株のデイトレード、日計りともいいますが、1日で買いと売り(あるいは空売りと買い戻し)を成立させるという日中の株の値動きで売買益を稼ぐという取引方法です。日中の相場の動きのサヤを抜く取引ということで、小さな値動きをとらえる必要があります。
そうしたデイトレードをするときに気を付けたいのはやっぱりコスト。信用取引の場合は「売買手数料」と「金利」という二つのコストが発生します。今回はそんなデイトレード向けの取引コストと証券会社の選び方を紹介していきたいと思います。
デイトレこそ取引ストに注意したい
デイトレードは比較的小さな価格差を狙った取引になります。そのため、必然的に売買回数が増えます。それゆえ証券会社に支払う手数料(売買手数料)や信用取引に伴う金利といったコストが重要になります。
なお、現物株でデイトレードをするときには金利は発生しませんが、現物株売買の場合は差金決済が禁止されているため、デイトレードをする人は原則的に信用取引を使う機会が多いはずです。
参考:現物株取引の差金決済の禁止
そのため、デイトレードで証券会社を選ぶときは信用取引の取引コストと金利を重要視しましょう。
信用取引における取引コストは手数料+金利
ご存知の方も多いと思いますが、株の信用取引は売買手数料だけでなく金利がかかります。
信用取引で株を買うときはその資金を証券会社から借りることになるため発生します。これを信用金利といいます。また、空売り(先に株を売って、後で買い戻す取引)の場合は証券会社から株券を借りて後から買い戻して返済するため貸株料が発生します。
いずれも金利として計算され、1日単位で計算されます。通常はデイトレードの場合も1日分の信用金利・貸株料が発生します。
仮に2%とした場合、300万円の株の売買だと金利として1日当たり164円の金利が発生することになります。信用取引における金利の重要性については「信用取引で気をつけたい「金利」と「貸株料」」でも詳しく説明しています。
デイトレ向けの優遇手数料や金利を設定している証券会社
最近ではネット証券を中心にデイトレ向けの手数料体系や金利などのサービスを用意する証券会社が増えています。デイトレの場合は手数料が割引になったり、金利が優遇されることもあります。
デイトレードを中心に株の売買をする人はこうした優遇サービスを上手に活用しましょう。
楽天証券は大口取引に対して大きな優遇
大手ネット証券の楽天証券では、大口優遇の条件を満たした場合、信用取引の売買手数料が完全に無料となります。なお、こちらはデイトレ、非デイトレ問わず対象となります。大口となる条件は下記の通りです。
判定条件 | 条件 | |
---|---|---|
日次判定 | 信用取引の新規建約定金額の 合計金額 |
5,000万円以上 |
今月の信用取引の新規建約定金額の 合計金額※ |
5億円以上 | |
15:00時点での信用建玉残高の合計 | 5,000万円以上 | |
月次判定 | 貸株の平均残高 | 5,000万円以上 |
投資信託の平均残高 | 5,000万円以上 |
なお、大口とならないときの手数料は超割コースで片道360円固定となっています。
また、手数料だけではなく楽天証券はマーケットスピードと呼ばれる取引ツールがあることも魅力です。ツールの使いやすさや使い勝手については高く評価されています。
信用金利 / 貸株料(制度信用):2.28~2.85% / 1.10%
松井証券はデイトレ限定で手数料無料
松井証券はデイトレに限り、信用取引の手数料がゼロ(無料)となります。そのため、デイトレーダーの方にはかなり魅力的なコストで信用取引をすることができます。
一方で、一日で手じまい(反対売買)ができなかった場合は通常の手数料がかかります。通常の手数料は下記の通りで、他社と比較してもやや高めです。
50万円まで:500円
100万円まで:1000円
300万円まで:3000円
信用金利もやや高いため、確実にデイトレと割り切れる方向けといえそうですね。
信用金利 / 貸株料(制度信用):3.1% / 1.15%
SBIネオトレード証券は全般的な低コストを目指す人向け
知名度は上記の楽天証券や松井証券に劣りますが、デイトレのコストを中心に考えたときはお得な証券会社です。手数料は一律80円で一度の取引が300万円を超える場合は手数料が無料になります。
1度の取引単位が300万円を超えることが多いという方はSBIネオトレード証券が一番お得になりうそうです。
信用金利 / 貸株料(制度信用):2.30% / 1.10%
以上、株のデイトレードをするときの証券会社の選び方をまとめてみました。
今、一番おすすめのモバイル回線は「楽天モバイル」です。
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