方針」にしたがい、フリーETFの選定に関する以下のような基準にしたがって銘柄を選定しています
とあるように、フリーETFとなる銘柄は固定ではなく、ときどき差し替えも行われるようです。
- 1593:MAXIS JPX日経インデックス400上場投信
- 1346:MAXIS 日経225上場投信
- 1348:MAXIS トピックス上場投信
- 1550:MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信
- 1557:SPDR® S&P500® ETF
- 1349:ABF汎アジア債券インデックス・ファンド
- 1597:MAXIS Jリート上場投信
- 1492:MAXIS JPX日経中小型株指数上場投信
※2018年6月27日時点
TOPIX(日本株)、S&P500(米国株)、MSCIコクサイ(日本を除く世界株)、J-REIT(日本のREIT)といったように比較的投資対象として使い勝手がよいものがラインナップされていてうれしいところです。
マネックス証券のゼロETFは米国ETFが売買手数料無料
同じくネット証券大手のマネックス証券はゼロETFというサービスを2017年2月27日に開始しました。同じくETFの売買手数料を無料とするサービスとなっていますが、国内ETFではなく、米国ETFが対象となっています。
米国ETFは日本国内に上場しているETFよりもユニークなものが多く、また、信託報酬(投信の維持コスト)も安く設定されています。その一方で米ドル建てになっているので為替変動に注意も必要になります。
ちなみに、米国ETFって何?という方は以下の記事が参考になるかと思います。
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- AGGY:米国債券ファンド(利回り強化型)
- CXSE:中国株ニューエコノミーファンド
- DEM:新興国株 高配当ファンド
- DES:米国小型株配当ファンド
- DEW:世界株 高配当ファンド
- DFE:欧州小型株配当ファンド
- DFJ:日本小型株配当ファンド
- DGRE:新興国株クオリティ配当成長ファンド
- DGRS:米国小型株クオリティ配当成長ファンド
- DGRW:米国株クオリティ配当成長ファンド
- DGS:新興国小型株配当ファンド
- DHS:米国株 高配当ファンド
- DLN:米国大型株配当ファンド
- DON:米国中型株配当ファンド
- DXJ:日本株米ドルヘッジ付ファンド
- DXJF:日本株金融セクター米ドルヘッジ付ファンド
- DXJS:日本小型株米ドルヘッジ付ファンド
- DYB:米国株ダイナミックベアファンド
- DYLS:米国株ダイナミックロングショートファンド
- ELD:新興国現地通貨建債券ファンド
- EPI:インド株収益ファンド
- EUDG:欧州株クオリティ配当成長ファンド
- GULF:中東株配当ファンド
- HEDJ:欧州株米ドルヘッジ付ファンド
- HYND:米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型)
- HYZD:米国ハイイールド社債ファンド(金利ヘッジ型)
- XSOE:新興国株ニューエコノミーファンド
ゼロETFの対象となるのは上記ETFです。ウィンダムツリーという運用会社との連携による展開です。経費率(日本でいう信託報酬)は米国ETFの雄であるバンガードと比較するとやや高めな印象があります。また、ETFの内容を見ていただくと内容がやや複雑なものが多いです。
一方で、売買手数料が高額となりやすい米国ETF(外国株扱い)で手数料が無料になるというのは非常に大きな特典です。また、ゼロETF銘柄の保有者には以下のような特典も用意されています。
- ジェレミー・シーゲル教授のウィークリーコメンタリーを提供
- 対象ETFの保有者限定のオフライン懇親会への招待
- オンライン運用説明会への招待
- 対象ETFにより構成されるモデルポートフォリオの紹介
米国ETFに投資をしたい方にはよいと思います。
楽天証券の手数料0円ETF
ネット証券大手の中でも利用者数が多い楽天証券でも0円ETFというサービスを開始しました。
iShares(アイシェアーズ)と連携して国内ETFの売買手数料を無料としています。国内外の株式、債券、REITに売買手数料無料で投資できます。
iSharesはアメリカに本拠を持つ世界でも有数の資産運用会社であるブラックロックグループが提供している上場投資信託(ETF)のブランドです。
- 1329:iシェアーズ日経225 ETF
- 1364:iシェアーズ JPX日経400 ETF
- 1475:iシェアーズ TOPIX ETF
- 1477:iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF
- 1478:iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF
- 1483:iシェアーズ JPX/S&P設備・人材投資 ETF
- 1476:iシェアーズ Jリート ETF
- 1655:iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
- 1657:iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF
- 1658:iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF
- 1482:iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)
- 1496:iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債ETF(為替ヘッジあり)
- 1497:iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)
- 1656:iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF
- 1659:iシェアーズ 米国リート ETF
- 1458:楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型
- 1459:楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型
手数料無料のETFを上手に活用して投資にアクセントを
2018年6月現在は、こちらで紹介した、auカブコム証券、マネックス証券、楽天証券の3社が一部のETFの売買を無料化しています。
これらのETFであれば、中長期の保有はもちろんですが、短期の売買でも収益機会を見つけることができます。上手に活用していきましょう。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
今は『楽天モバイル』が最強。楽天リンクを使えば通話かけ放題だし、パケットも使い放題で月々3,168円。データ通信をあんまり使わない人は1,078円で回線を維持できます。
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※一人当たり最大5回線まで利用可能。
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