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長期の保険は続かない、失効率の高さから見る保険で資産運用の難しさ

cancel老後のため、将来のためといったセールストークで個人年金保険や終身保険・養老保険などの営業を受けた経験がある方は多いのではないでしょうか?確かに20年、30年と契約すればプラスになる上、預貯金などと比べ利回りもいい。保険会社が利回りを保証してくれるのだから、株や投資信託などよりも低リスク。そう考えて契約する方も多いようです。
しかしながら、長期の保険で途中解約のリスクがあります。それは生命保険の「失効率の高さ」を見るとかなりリスキーな運用であることが分かります。

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個人年金保険の解約・失効率は3.7%

保険の解約というのは、保険を途中でやめること。また、失効とは、保険料払い込みの猶予期間を過ぎても保険料の支払(払い込み)が無い状態のため、保険契約が終了することを指します。(参考:生命保険契約の失効と復活

生命保険協会が公式に出した報告書によると2013年の個人年金保険の解約・失効率は3.7%です(参考:生命保険の動向2013年版(PDF)

個人年金保険というのは、保険の中でも長期運用が前提となる保険です。そうでないと大抵のケースで「元本割れが必至」となる運用商品です。
にもかかわらず解約や失効が行われるというのは、経済的な理由などにより解約や保険料を支払えずに失効したと考えるのが普通です。

この解約・失効率、今年だけが突出して高いわけではありません。同資料によると、直近の解約・失効率は下記の通りであり、5年平均で見ても3.38%と決して低い数字ではありません。

平成20年度:3.8%
平成21年度:3.3%
平成22年度:3.1%
平成23年度:3.0%
平成24年度:3.7%  生命保険の動向 2013年版より

 

保険を20年継続できる人は全体の約半数。

仮に5年平均の3.38%が毎年、解約・失効すると仮定した場合、20年間保険を継続できる確率というものはどの程度になるでしょうか?

計算式=(0.9662)20=0.5027

つまり、20年間保険を継続できる確率はおおよよ50%という計算になるわけです。個人年金保険に加入した人の多くは、保険料を長期にわたって払い続けることに同意した人のはずです。
当然、途中解約をするつもりなどは無かったでしょう。しかしながら、20年継続できるのはおよそ半数に過ぎないわけです。

そう考えた場合、長期間加入すれば損はしないというセールストークについては疑問符が付きます。

個人年金に限らず終身保険、養老保険、学資保険といった貯蓄性、運用性のある保険についても同様に考えるべきです。

 

保険での資産運用は失効というリスクがある

多くの人は株式投資や投資信託投資というと「価格変動による元本割れリスク」を考えているはずです。このリスクが怖いという理由で満期までも契約し続ければ元本を保険会社が保証するという個人年金・終身保険・養老保険・学資保険といった保険での運用を考えていることでしょう。

しかしながら保険による運用は、家計が厳しくなり保険料が払えなくなってしまった場合には「失効による元本割れリスク」を抱えることになるわけです。

10年、20年という長期にわたって現状維持以上を保てるという安定性が担保となっています。正直なところ、数年先ならともかく、5年、10年、20年といった先のことを見渡すことができる人はそういません。

経済環境の変動、会社の倒産、病気や怪我、家庭環境の変化というように様々なリスクがあります。流動性(換金性)の極めて乏しい保険による資産運用にはこのようなリスクがあることを理解するべきです。

 

じゃあ、保険で運用は全部ダメなのか?

将来的に保険料を払い続けることができなくなる、ということがリスクなので月一万円というように、少額の保険なら問題ないでしょう。
皆さまの家計の収支状況等を考えた上で、収入が3割程度ダウンしても払い続けられるという金額程度が目安でしょうか。

高額の保険料を月々、将来返ってくる安全な運用とおもって支払うというのはリスクです。万が一家計が一時的にでもピンチになった時に「泣く泣く解約せざるを得ない」というケースに陥る可能性があります。

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